さいたまスーパーアリーナで開催されたハード・ロック/ヘヴィ・メタルの祭典”ラウドパーク2017”にマイケル・シェンカー・フェストがヘッドライナーとして出演した。
筆者は、去年が初参戦であったが、左右に分けられた2つのステージで間髪入れずに交互に展開される演出を大いに楽しんだ。
そして、ラウドパーク2017のマイケル・シェンカー・フェストの後には1981年のMSGの初来日公演を収録した「飛翔伝説」MSG武道館ライブを思い出していた。
今回は、マイケル・シェンカーの初来日公演「飛翔伝説」MSG武道館ライブの感想を綴ってみたいと思う。
マイケル・シェンカーの「飛翔伝説」MSG武道館ライブ
ラウドパーク2017ではMSGの歴代シンガーが揃うマイケル・シェンカー・フェストというプロジェクトでの出演ということもあって、筆者はどうしても夢中になっていた80年代に思いを馳せてしまう。
MSG初来日のライブを収録した「飛翔伝説」MSG武道館ライブー完全版ー ONE NIGHT AT BUDOKANをとても懐かしい思いで聞いている。
待望の初来日を果たしたマイケル・シェンカーの神懸ったギター・プレイを聞くことができる。
マイケル・シェンカーの初来日公演「飛翔伝説」MSG武道館ライブの収録曲とメンバーは、以下の通り。
「飛翔伝説」MSG武道館ライヴー完全版ー ONE NIGHT AT BUDOKAN
マイケル・シェンカー・グループ
収録曲
Disc1
1.Introduction
2.Armed And Ready
3.Cry For The Nations
4.Attack Of The Mad Axeman
5.But I Want More
6.Victim Of Illusion
7.Into The Arena
Disc2
1.On And On
2.Never Trust A Stranger
3.Let Sleeping Dogs Lie
4.Tales Of Mystery
5.Cozy Powell Drum Solo
6.Courvoisier Concert
7.Lost Horizons
8.Doctor Doctor
9.Ready To Rock
メンバー
ギター:マイケル・シェンカー
ヴォーカル:ゲイリー・バーデン
ドラムス:コージー・パウエル
ベース:クリス・グレン
キーボード&ギター:ポール・レイモンド
1982年の発表。
マイケル・シェンカーの「飛翔伝説」MSG武道館ライブの感想
マイケル・シェンカー・グループの「飛翔伝説」MSG武道館ライブは、厳密に言えばライブ・アルバムではないかもしれない。
この日、ヴォーカルのゲイリー・バーデンは調子が今ひとつでヴォーカル・パートはかなりの部分が差し替えられている。
差し替え前のバージョンを聞いたことがあるが、とても公式盤にはできるクオリティではない。
それでもなおこの「飛翔伝説」MSG武道館ライブが輝いているのは、マイケル・シェンカーの初来日であったからということに尽きるだろう。
当時のマイケル・シェンカーの人気は絶大なものがあり、かのリッチー・ブラックモアに匹敵するものがあった。
UFO時代からの神秘的な存在感、心の琴線に触れる繊細なメロディー、そこへコージー・パウエルの参加も加わっての初来日であった。
まさに機は熟したということだ。
アルバムを聞くと当時の熱狂ぶりが手に取るように伝わってくる。
まだ未発表のアルバム「神話ーMSG」からもかなり演奏しており、馴染みのない曲も多いのだが、そんなことは関係なく、みんなはじめて見るマイケル・シェンカーに夢中になっている。
UFOの曲もわずか1曲だ。
そのわずか1曲の「Doctor Doctor」が本当に素晴らしい。
ステージと会場が完全に一体化している。
数ある「Doctor Doctor」の中でもこの武道館バージョンが一番好きなのだが、コージー・パウエルのおかげで最もヘヴィなバージョンに仕上がっているのではないだろうか?
アルバム全編を貫くこの生々しさと緊張感は、当時のマイケル・シェンカー初来日という時代背景がもたらしたものだといえるだろう。
マイケル・シェンカーの「飛翔伝説」MSG武道館ライブ~まとめ
今回は、マイケル・シェンカーの初来日公演「飛翔伝説」MSG武道館ライブの感想を綴ってみた。
35年も前のこのライブ・アルバムを聞いていると懐かしさと同時に時の流れを感じずにはいられない。
しかし、今こうして歴代のシンガーが揃ってMSGのライブを見られるというのも大変なことではないだろうか?
MSGの歴史すべてを一晩で見られるといっても過言ではない今回のラウドパーク、大いに楽しめた。
それと今回紹介した「飛翔伝説」MSG武道館ライヴー完全版ー ONE NIGHT AT BUDOKANは、完全版の購入がおすすめである。
従来の収録曲に「Tales Of Mystery」と「Cozy Powell Drum Solo」が追加収録されているからだ。
まさに一期一会の瞬間を捉えた感動的なライブとして、忘れることのできないアルバムだ。
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