レインボー、ディープ・パープル、レッド・ツェッペリンに続いて筆者がハマったのが、マイケル・シェンカーである。
マイケル・シェンカーを知ったのはレコードからではなくて、高校時代、同級生のバンド演奏で初めて知った。
今、思い出しても滑稽なのだがマイケル・シェンカー好きの同級生が学園祭で、フライングVを股に挟んでマイケル・シェンカーになり切っていた。
今回は、マイケル・シェンカーのベスト・アルバム「英雄伝説」UFO・MSGについて見ていきたいと思う。
マイケル・シェンカーのベスト・アルバム「英雄伝説」
マイケル・シェンカーを聞くのに何から入ればいいのか迷ったが、ベスト・アルバム「英雄伝説(マイケル・シェンカー・アンソロジー)」というのがあったのでこれから入った。
ライナーノーツを見てみるとマイケル・シェンカーはドイツ人で、UFOというバンドに在籍していたようだが、失踪したり、精神状態が不安定だったりして脱退して、今はマイケル・シェンカー・グループ(MSG)という自分のバンドで活動しているらしいということがわかった。
結果的にUFOとMSGの代表曲をほとんど網羅していたので、マイケル・シェンカー入門にはピッタリだったように思う。
当時のアルバムは、LPレコード2枚組でUFOとMSG1枚ずつベスト選曲という構成だった。(収録曲も当時とは異なる)
マイケル・シェンカーのベスト・アルバム「英雄伝説」の収録曲は。以下の通り。
「英雄伝説」 マイケル・シェンカー・アンソロジー
収録曲
CD1
1. ロック・ボトム
2. リップスティック・トレーシス
3. シュート・シュート
4. ハイ・フライヤー
5. ベラドナ
6. オン・ウィズ・ジ・アクション
7. ナチュラル・シング
8. トライ・ミー
9. 燃えたぎるギター
10. オンリー・ユー・キャン・ロック・ミー
11. ラヴ・トゥ・ラヴ
12. ドクター・ドクター
13. ライツ・アウト
14. ルッキン・アウト・フォー・NO.1
CD2
1. アームド・アンド・レディ
2. イントゥ・ジ・アリーナ
3. クライ・フォー・ザ・ネーションズ
4. ルッキング・アウト・フロム・ノーホエア
5. ロスト・ホライズンズ
6. ルッキング・フォー・ラヴ
7. オン・アンド・オン
8. アソート・アタック
9. ロック・ユー・トゥ・ザ・グラウンド
10. ダンサー
11. キャプテン・ネモ
12. タイム
13. セイヴ・ユアセルフ
14. デスティニー
マイケル・シェンカーのベスト・アルバム「英雄伝説」の感想
さて恰好はともかく同級生のバンドは完全コピーだったので、その独特の哀愁のあるメロディーが耳に残った。
曲では特に「ドクター・ドクター」が気に入ったが、マイケル以外のメンバーは別に何とも思わなかった。
ヴォーカルが何人もいたが、さっぱり響いてこなかった、というかマイケル以外はほとんど耳に入ってこなかったのである。
マイケル・シェンカーのアルバムは全部聞いたが、ドラムのコージー・パウエル以外ははっきり言ってだれでもよかった。
レインボーもディープ・パープルもレッド・ツェッペリンも個々のメンバーがだれでもいいってことはなかったが、マイケル・シェンカーの場合はキャリアを通してそんな気がする。
今でもそれは変わらない。
まさにマイケル・シェンカーは、”孤高のギタリスト”である。
何やら非常に精神的に不安定なギタリストという印象だった。
マイケル・シェンカーはUFO・MSGでも美しいメロディが秀逸
ベスト・アルバム「英雄伝説」を聞いてみての印象は、曲もいいが特筆すべきはそのメロディーの美しさ。
それと疾走癖とかその行動とかが音とかが、メロディーに色濃く反映されているような気がした。
カラッとしたものではない少し影があるというか、マイケル・シェンカーからしか出てこないメロディーが確かにある。
そのメロディーの美しさはUFO、MSGとバンドやメンバーが変わってもずっと一貫している。
そして、このメロディーの美しさこそがマイケル・シェンカーを特別なギタリストに押し上げている一番の要因だと思う。
そして不幸なことに精神状態が不安定な時の方が、名盤・名曲を作っているような気がする。
マイケル・シェンカーのベスト・アルバム「英雄伝説」~まとめ
今回は、マイケル・シェンカーのベスト・アルバム「英雄伝説」UFO・MSGについて見てきた。
UFO時代の「ドクター・ドクター」「ロック・ボトム」「ライツ・アウト」、MSG時代の「アームド・アンド・レディ」「クライ・フォー・ザ・・ネイションズ」「イントゥ・ジ・アリーナ」など代表曲が収録されているこのアルバムはマイケル・シェンカーの入門にはもってこいのベスト・アルバムだった。
今では、CDで収録曲も増えた完全版が出ているので、これからマイケル・シェンカーを聞くという方にこの「英雄伝説」(マイケル・シェンカー・アンソロジー)をおおすすめしたい。
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