マイケル・シェンカー・グループ「黙示録」の感想!グラハム・ボネット参加!

今でこそマイケル・シェンカー・フェストでの共演が実現しているが、80年代のマイケル・シェンカー・グループ(MSG)グラハム・ボネットがヴォーカルとして唯一、参加したアルバムがこの「黙示録(Assault Attack)」だ。

グラハム・ボネットの圧倒的な声量とパワフルな歌声は、マイケル・シェンカーの長いキャリアの中で組んだシンガーでも際立っており、アルバム「黙示録(Assault Attack)」も孤高の輝きを放っている。

今回は、グラハム・ボネットが参加したマイケル・シェンカー・グループの「黙示録(Assault Attack)」について語っていきたいと思う。

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マイケル・シェンカー・グループ「黙示録」

アルバム「黙示録(Assault Attack)」は、マイケル・シェンカー・グループのサード・アルバムでグラハム・ボネットがヴォーカルとして参加した唯一のアルバムである。

メンバーはヴォーカルの他にもドラムスがコージー・パウエルからテッド・マッケンナに変わり、キーボードのポール・レイモンドも脱退したためセッション・キーボードを採用するなど、相変わらず不安定な構成でレコーディングされた。

マイケル・シェンカー・グループ「黙示録(Assault Attack)」の収録曲とメンバーは、以下の通り。

「黙示録(Assault Attack)」 マイケル・シェンカー・グループ

収録曲
1. アソート・アタック(Assault Attack)
2. ロック・ユー・トゥ・ザ・グラウンド(Rock You To The Ground)
3. ダンサー(Dancer)
4. サムライ(Samurai)
5. デザート・ソング(Desert Song)
6. 砕かれた誓い(Broken Promises)
7. サーチング・フォー・ア・リーズン(Searching For A Reason)
8. アルサー(Ulcer)
以下、ボーナストラック
9. ガール・フロム・アップタウン(Girl from Uptown)

メンバー
ギター:マイケル・シェンカー
ヴォーカル:グラハム・ボネット
ベース:クリス・グレン
ドラムス:テッド・マッケンナ

1982年の発表。

マイケル・シェンカー・グループ「黙示録」の感想

曲数は8曲と少ないものの「黙示録(Assault Attack)」のアルバムを通しての張りつめた緊張感は、他のマイケル・シェンカーのアルバムにはないものを感じる。

その原因はグラハム・ボネットの声によるものが大きく、曲自体の迫力がいつにも増して凄まじいものがある。

想像してみてほしいのだが、ゲイリー・バーデンではこうはいかなかっただろう。

曲調はこの頃からアメリカ市場を意識し始めたこともあって、これがマイケル・シェンカー・グループの曲かと驚かされたものもあったがギター・プレイはいつものマイケル節がアルバム全体で炸裂している。

「黙示録(Assault Attack)」は、マイケル・シェンカーがワンチャンスで得たスーパー・シンガー、グラハム・ボネットとの一合一会の名盤として異彩を放っている。

マイケル・シェンカー・グループ「黙示録(Assault Attack)」の各曲の感想は、こんな感じ。

1. アソート・アタック(Assault Attack)
アルバムのオープニングを飾るのがヘヴィなリフから始まる「アソート・アタック(Assault Attack)」で、グラハム・ボネットのハイ・トーン部分では青筋プッツンするのではないかというぐらいの凄まじさだ。
曲の展開、特にマイケル・シェンカーのギター・ソロの構成の美しさが光る名曲だと思う。

2. ロック・ユー・トゥ・ザ・グラウンド(Rock You To The Ground)
マイケル・シェンカー史上、これだけヘヴィでブルージーな曲もないのではないかという曲が、この「ロック・ユー・トゥ・ザ・グラウンド(Rock You To The Ground)」で、まさにヘヴィ・ブルースという形容がピッタリな名曲。
ブルージーでありながらもギター・ソロだけはマイケル・シェンカー独特の世界観が際立っている。

3. ダンサー(Dancer)
当時はアッと驚くようなポップで明るい曲調に驚かされた曲が、この「ダンサー(Dancer)」で、アメリカ市場を意識したのがもろにわかる。
レインボーの「シンス・ユー・ビーン・ゴーン」と同じような方向性だが、ポップ云々は抜きにしてキャッチーで親しみが持てる曲だと思う。
ライブでは、サビのメロディーが大合唱になって大いに盛り上がる。

4. サムライ(Samurai)
グラハム・ボネットの日本贔屓が出たのが、この「サムライ(Samurai)」だが、日本人にはサビの「サムラ~イ」が印象的な曲だ。
ミドルテンポでギターのリフなどもなかなかだと思うが、アルバム「黙示録(Assault Attack)」の中ではやや地味な印象になってしまったのが残念。

