ヨーロッパ「アウト・オブ・ディス・ワールド」ツアーの感想!

1985年のディープ・パープル以来、ライブに行く機会もなく、学業に専念していた(?)筆者だったが、久しぶりに近くの田舎町にロック・バンドが来ることになった。

ヨーロッパである。

この頃のヨーロッパは、「ファイナル・カウントダウン」でブレイクし、それに続くアルバム「アウト・オブ・ディス・ワールド(Out of This World)」をリリースした頃であった。

ヴォーカルのジョーイ・テンペストとギターのジョン・ノーラムのコンビがお気に入りだった筆者は、ジョン・ノーラムが脱退し、このアルバムからギターがキー・マルセロに代わっていたのが少々残念であった。

が、大好きなヨーロッパを見れることをとても楽しみにしていた。

今回は、ヨーロッパ「アウト・オブ・ディス・ワールド」ツアーの感想を綴ってみたいと思う。

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ヨーロッパ「アウト・オブ・ディス・ワールド」

ヨーロッパ「アウト・オブ・ディス・ワールド」は、「ファイナル・カウントダウン」に続くヨーロッパ3作目のスタジオ・アルバム。

ギタリストがオリジナル・メンバーのジョン・ノーラムからキー・マルセロに代わって初めてのアルバムで、サウンドはさらにアメリカナイズされたものになった。

ヨーロッパ「アウト・オブ・ディス・ワールド」の収録曲とメンバーは、以下の通り。

「アウト・オブ・ディス・ワールド(OUT OF THIS WORLD)」 ヨーロッパ

収録曲
1. Superstitious
2. Let the Good Times Rock
3. Open Your Heart
4. More Than Meets the Eye
5. Coast to Coast
6. Ready or Not
7. Sign of the Times
8. Just the Beginning
9. Never Say Die
10. Lights and Shadows
11. Tower’s Callin’
12. Tomorrow

メンバー
ヴォーカル:ジョーイ・テンペスト
ギター:キー・マルセロ
ベース:ジョン・レヴィン
キーボード:ミック・ミカエリ
ドラムス:イアン・ホーグランド 

1988年の発表。

ヨーロッパ「アウト・オブ・ディス・ワールド」ツアーの感想

ライブは、新作「アウト・オブ・ディス・ワールド(Out of This World)」の「Ready or Not」で幕を開け、最後「ファイナル・カウントダウン」まで白熱した演奏が展開された。

演奏曲は、ほとんどが「アウト・オブ・ディス・ワールド(Out of This World)」と「ファイナル・カウントダウン」からであったが、音のバランスの良さは特筆すべきものがあった。

ドラムとベースのリズム系楽器の土台の上でギターやキーボードといったメロディー系楽器が泳ぐように乗っているとでもいうか、素晴らしい一体感であった。

今までのライブでは間違いなく3本指に入る素晴らしさだった。

演奏もタイトでまったく隙がない。

残念だったことといえば、初期の曲がほとんど演奏されなかったこととジョン・ノーラムがいなかったことぐらい。

1stアルバム「幻想交響詩」から「セブン・ドアーズ・ホテル」、「パラダイス・ベイ」あたりをやっていた記憶はあるが、明らかにアメリカナイズされたサウンドと曲構成だったのは、1stと2ndが大好きだった筆者には、複雑な思いがあった。

しかし、あの頃のヨーロッパを考えれば致し方ないところであったろう。

ヨーロッパらしさは薄らいだものの一級品のライブであった。

ヨーロッパは「アウト・オブ・ディス・ワールド」以降崩壊へ

しかしながら、ライブは、当時のヨーロッパを存分に楽しめるものであった。

アメリカナイズされたとはいえ、ヨーロッパらしい美しいメロディーとハーモニーは健在であったし、新加入のキー・マルセロも堅実なプレイでジョン・ノーラムの抜けた穴を埋めていた。

まさしくプロ集団だった。

この後、ヨーロッパはさらにポップ路線をひた走り、徐々にセールスも落ちていく。

加えてメンバーの消耗も加わり空中分解してしまう。

ヨーロッパ「アウト・オブ・ディス・ワールド」ツアー~まとめ

今回は、ヨーロッパ「アウト・オブ・ディス・ワールド」ツアーの感想を綴ってみた。

今から思えば、「ファイナル・カウントダウン」で大ブレイクした後の活動には大変なプレッシャーがあったであろう。

成功を手にした代わりに初期の初々しさをなくし、洗練されたポップなロックに路線変更していったが、何の先入観も持たずにこの「アウト・オブ・ディス・ワールド Out of This World 」を聞けば、最高のメロディアス・ハード・ロック・アルバムなのではないか?

メロディアス・ハード・ロックが好きな方は文句なく楽しめると思う。

ジョン・ノーラムを迎えて再結成したヨーロッパであるが、古くからのファンが求めるヨーロッパらしさは、やはりない。

よりダークでヘヴィなヨーロッパとして今も活動を続けているが、初期のヨーロッパらしさを残しつつ、懸命に新しい方向性を模索している。

こうして聞いてみると案外、いい音楽をやっていたのではないか?

「ファイナル・カウントダウン」ばかり言われるのは仕方がないが、それ以外のヨーロッパもいいものはたくさんあるので、ぜひ体験していただきたい。

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