イングヴェイのストラトが輝いた来日公演「Japan Tour 1994」

90年代に入ってからというもの世界的に見るとそれまでのハード・ロック/ヘヴィ・メタルという音楽ジャンルが氷河期に突入し、いわゆるギター・ヒーローとかスーパー・ギタリストと呼ばれる存在が活動を続けていくのが難しい時代になっていた。

そんな中で、ここ日本だけは状況が異なっており、日本で飛び抜けてブレイクしているアーティスト、いわゆるビッグ・イン・ジャパン現象というのが起きていた。

の代表格ともいえるアーティストがイングヴェイ・マルムスティーンだった。

当時の最新作「THE SEVENTH SIGN」が日本アルバム・チャート初登場第2位、前作「FIRE AND ICE」は初登場第1位を記録して、日本ではまさに飛ぶ鳥を落とす勢いだったのである。

そんな「THE SEVENTH SIGN」リリース後の来日公演、イングヴェイに関しては2度目のライブ体験であった。

1994年のことである。

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イングヴェイのストラトキャスターが輝いた来日公演

ライブは、新作「THE SEVENTH SIGN」からの「NEVER DIE」で幕を開ける。

「オレは死んでもオレの芸術はなくならない」という内容のイングヴェイらしい曲だ。

続いてジミ・ヘンドリックス風の「BEDROOMS EYES」~「RISING FORCE」と畳みかけていく。

ストラトキャスターをくるくる回すアクションがお気に入りのようで何回も回す。

新作「THE SEVENTH SIGN」からのバラード「FOREVER ONE」では当時の奥さんのアンバーがワインを持って登場だ。

ワケわかんない…。

このシーンはDVD「LIVE AT BUDOKAN 」でも見られる。


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インストゥルメンタルは前回見た時と同じく「FAR BEYOND THE SUN」「TRILOGY SUITE Op5」「BLACK STAR」で、これはイングヴェイのキャリア通してほぼ固定となっている。

新旧織り交ぜたバランスのいい選曲で大いに盛り上がったが、個人的に、このライブのハイライトのひとつが「BROTHERS」であった。

電車の事故で他界した兄への曲で、雰囲気は「アルビノーニのアダージョ」そのもの。

これをイングヴェイが目一杯、感情移入をして弾き倒した。

もはやこれは、イングヴェイのブルースともいえる入魂のプレイであった。

そして、今回の来日公演のもうひとつのハイライトはアンコールで演奏したディープ・パープルの「BURN」だ 。(日によっては「HIGHWAY STAR」の日もあったらしい)

ディープ・パープルの曲をプレイしてリッチー・ブラックモア以外で最もフィットするギタリストがイングヴェイだと思っているので、これも最高だった。

やはりディープ・パープルの曲にはストラトキャスターがよく似合う。

そして、最後に「I’ll SEE THE LIGHT、TONIGHT」でライブは大盛況のうちに終了した。

イングヴェイの来日公演の中でもベストの時期

ライブの構成自体は前回と同じような傾向で、代表曲に新曲を織り交ぜていくような構成。

これは現在もメンバーが代わろうが何があっても変わっていない。

この後、イングヴェイは何度も来日し、筆者もライブを見る機会に恵まれたが、この「THE SEVENTH SIGN」のツアーがバンド形式のライブでは筆者のベストである。

推測だが、公私ともに90年代のイングヴェイが最も充実していた時期ではないだろうか?

アンバーともうまくいってたし、それが曲にも反映されている。

それが創作意欲につながったことをイングヴェイ本人も認めている。

まとめ

いついかなる時代でもそのスタイルを変えることなく今日まで貫き通してきたイングヴェイ、そんな❝ビッグ・イン・ジャパン❞時代の絶頂期をとらえたアルバムとして、この「THE SEVENTH SIGN」が燦然と光り輝いている。

幸い、来日公演も映像化されており、「LIVE AT BUDOKAN」として発売されている。

セットリストも筆者が見たライブとほぼ同じだ。

ちなみにこの武道館でのライブ、ライブ3日後のWOWOWで放映されたのだが、音や映像をいじることなくそのままの生々しい状態で放映されている。

ストラトキャスターのサウンドが生々しいところがいい。

DVDではカットされた「BURN」も放映された!

こちらの方が個人的には、好きなのだが、保管している方は少ないだろうなぁ…。

これからイングヴェイを聞きたいという方には、80年代は「TRILOGY」、90年代は「THE SEVENTH SIGN」がおすすめだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「THE SEVENTH SIGN」        「LIVE AT BUDOKAN 」
THE SEVENTH SIGN [ イングヴェイ・マルムスティーン ]

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