ディープ・パープルを脱退したカリスマ・ギタリストのリッチー・ブラックモア率いるレインボーは、これまで再結成を含めると8枚のスタジオ・アルバムをリリースしている。
最近になって突如、新しいシンガーとちょくちょくライブを行っているが、新しいスタジオ・アルバムはリリースしていない。
来日公演もいまだ実現していないが、過去のレインボーのスタジオ・アルバムを今一度、振り返りながら新しいスタジオ・アルバムを待つのもいいのではないだろうか。
今回は、保存版としてレインボーのスタジオ・アルバムの感想記事と収録曲をまとめてみたいと思う。
レインボーのスタジオ・アルバムの感想記事&収録曲
上述したように、レインボーはこれまで再結成を含めて8枚のスタジオ・アルバムをリリースしている。
そして、この8枚のスタジオ・アルバムは4人のシンガーと制作されている。
年代別には、古い順にロニー・ジェームズ・ディオで3枚、グラハム・ボネットで1枚、ジョー・リン・ターナーで3枚、そして最後にドゥギー・ホワイトで1枚だ。
音楽性は、シンガーによって変わってきたが、ザックリ分けると、ロニー・ジェームズ・ディオ時代のハード路線とロニー・ジェームズ・ディオ在籍以降のポップ路線に分かれる。
再結成したドゥギー・ホワイト時代はハード路線とポップ路線をうまくミックスした音楽性だったが、そんな中でもアルバム1枚1枚はそれぞれが個性的で焼き直しのようなアルバムは1枚もない。
”レインボーに駄作なし”の名言通りだが、どんなアルバムたちなのか?
銀嶺の覇者(Ritchie Blackmore’s Rainbow)
収録曲
1.銀嶺の覇者(Man On The Silver Mountain)
2.自画像(Self Portrait)
3.黒い羊(ブラック・シープ・オブ・ザ・ファミリー)(Black Sheep Of The Family)
4.虹をつかもう(Catch The Rainbow)
5.へび使い(Snake Charmer)
6.王様の神殿(The Temple Of The King)
7.もしもロックがきらいなら(If You Don’t Like Rock ‘N’ Roll)
8.16世紀のグリーンスリーヴス(Sixteenth Century Greensleeves)
9.スティル・アイム・サッド(Still I’m Sad)
1975年の発表。
ヴォーカルはロニー・ジェームズ・ディオで、レインボーのアルバムの中で中世趣味が最も色濃く出た1枚。
虹を翔る覇者(Rising)
収録曲
1.タロット・ウーマン(Tarot Woman)
2.ラン・ウィズ・ザ・ウルフ(Run with the Wolf)
3.スターストラック(Starstruck)
4.ドゥ・ユー・クローズ・ユア・アイズ(Do You Close Your Eyes)
5.スターゲイザー(Stargazer)
6.ア・ライト・イン・ザ・ブラック(A Light in the Black)
1976年の発表。
ヴォーカルはロニー・ジェームズ・ディオで、このアルバムからドラムスにコージー・パウエルが参加。
一般的にレインボーの最高傑作といわれているアルバム。
バビロンの城門(Long Live Rock ‘n’ Roll)
収録曲
1.ロング・リヴ・ロックン・ロール(Long Live Rock’n’Roll)
2.レディ・オブ・ザ・レイク(Lady of the Lake)
3.L.A.コネクション(L.A. Connection)
4.バビロンの城門(Gates of Babylon)
5.キル・ザ・キング(Kill the King)
6.ザ・シェッド(The Shed(Subtle))
7.センシティヴ・トゥ・ライト(Sensitive to Light)
8.レインボー・アイズ(Rainbow Eyes)
1978年の発表。
ヴォーカルはロニー・ジェームズ・ディオで、後世に残る名曲「キル・ザ・キング(Kill the King)」収録。
ダウン・トゥ・アース(Down To Earth)
収録曲
1.オール・ナイト・ロング(All Night Long)
2.アイズ・オブ・ザ・ワールド(Eyes Of The World)
3.ノー・タイム・トゥ・ルーズ(No Time To Lose)
4.メイキン・ラヴ(Makin’ Love)
5.シンス・ユー・ビーン・ゴーン(Since You Been Gone)
6.ラヴズ・ノー・フレンド(Love’s No Friend)
7.デンジャー・ゾーン(Danger Zone)
8.ロスト・イン・ハリウッド(Lost In Hollywood)
1980年の発表。