5. デザート・ソング(Desert Song)
緊張感があってゾクゾクするようなイントロ~リフ、歌メロ、そしてギターソロと完璧ではないかと思わせる名曲が、この「 デザート・ソング(Desert Song)」だ。
マイケル・シェンカー・グループのライブではその後、あまり演奏されていないが、グラハム・ボネットは自身のバンド、アルカトラスで長く歌い続けていることからもかなりのお気に入りであることがわかる。

6. 砕かれた誓い(Broken Promises)
グラハム・ボネットならではの個性が存分に発揮されているのが、この「砕かれた誓い(Broken Promises)」で、他のシンガーではここまでの迫力ある曲には仕上がってはいないだろう。
マイケル・シェンカーのギター・ソロもグラハム・ボネットの迫力に触発されたようなプレイが聞ける。

7. サーチング・フォー・ア・リーズン(Searching For A Reason)
哀愁あるギターのイントロから始まるのが、「サーチング・フォー・ア・リーズン(Searching For A Reason)」だが、ヴォーカルが入ると一転してグラハム・ワールドに様変わりする曲展開が意外なおもしろさがある。
ギター・ソロらしいソロがない不思議な曲だが、これはこれでいいのではないか。

8. アルサー(Ulcer)
アルバム「黙示録(Assault Attack)」のラストを締めくくるのが、唯一のインストゥルメンタル・ナンバーの「アルサー(Ulcer)」だ。
アルバムではラストだが、「黙示録(Assault Attack)」のツアーではオープニングを飾った。
縦横無尽に駆け巡るマイケル・シェンカーのギターは相変わらず冴え渡っているが、他のインストゥルメンタル・ナンバーの中で埋もれている印象があり、ツアーで演奏されたのも今のところ「黙示録(Assault Attack)」のプロモーションツアーのみとなっている。

マイケル・シェンカー・グループ「黙示録」~グラハム・ボネット参加

前作「神話-M.S.G.」でコージー・パウエルが参加するなどマイケル・シェンカー・グループがバンドとしてメンバーが安定するのではないかと思ったのも束の間、以前から問題視されていたヴォーカルの弱さからゲイリー・バーデンが脱退し、コージー・パウエルの推薦によりグラハム・ボネットが「黙示録(Assault Attack)」に参加することになった。

そのコージー・パウエルがギャラの問題からマイケル・シェンカー・グループを脱退し、テッド・マッケンナが加入することになったりと、相変わらずバンドは不安定なままレコーディングに突入している。

そして、グラハム・ボネットが例の泥酔事件によって解雇され、急遽、前任のゲイリー・バーデンが呼び戻されてツアーが行われ、バンドのメンバーは二転三転する。

コージー・パウエルもグラハム・ボネットも時間差でレインボーを脱退し、マイケル・シェンカー・グループに加入、そして脱退と同じ道を辿ることになったわけだが、このようにマイケル・シェンカー・グループをスーパー・バンドにという目論見はあっけなく消え去ってしまった。

コージー・パウエルにしてもグラハム・ボネットにしてもアルバム1枚で消えてしまったことが逆にレア感を強めているのだが、グラハム・ボネットのほうがその度合いが強いように感じる。

理由は歴代マイケル・シェンカー・グループやUFOの他のシンガーと比べて、グラハム・ボネットの圧倒的な声量とパワフルな歌声にあるのではないだろうか。

個人的にはマイケル・シェンカーのキャリアの中で組んだシンガーの中では、グラハム・ボネットが突出した存在感があるように思う。

そのことが、「黙示録(Assault Attack)」を名盤に押し上げているひとつの要因にもなっているのではないだろうか。

それにしても、もし3人の共演が実現していたらどれだけ凄いアルバムが完成していたのかと考えると本当にもったいなかったと思う。

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こちらでは、マイケル・シェンカーのおすすめのアルバム(名盤)をUFOとMSGに分けてまとめてみた。デビュー50周年を迎えて、なお充実した活動を続けるマイケル・シェンカーだが数え切れないほどのアルバムからこれは必聴という名盤をピックアップ!

マイケル・シェンカー・グループ「黙示録」の感想~まとめ

今回は、グラハム・ボネットが参加したマイケル・シェンカー・グループの「黙示録(Assault Attack)」について語ってきた。

「黙示録(Assault Attack)」は、マイケル・シェンカーとグラハム・ボネットの一合一会の名盤として異彩を放っている。

グラハム・ボネットはマイケル・シェンカーのキャリアの中で組んだシンガーの中では突出した存在感があり、そのことが、「黙示録(Assault Attack)」を名盤に押し上げているのではないだろうか。

コージー・パウエルにしろグラハム・ボネットにしろ、マイケル・シェンカーとの共演がアルバム1枚で終わったことが残念で仕方ない。

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