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レインボー「ストリート・オブ・ドリームス」の感想!虹の最終到達点

結果的には再結成前のレインボーのラスト・アルバムとなってしまったのが、この「ストリート・オブ・ドリームス(BENT OUT OF SHAPE)」

あまり目立たない地味なアルバムかもしれないが、佳曲が多く収録されており、虹の最終到達点ともいえる素晴らしいアルバムに仕上がっている。

今回は、レインボーの「ストリート・オブ・ドリームス(BENT OUT OF SHAPE)」の感想を綴ってみたいと思う。

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レインボー「ストリート・オブ・ドリームス」

「虹を翔ける覇者(レインボー・ライジング)」でハード・ロックにハマり、同じレインボーの「闇からの一撃(STRAIGHT BETWEEN THE EYES)」でガッカリしていた少年にとって、この「ストリート・オブ・ドリームス(BENT OUT OF SHAPE)」のリリースは、期待と不安が入り混じって少々複雑な心境であった。

ロニー・ジェームズ・ディオ時代こそレインボーだと信じていた少年にとって、今回もジョー・リン・ターナーでアルバムが出るのがイマイチだったのである。

発売前、ラジオでシングルとなった「ストリート・オブ・ドリームス」を聞いて、今回もパッとしないのかなぁ、と思っていた記憶がある。

そして、アルバムが発売された。

「ストリート・オブ・ドリームス(BENT OUT OF SHAPE)」 レインボー

収録曲
1. ストランデッド(Stranded)
2. キャント・レット・ユー・ゴー(Can’t Let You Go)
3. フール・フォー・ザ・ナイト(Fool for the Night)
4. ファイヤー・ダンス(Fire Dance)
5. エニバディ・ゼア(Anybody There)
6. デスペレート・ハート(Desperate Heart)
7. ストリート・オブ・ドリームス(Street of Dreams)
8. ドリンキング・ウィズ・ザ・デヴィル(Drinking With the Devil)
9. スノーマン(Snowman)
10. メイク・ユア・ムーヴ(Make Your Move)

メンバー
ギター:リッチー・ブラックモア
ヴォーカル:ジョー・リン・ターナー
ベース:ロジャー・グローヴァー
キーボード:デイヴ・ローゼンタール
ドラムス:チャック・バーギ

1983年の発表。

レインボー「ストリート・オブ・ドリームス」の感想

とりあえず最後まで、レインボーの「ストリート・オブ・ドリームス(BENT OUT OF SHAPE)」をひと通り聞いてみた。

前作の「闇からの一撃(STRAIGHT BETWEEN THE EYES)」よりさらにポップでボンヤリとした印象だった。

ガツンとくるものがない。

やっぱり欲求不満である。

でも大好きなリッチー・ブラックモアの新作なんだからと何度も何度も繰り返し聞いてみた。

するとだんだんにジワジワとした味わいが出てきた。

特に「キャント・レット・ユー・ゴー」と「ストリート・オブ・ドリームス」の2曲だ。

この2曲が実に素晴らしい。

特にヴォーカルのジョー・リン・ターナーの歌いまわしに感服した。

ひょっとしてジョー・リン・ターナーってうまいんじゃないか?

よくよく聞くと他の曲も実に味わい深い。

ロニー・ジェームズ・ディオ時代とは違う素晴らしさについに気がついたのである。

レインボー「ストリート・オブ・ドリームス」は虹の最終到達点

思えばレインボーにはその音楽をアンダーグラウンドなものにはしたくないと「DOWN TO EARTH」からメンバーを刷新し、音楽性を変えてここまできた経緯がある。

リッチー・ブラックモアの目指してきたものが、ここにきてやっと理解できたような気がした。

なるほどそこには派手さや荒削りなハードさはない。

それを求める向きには、当然批判が出るであろう。

しかし、「ストリート・オブ・ドリームス(BENT OUT OF SHAPE)」には洗練されたキャッチーなメロディーとヴォーカル重視の(一般的に)誰もが楽しめるような質の良いいい楽曲が並んでいる。

それにしてもこれで解散とはなんとも残念だ。

キーボードのデイヴ・ローゼンタール は大活躍だし、このアルバムから参加しているドラムスのチャック・バーギも前任者のような派手さはないものの逆にこういったタイプの音楽にはピッタリなのではないか。

というわけで、「ストリート・オブ・ドリームス(BENT OUT OF SHAPE)」は、リッチー・ブラックモアが辿り着いた虹の最終到達点といえる名盤といえるだろう。

レインボー「ストリート・オブ・ドリームス」~まとめ

今回は、レインボーの「ストリート・オブ・ドリームス(BENT OUT OF SHAPE)」の感想を綴ってきた。

「虹を翔ける覇者(レインボー・ライジング)」が前期レインボーの名盤なら、「ストリート・オブ・ドリームス(BENT OUT OF SHAPE)」は後期レインボーの最高傑作だと思う。

音楽性を変えたレインボーがついに辿り着いた境地、虹の最終到達点だと思う。

誰にでも薦められるとても素晴らしいアルバムに仕上がっているので、これからレインボーを聞いてみたいという方におすすめだ。

「キャント・レット・ユー・ゴー」と「ストリート・オブ・ドリームス」の2曲だけでもお金を払う価値ありの名盤だ!

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