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アルカトラス「ノー・パロール・フロム・ロックン・ロール」の感想!

ギターを聞いて衝撃を受けたことは何度かあるが、衝撃度という点で最大級ともいえるのがイングヴェイ・マルムスティーンのデビューだった。

そのアルバムが、このイングヴェイ・マルムスティーンのメジャー・デビュー作であるアルカトラス「ノー・パロール・フロム・ロックン・ロール(NO PAROLE FROM ROCK’N’ROLL)」である。

今回は、ギター新時代の到来を予感させたイングヴェイ・マルムスティーンのメジャー・デビュー作であるアルカトラス「ノー・パロール・フロム・ロックン・ロール」の感想を綴ってみたいと思う。

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アルカトラス「ノー・パロール・フロム・ロックン・ロール」

「泣くがいい。声を上げて泣くがいい。その涙は新しい時代を呼ぶ水晶となってアルカトラスのもとに届くことだろう。この感動こそがロック新時代突入の証なのだから…。」

これは、このアルバム発売当時の伊藤政則氏のライナーノーツからの言葉である。

ずいぶん大袈裟なセリフだなぁ、と少年は思っていたのだが、アルバムを聞き終える頃には、まさにそれを実感していた。

アルカトラス「ノー・パロール・フロム・ロックン・ロール(NO PAROLE FROM ROCK’N’ROLL)」の収録曲とメンバーは、以下の通り。

「ノー・パロール・フロム・ロックン・ロール(NO PAROLE FROM ROCK’N’ROLL)」 アルカトラス

収録曲
1. アイランド・イン・ザ・サン(Island In The Sun)
2. ジェネラル・ホスピタル(General Hospital)
3. ジェット・トゥ・ジェット(Jet To Jet)
4. ヒロシマ・モナムール(Hiroshima Mon Amour)
5. クリー・ナクリー(Kree Nakoorie)
6. インキューバス(Incubus)
7. トゥー・ヤング・トゥ・ダイ、トゥー・ドランク・トゥ・リヴ(Too Young To Die,Too Drunk To Live)
8. ビッグ・フット(Big Foot)
9. スターカー・レーン(Starcarr Lane)
10. サファー・ミー(Suffer Me)

メンバー
ギター:イングヴェイ・マルムスティーン
ヴォーカル:グラハム・ボネット
ドラムス:ヤン・ウヴェナ
ベース:ゲイリー・シェア
キーボード:ジミー・ウォルドー

1983年11月の発表。

アルカトラス「ノー・パロール・フロム・ロックン・ロール」の感想

アルカトラスは、レインボー~MSGと渡り歩いたグラハム・ボネットが結成した自身のバンドである。

2つのバンドをアルバム1枚づつで抜けて、満を持してのニュー・バンド結成であり、デビューであった。

発売当初は少年もグラハムが主役と思っていたのだが…。

アルバムを聞き終えて、そのイメージは一変した。

このバンドの主役は、ギタリストのイングヴェイ・マルムスティーンである。

そこには今まで聞いたこともない凄まじいギター・プレイが展開されていた。

アルバム再生中は、ギターの局地的短時間洪水警報発令中であった。

こんなのありか、と思った。

正直言って、「虹を翔ける覇者(ライジング)」以来の衝撃であった。

当時、イングヴェイは弱冠19歳、ヨーロッパと同じくスウェーデン出身とまたもやハード・ロック不毛の地と思われていたエリアからの出現だ。

一聴して直感した。

このアルバムから時代が変わるだろう、と。

このアルバムはギターの革命児のデビュー・アルバムである、と。

これは、ロック・ギターの革命だ!

実際にこの後、イングヴェイ・フォロワーと呼ばれるギタリストがイヤというほど現れては消えた。

アルカトラスのデビューとイングヴェイのギター・プレイ

イングヴェイのギターのプレイ・スタイルはどうやらクラシックの影響がかなり強くありそうだ。

目新しく聞こえるのは、クラシカルな音使いからくるものだろう。

そして、あの速弾きだ。

これもおそらくは、クラシックの曲をコピーしているうちに身についたのではないか?

ロックだけコピーしててもああいう風にはならないのではないかと思う。

ただ速いだけではない。

一音一音の粒が揃っているのだ。

驚くべき正確性だ。

そして、今とギターのプレイ・スタイルが変わっていない。

つまり、アルカトラスのデビュー時、すでにこの若さで完成されていたのである。

何から何まで規格外であった。

アルカトラス「ノー・パロール・フロム・ロックン・ロール」~まとめ

今回は、ギター新時代の到来を予感させたイングヴェイ・マルムスティーンのメジャー・デビュー作であるアルカトラス「ノー・パロール・フロム・ロックン・ロール」の感想を綴ってみた。

アルバム「ノー・パロール・フロム・ロックン・ロール(NO PAROLE FROM ROCK’N’ROLL)」の収録曲は、レインボー路線だけあって粒揃いだ。

グラハムもスタジオなら安心して(?)聞いていられる。

イングヴェイを初めて聞くには、聞きやすくていいのではないかと思う。

この後、イングヴェイは日本公演のライブ・アルバムを残し、アルカトラスを脱退し、ソロに転向して今に至る。

しかし、衝撃度という意味ではこのアルバムが最も強烈であったように思う。

メジャー・デビューという背景がそうさせたのかもしれない。

ロック・ギターも来るところまで来た感があったのだが…。

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