ディープ・パープルといえば、「ライブ・イン・ジャパン」が有名で、名盤も数多いが、スタジオ・アルバムでの最高傑作はどれかと聞かれれば、この「マシン・ヘッド」をあげる人が多いのではないだろうか?
今でもライブでの定番曲が多く収録されていることもあり、筆者のおすすめのアルバムでもある。
ディープ・パープルの最高傑作「マシン・ヘッド」の魅力はどこにあるのだろうか?
今回は、ディープ・パープルの最高傑作の誉れ高い「マシン・ヘッド」について見ていきたいと思う。
ディープ・パープルの最高傑作「マシン・ヘッド」
「マシン・ヘッド」は、黄金期といわれる第2期ディープ・パープルの「イン・ロック」「ファイアボール」に続く3作目のスタジオ・アルバムである。
この「マシン・ヘッド」が最高傑作といわれる理由はすごく単純で、今でもライブで演奏されているディープ・パープルの代表曲が多く収録されているからだ。
ディープ・パープルの最高傑作「マシン・ヘッド」の収録曲とメンバーは、以下の通り。
「マシン・ヘッド」 ディープ・パープル
収録曲
1.ハイウェイ・スター (Highway Star)
2.メイビー・アイム・ア・レオ(Maybe I’m a Leo)
3.ピクチャーズ・オブ・ホーム(Pictures of Home)
4.ネヴァー・ビフォア(Never Before)
5.スモーク・オン・ザ・ウォーター(Smoke on the Water)
6.レイジー(Lazy)
7.スペース・トラッキン(Space Truckin)
メンバー
ギター:リッチー・ブラックモア
ヴォーカル:イアン・ギラン
ベース:ロジャー・グローヴァー
キーボード:ジョン・ロード
ドラムス:イアン・ペイス
1972年の発表。
アルバムの構成も見事で、速い曲で始まり、中間にミディアム・テンポの曲やポップな曲など多彩な曲構成、そして最後に盛り上がる曲で幕を閉じる。
捨て曲も一切なく、最後までダレることなく一気に聞かせてくれる。
商業的にも大成功を収め、ヨーロッパ各国で第1位、アメリカでも最高で7位まで上昇している。
また、看板ギタリストでもあるリッチー・ブラックモアは、この「マシン・ヘッド」をディープ・パープルで最もお気に入りのアルバムにあげている。
ディープ・パープルの最高傑作「マシン・ヘッド」がおすすめの理由
「マシン・ヘッド」がおすすめの理由は、このアルバムのわかりやすさと完成度の高さだろう。
ディープ・パープルの代表曲である「ハイウェイスター」「スモーク・オン・ザ・ウオーター」「レイジー」「スペース・トラッキン」など、これらが同時期に作られ、発表されたのだからまさに奇跡的なアルバムだ。
個人的には、「イン・ロック」のほうがハードロックのグルーブ感が強くて好きなのだが、完成度の高さでは、「マシン・ヘッド」が上だろう。
「イン・ロック」は、第2期ディープ・パープルの初のアルバムということで荒削りな勢いでは上だが、「マシン・ヘッド」は3作目だけあって曲やプレイの面でもまとまりの良さが秀逸だ。
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☞ 第2期ディープ・パープルの初アルバム「イン・ロック」黄金時代の幕開け
また、この「マシン・ヘッド」ではインプロヴィゼーションが得意なディープ・パープルも割とキッチリと理路整然としたプレイをしているように見受けられる。
ディープ・パープルの場合、あまりキッチリしたプレイは少ないように思うのだが、この点も完成度の高さに影響しているのかもしれない。
ディープ・パープルの最高傑作「マシン・ヘッド」の曲を気に入ったら次のおすすめは…
こんなディープ・パープルの最高傑作である「マシン・ヘッド」であるが、個人的にひとつだけ弱点があると思う。
これだけの名盤にケチをつけるわけではないのだが、あえて言ってしまおう。
それはライブ感の欠如である。
ディープ・パープルというバンドの長所・魅力は曲のわかりやすさとともにライブでのインプロヴィゼーションとテンションの高さにある。
そのライブでのインプロヴィゼーションとテンションの高さが、残念ながらこの「マシン・ヘッド」には収められていない。
スタジオ・アルバムなのだから当然といえば当然のことなのだが、「マシン・ヘッド」の曲を気に入ったらぜひライブ・アルバムを聞いてもらいたい。
ディープ・パープルの本当の魅力が収められているからだ。
そこで、おすすめしたいのが「マシン・ヘッド」のライブ・アルバムともいえる「ライブ・イン・ジャパン」だ。
収録曲も半数以上が「マシン・ヘッド」からなので、ぜひ聞き比べていただきたい。
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ディープ・パープルの最高傑作「マシン・ヘッド」~まとめ
今回は、ディープ・パープルの最高傑作の誉れ高い「マシン・ヘッド」について見てきた。
ディープ・パープル50年という長い歴史の中でも最高傑作といえば「マシン・ヘッド」といわれるくらい、おすすめのスタジオ・アルバムであるが、その人気の秘密はわかりやすさと完成度の高さであろう。
「マシン・ヘッド」を気に入ったら、ぜひディープ・パープルの真骨頂であるライブ・アルバムをおすすめしたい。
名作「ライブ・イン・ジャパン」が打ってつけだ。
「マシン・ヘッド」を気に入った方ならさらに気に入っていただけると思う。
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