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マイケル・シェンカー「神」の感想!復活を告げる80年代の最高傑作

マイケル・シェンカーについては、以前にベスト・アルバムをあげたが、アルバム単位となるとこの「神-帰ってきたフライング・アロウ-」が真っ先に頭に浮かぶ。

UFO、スコーピオンズを脱退して初めて自身のバンドとしてリリースされた大傑作である。

長いマイケル・シェンカーのキャリアの中でも最高傑作のひとつとされる「神」の魅力はどんなところにあるのだろうか?

今回は、マイケル・シェンカー・グループの復活を告げる80年代の最高傑作「神-帰ってきたフライング・アロウ-」を聞いた感想について語っていきたいと思う。

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マイケル・シェンカー「神」

マイケル・シェンカー「神」は、UFO、スコーピオンズを経て肉体的にも精神的にも消耗し切ったマイケル・シェンカーの新たなスタートとなったアルバムである。

マイケル・シェンカー自身にとっても初のリーダー・バンドでもあっただけに相当な意気込みで、制作に取り掛かっただろうことは容易に想像がつくところだ。

そんな背景もあって「神」は、その後のマイケル・シェンカーのキャリアを見ても外すことのできない名曲が多数、収録されている。

マイケル・シェンカー「神」の収録曲とメンバーは、以下の通り。

「神-帰ってきたフライング・アロウ-」 マイケル・シェンカー・グループ

収録曲
1. アームド・アンド・レディ(Armed and Ready)
2. クライ・フォー・ザ・ネーションズ(Cry for the Nations)
3. ヴィクティム・オブ・イリュージョン(Victim of Illusion)
4. ビジョー・プレジュレット(Bijou Pleasurette)
5. フィールズ・ライク・ア・グッド・シング(Feels Like a Good Thing)
6. イントゥ・ジ・アリーナ(nto the Arena)
7. ルッキング・アウト・フロム・ノーホエア(Looking Out from Nowhere)
8. テイルズ・オブ・ミステリー(Tales of Mystery)
9. ロスト・ホライズンズ(Lost Horizons)

メンバー
ギター:マイケル・シェンカー
ヴォーカル:ゲイリー・バーデン
ドラムス:サイモン・フィリップス
ベース:モ・フォスター
キーボード:ドン・エイリー

1980年の発表。

マイケル・シェンカー「神」の感想

マイケル・シェンカー「神」、これはもう、ケチのつけようのない大傑作だ。

勢いのある「アームド・アンド・レディ」で幕を開け、ヘヴィで壮大な「ロスト・ホライズンズ」で幕を閉じるという典型的なハード・ロックのアルバムの作りで、その中にミディアム・テンポの名曲「クライ・フォー・ザ・ネーションズ」、アコースティックの小品「ビジョー・プレジュレット」、インストゥルメンタルの名曲「イントゥ・ジ・アリーナ」、泣きのバラード「テイルズ・オブ・ミステリー」などバラエティ豊かな曲が並ぶ。

今でもライブで演奏される曲が多数収録されている。

そしてなんといっても素晴らしいのがマイケル・シェンカーのギター・プレイだ。

アルバム全編を通して鬼気迫るプレイが展開されており、まさにアルバム・タイトル通り神のようだ。

マイケル・シェンカーも新しい旅立ちに燃えているのがよくわかる。

当時、ロック・ギターの登竜門とされた曲が何曲も収録されている。

起承転結のあるメロディアスなプレイが詰まっており、マイケル・シェンカーの神がかり的なギタープレイが凝縮されていると言っても過言ではないのではないか?

マイケル・シェンカー「神」は80年代の最高傑作

乱暴な言い方をするとバンドとしてというよりは、マイケル・シェンカーのソロ・アルバムである。

この後もマイケル・シェンカー・グループとしての活動を続けていくわけだが、多少メンバーによる音の違いはあるものの基本的にずっと同じスタイルである。

この後「神 ― 帰ってきたフライング・アロウー」以上の傑作は出ていないと思う。

そして皮肉にもマイケル自身安定している状態より不安定な状態の時のほうが名曲・名盤を生み出しているような気がする。

精神的にも非常に繊細なのであろう。

UFO時代からそのような傾向があるような気がしてならない。

マイケル・シェンカー「神」の感想~まとめ

今回は、マイケル・シェンカー・グループの復活を告げる80年代の最高傑作「神 ― 帰ってきたフライング・アロウー」を聞いた感想を語ってきた。

個人的には、この頃から「SUPER ROCK 84」あたりまでがマイケル・シェンカーの全盛期ととらえている。

そしておそらくキャリアの節目で特に本気を出したのであろうこの「神 ― 帰ってきたフライング・アロウー」を最高傑作として推したいと思う。

キャリア通しての最高傑作かどうかはわからないが、100%マイケル・シェンカーというギタリストが表現された傑作であることは間違いない。

コメント

  1. Yozecki chilaten より:

    MSGって誰と80年代当時アメリカいた私は友達のアメリカ人に聞かれたものでした。日本じゃ大ヒットバンドなんだと言ったところでレインボーと同じで両バンド共にいわゆる前座バンドでした。そんなわけで日本人やヨーロッパ人の音楽嗜好とアメリカ人のものとは相当違いがありました。アメリカ人は素直に楽しめて踊れる音楽日本やヨーロッパは音を楽しめる音楽ではなかったのかと思います。それだけアメリカは広かったのです。クィーンでさえもアメリカでは苦労したと言っています。
    MSGは玄人のサウンド、そう簡単には入ってはいけないのです。マイケル シェンカーグループは日本のサクラのようなもの。ぱっと咲いてぱっと散る、それがまた美しかったのです。アメリカで受けるわけがなかったものわかるような気がしました。
    それでもマイケルはあのグラハムをMSGに迎えました。あれはMSGのピークでした。まるで花火あっという間の出来事のようでした。ダンサーはそれこそ何回となく聞いていました。それ以後全くと言っていいほど後のアルバムは聞いていません。
    マイケルとゲイリーバーデンでMSGは完結していました。それはレインボーのリッチーとロニーのようだと言えるかも。それにしてもグラハムはどこにでもでてきます。でもいつもあと少しのところでいなくなってします。素晴らしいシンガーなんですけれどね。マイケルはつくずくギタリストだと思います。あの華麗なギターリフ、シンガーより歌ってしまいます。だからシンガーが居着かないかも。イントウデアリーナ、これを聞いたらMSGを知らずにはいられないはず。バンドはギターのためにある。バンドは春に咲き散るサクラでした。

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