レインボーのポップなアルバムなら「アイ・サレンダー」がおすすめ!

「アイ・サレンダー」(Difficult to Cure) レインボー

 

 

 

 

 

 

 

 

1. I Surrender
2. Spotlight Kid
3. No Release
4. Magic
5. Vielleicht Das Nächste Mal (Maybe Next Time)
6. Can’t Happen Here
7. Freedom Fighter
8. Midtown Tunnel Vision
9. Difficult to Cure (Beethoven’s Ninth)

ギター:リッチー・ブラックモア
ヴォーカル:ジョー・リン・ターナー
キーボード:ドン・エイリー
ベース:ロジャー・グローヴァー
ドラムス:ボビー・ロンデイネリ

前作「ダウン・トゥ・アース」で、衝撃的ともいえる方向転換を遂げたレインボーのスタジオ第5作にあたるアルバムがこの「アイ・サレンダー」(Difficult to Cure)だ。

前作から推し進められてきたレインボーのポップ化がこの「アイ・サレンダー」(Difficult to Cure)ではさらに進み、初期の面影がどんどん消えていった。

ロニー・ジェームズ・ディオ時代が好きなレインボーのファンにおすすめするのはかなり無理がありそうだ。

はたしてどんなアルバムだったのか、詳しく振り返ってみたい。

今回は、レインボー史上最もポップなアルバム「アイ・サレンダー」について見ていきたいと思う。

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レインボーのポップ化が進んだ「アイ・サレンダー」

まずは、1曲目の「アイ・サレンダー」がこのアルバムを象徴しているといえしょう。

前作「ダウン・トゥ・アース」の「シンス・ユー・ビーン・ゴーン」同様にポップでキャッチーな歌メロが心地よくもやはり驚きを禁じ得ない。

気軽に口ずさめて本当にいい曲だと思う。

リッチー・ブラックモアが最近、再結成したレインボーでも再録したくなるのもよくわかる。

しかし、このアルバム「アイ・サレンダー」、「レインボー・ライジング」と聞き比べれば、とても同じバンドとは思えない。

「レインボー・ライジング」の記事は、こちらからどうぞ!
☞ レインボー・ライジング(虹を翔ける覇者)名曲たちが人生を変えた!

2曲とも同じラス・バラードが書いた曲だからということもあるが、こちらの「アイ・サレンダー」のほうがポップに聞こえる。

それはこのアルバムからヴォーカルがジョー・リン・ターナーに変わったからだと思う。

前作「ダウン・トゥ・アース」ではグラハム・ボネットがパワー・シンガーだったから同じ路線の曲でも聞こえ方が若干異なるのではないか、と思うのだがどうだろう?

「ダウン・トゥ・アース」の記事は、こちらからどうぞ!
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だが、この手の曲は向き不向きで言えばジョー・リン・ターナーのほうが向いているだろう。

ジョー・リン・ターナーの声質がこの路線のレインボーにはピッタリだ。

このアルバム「アイ・サレンダー」でレインボーがさらにポップになったと感じるのはジョー・リン・ターナーの存在が大きいように思う。

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ヴァラエティの豊かさもおすすめの「アイ・サレンダー」

ポップでキャッチーな曲となると「アイ・サレンダー」だけではない。

3.「ノー・リリース」、4.「マジック」、7「フリーダム・ファイター」あたりもかなりポップでキャッチーである。

しかし、その一方で、2「スポットライト・キッド」、6.「キャント・ハプン・ヒア」、8.「ミッドナイト・タンネル・ヴィジョン」はハード・ロック・バンドとしてのレインボーという一面を見せている曲だ。

そして、個人的にこのアルバム「アイ・サレンダー」のハイライトだと思うのが、5.「メイビー・ネクスト・タイム」と9.「ディフィカルト・トゥ・キュア」のインストゥルメンタル2曲だ。

「メイビー・ネクスト・タイム」はメロディアスな哀愁漂う名曲で、ライブではアンコールやエンディングで使用されている。

「ディフィカルト・トゥ・キュア」は、ベートーヴェンの第九第4楽章をテーマにした曲で、このアルバムに収録されるまでライブでずっと演奏されてきたが、やっとアレンジが固まったのだろう。

満を持しての収録といった感じだ。

ともにリッチー・ブラックモアのフェイヴァリット・ナンバーで、このポップなアルバムに自然に溶け込んでいるのが興味深い。

このようによくよく聞くとこのアルバム「アイ・サレンダー」は、ポップでキャッチーな曲、ハードな曲、そしてインストゥルメンタルと非常にヴァラエティ豊かなアルバムであることがわかる。

ポップになったと嘆かれることも多かったアルバム「アイ・サレンダー」であるが、もしグラハム・ボネットが歌っていたなら、ここまでポップには聞こえなかったのではないかと思う。

レインボーのライブの定番曲が多いのもおすすめ!

ポップになったからライブ向きの曲が少ないのではないかと思われそうだが、実はこのアルバム「アイ・サレンダー」からは、その後のレインボーにおけるライブでの定番曲になっている曲がいくつかある。

まず、「スポットライト・キッド」で、ライブでこの後オープニングに固定され、それは再結成レインボーでも変わらなかった。

「アイ・サレンダー」と「キャント・ハプン・ヒア」は80年代レインボーが解散するまで演奏され続け、「ディフィカルト・トゥ・キュア」などはこの後、再結成ディープ・パープル~再結成レインボー~ブラックモアズ・ナイトとリッチー・ブラックモアの生涯に渡って演奏され続けている。

一方、ポップな曲はライブ向きではないということなのか、「アイ・サレンダー」以外は演奏されることはなかった。

まとめ

今回は、レインボー史上最もポップなアルバム「アイ・サレンダー」について見てきた。

レインボーの中でもポップなアルバムとして捉えられている「アイ・サレンダー」であるが、実はヴァラエティに富んだ作風で特にインストゥルメンタル2曲は見事な出来映えである。

ポップになったと感じる最大の原因はジョー・リン・ターナーの声によるものが大きいように思われるが、この路線のレインボーにはピッタリだったように思う。

その後のレインボーのアルバムを見ると過渡期と思えなくもないが、外部ライターを起用して新しいレインボーを形成するための実験的なアルバムではなかったか。

ヘヴィでハードなレインボーよりポップでキャッチーなアルバムを聞きたいならこのアルバム「アイ・サレンダー」がおすすめである。

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