ヴォーカルはグラハム・ボネットで、ポップ路線に転じた音楽性に賛否両論渦巻いた問題作だが今となれば名盤。
アイ・サレンダー(Difficult To Cure)
収録曲
1.アイ・サレンダー(I Surrender)
2.スポットライト・キッド(Spotlight Kid)
3.ノー・リリース(No Release)
4.マジックMagic
5.メイビー・ネクスト・タイム(Vielleicht Das Nächste Mal(Maybe Next Time))
6.キャント・ハプン・ヒア(Can’t Happen Here)
7.フリーダム・ファイター(Freedom Fighter)
8.ミッドタウン・タネル・ヴィジョン(Midtown Tunnel Vision)
9.治療不可(Difficult to Cure)
1981年の発表。
ヴォーカルはジョー・リン・ターナーで、前作からのポップ路線をさらに推進。
闇からの一撃(Straight Between The Eyes)
収録曲
1.デス・アリー・ドライバー(Death Alley Driver)
2.ストーン・コールド(Stone Cold)
3.ブリング・オン・ザ・ナイト(Bring On The Night(Dream Chaser))
4.タイト・スクィーズ(Tite Squeeze)
5.テアリン・アウト・マイ・ハート(Tearin’ Out My Heart)
6.パワー(Power)
7.ミス・ミストゥリーテッド(MISS Mistreated)
8.ロック・フィーヴァー(Rock Fever)
9.アイズ・オブ・ファイヤー(Eyes Of Fire)
1982年の発表。
ヴォーカル:ジョー・リン・ターナーで、ポップ路線もレインボーらしさが確立しつつあることを感じさせるアルバム。
ストリート・オブ・ドリームス(Bent Out Of Shape)
収録曲
1. ストランデッド(Stranded)
2. キャント・レット・ユー・ゴー(Can’t Let You Go)
3. フール・フォー・ザ・ナイト(Fool for the Night)
4. ファイヤー・ダンス(Fire Dance)
5. エニバディ・ゼア(Anybody There)
6. デスペレート・ハート(Desperate Heart)
7. ストリート・オブ・ドリームス(Street of Dreams)
8. ドリンキング・ウィズ・ザ・デヴィル(Drinking With the Devil)
9. スノーマン(Snowman)
10. メイク・ユア・ムーヴ(Make Your Move)
1983年の発表。
ヴォーカルはジョー・リン・ターナーで、後期レインボーの音楽性が花開いた名盤。名曲「キャント・レット・ユー・ゴー(Can’t Let You Go)」「ストリート・オブ・ドリームス(Street of Dreams)」収録。
孤高のストレンジャー(Stranger in Us All)
収録曲
1.ウルフ・トゥ・ザ・ムーン(Wolf to the Moon)
2.コールド・ハーテッド・ウーマン(Cold Hearted Woman)
3.ハンティング・ヒューマンズ(インセイシャブル)(Hunting Humans (Insatiable))
4.スタンド・アンド・ファイト(Stand and Fight)
5.アリエル(Ariel)
6.トゥー・レイト・フォー・ティアーズ(Too Late for Tears)
7.ブラック・マスカレード(Black Masquerade)
8.サイレンス(Silence)
9.ホール・オブ・ザ・マウンテン・キング(Hall of the Mountain King)
10.スティル・アイム・サッド(Still I’m Sad)
1995年の発表。
ヴォーカルはドゥギー・ホワイトで、再結成レインボーの唯一のアルバム。
「スティル・アイム・サッド(Still I’m Sad)」の再録音が懐かしさを感じさせる。
レインボーのスタジオ・アルバムの感想記事&収録曲~まとめ
今回は、保存版としてレインボーのスタジオ・アルバムの感想記事と収録曲をまとめてみた。
1枚とて同じメンバーでレコーディングしたアルバムはなくリッチー・ブラックモアの独裁ともいえるレインボーだが、シンガーによって音楽性を変えメンバーの個性を最大限に活かした楽曲はやはり秀逸だ。
新しいスタジオ・アルバム、そして来日公演が待たれるが、過去のスタジオ・アルバムを懐かしく楽しみたいと思う。
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