イングヴェイ・マルムスティーンのエクリプス・ツアー1990の感想

デビュー以来、その圧倒的な速弾きとクラシカルな音楽性で旋風を巻き起こしていたイングヴェイ・マルムスティーンであったが、ついにそのライブを体験する時が来た。

すでに少年は、大学を卒業して社会人になっており、スーツを着たまま、会場へ行った記憶がある。

この頃のイングヴェイは、ライブ・アルバム「トライアル・バイ・ファイアー:ライヴ・イン・レニングラード 」を発表後、メンバーを一新して、全員スウェーデン人で固め、「エクリプス」をリリースというタイミングであった。

当時の新作だった「エクリプス」のセールスも好調で、それが少年の近くの地方都市での開催につながったのかもしれない。

今回は、イングヴェイ・マルムスティーンのエクリプス・ツアー1990の感想を綴ってみたいと思う。

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イングヴェイ・マルムスティーン「エクリプス」

バンドのメンバーをイングヴェイ本人以外すべて一新し、オール・スウェーデン人で固めてリリースされたのが「エクリプス」である。

イングヴェイ・マルムスティーン「エクリプス」の収録曲とメンバーは、以下の通り。

「エクリプス」 イングヴェイ・マルムスティーン

収録曲
1. メイキング・ラヴ
2. ベッドルーム・アイズ
3. セイヴ・アワ・ラヴ
4. マザーレス・チャイルド
5. デヴィル・イン・ディスガイズ
6. ジューダス
7. ホワット・ドゥ・ユー・ウォント
8. ディーモン・ドライヴァー
9. フォールトライン
10. シー・ユー・イン・ヘル
11. エクリプス
12. メイキング・ラヴ (ロング・ヴァージョン)

メンバー
ギター:イングヴェイ・マルムスティーン
ヴォーカル:ゲラン・エドマン
キーボード:マッツ・オラウソン
ベース:スヴァンテ・ヘンリソン
ドラムス:マイケル・フォン・ノリング

1990年の発表。

イングヴェイ・マルムスティーンのエクリプス・ツアー1990

この時期は、ハード・ロック/ヘヴィ・メタルには難しい時期で、80年代の隆盛が落ち込みを見せ、暗黒の90年代を迎える過渡期であった。

当事者のミュージシャンもその空気は肌で感じていたに違いない。

イングヴェイとて例外ではなかったが、日本では事情が違った。

世界の情勢に反して、イングヴェイ・マルムスティーンという存在が日本ではどんどん大きくなっていた。

そして、「エクリプス・ツアー1990」のライブであるが、「ライアー」で幕を開け、「メイキン・ラブ」「アイル・シー・ザ・ライト・トゥナイト」「ベッドルーム・アイズ」「デジャヴ」と各アルバムから万遍なく代表曲を網羅する構成だ。

そして、「ファー・ビヨンド・ザ・サン」や「トリロジー・スーツ」といったインストゥルメンタル・ナンバーではこれでもかというばかりに弾きまくる。

まさに独壇場だ。

こっちはもうギターでお腹いっぱいという状況だ。

しかし、ソロタイムに「オブラディ、オブラダ」や「ラブ・イズ・ブルー」を挟んだり、「ユー・ドント・リメンバー」や「セイブ・アウア・ラブ」では、観客にも歌わせたりと飽きのこないような工夫が随所に見られた。

本編は「へヴン・トゥナイト」で締めくくり、アンコールは、「ブラック・スター」で始まり、ジミ・ヘンドリックスの「スパニッシュ・キャッスル・マジック」~「パープル・ヘイズ」でライブ終了となった。

イングヴェイ・マルムスティーンのエクリプス・ツアー1990の感想

想像通り、「エクリプス・ツアー1990」のライブはイングヴェイの独壇場といった感じであった。

しかし、それではどうしても一本調子になりやすいので、そうならないようにいろんな工夫を織り交ぜていた。

ギターがうまいのはもちろんのこと、ライブもうまい印象だ。

イングヴェイ初体験で強烈な印象を与えられたが、音のバランスがあまり良くなくて時々、ギターの音が埋もれてよく聞き取れない箇所があったのが残念だった。

ライブの構成自体は、ライブ・アルバム「トライアル・バイ・ファイアー:ライヴ・イン・レニングラード 」に当時の新作「エクリプス」の楽曲を加えたもので、おそらくは「トライアル・バイ・ファイアー:ライヴ・イン・レニングラード 」のプロモーションにも力を入れたかったのであろう、この時期のイングヴェイのほぼベスト選曲になっている。

「トライアル・バイ・ファイアー:ライヴ・イン・レニングラード 」
イングヴェイ・マルムスティーン

収録曲
1.ライアー
2. クィーン・イン・ラヴ
3. デジャ・ヴー
4. ファー・ビヨンド・ザ・サン
5. ヘヴン・トゥナイト
6. ドリーミング
7. ユー・ドント・リメンバー
8. ギター・ソロ(トリロジー・スーツ OP:5~スパセボ・ブルース)
9. クリスタル・ボール
10. ブラック・スター
11. スパニッシュ・キャッスル・マジック

メンバー
ギター:イングヴェイ・マルムスティーン
ヴォーカル:ジョー・リン・ターナー
キーボード:ヤンス・ヨハンソン
ベース:バリー・ダナウェイ
ドラムス:アンダース・ヨハンソン

1989年の発表。

イングヴェイ・マルムスティーンのエクリプス・ツアー1990~まとめ

今回は、イングヴェイ・マルムスティーンのエクリプス・ツアー1990の感想を綴ってみた。

ここ日本では、この「エクリプス」をきっかけとしてイングヴェイは、❝ビッグ・イン・ジャパン❞としての地位を確立していく。

このスタイルが世界で最も受け入れられたのが日本だったのだ。

90年代のイングヴェイの始まりとして位置づけられるこの「エクリプス」とそのツアー。

「エクリプス」は、「トライアル・バイ・ファイアー:ライヴ・イン・レニングラード 」とともにこの時代のイングヴェイを象徴する作品として興味深い。

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