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ホワイトスネイク「ザ・パープル・ツアー・ライヴ」の感想!

ホワイトスネイクの「ザ・パープル・ツアー・ライヴ」が、先週リリースされた。

新加入のギターのジョエル・ホークストラとキーボードのミケーレ・ルッピが加入後としては初のアルバム発表である。

2015年にリリースされたデイヴィッド・カヴァデールのディープ・パープル在籍時の代表曲をカバーしたアルバム「ザ・パープル・アルバム」に伴うツアーからのもので、収録曲はこの「ザ・パープル・アルバム」からの曲とホワイトスネイクの代表曲というデヴィッド・カヴァーデールのキャリア・ベスト的な選曲である。

今回は、ホワイトスネイク「ザ・パープル・ツアー・ライヴ」の感想を綴ってみたいと思う。

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ホワイトスネイク「ザ・パープル・ツアー・ライヴ」

ホワイトスネイク「ザ・パープル・ツアー・ライヴ」の収録曲は全13曲で、半分以上はホワイトスネイクの曲で、その他が第3~4期ディープ・パープルからの曲となっている。

この前の「ザ・パープル・アルバム」からギタリストがダグ・アルドリッチからジョエル・ホークストラに交代するというメンバー・チェンジが行われている。

ホワイトスネイク「ザ・パープル・ツアー・ライヴ」の収録曲とメンバーは、以下の通り。

「ザ・パープル・ツアー・ライヴ」 ホワイトスネイク

収録曲
1.紫の炎(Burn)      
2.バッド・ボーイズ(Bad Boys)
3.ラヴ・エイント・ノー・ストレンジャー(Love Ain’t No Stranger)
4.ジプシー(The Gypsy)
5.ギヴ・ミー・オール・ユア・ラヴ(Give Me All Your Love)
6.エイント・ノー・ラヴ・イン・ザ・ハート・オブ・ザ・シティ(Ain’t No Love In The Heart Of The City)
7.ミストゥリーテッド(Mistreated)
8.ユー・フール・ノー・ワン(You Fool No One)-including drumsolo
9.幸運な兵士(Soldier of Fortune)
10.イズ・ディス・ラヴ(Is This Love)
11.フール・フォー・ユア・ラヴィング(Fool For Your Loving)
12.ヒア・アイ・ゴー・アゲイン(Here I Go Again)
13.スティル・オブ・ザ・ナイト(Still of the Night)

メンバー
ヴォーカル:デイヴィッド・カヴァデール
ギター:ジョエル・ホークストラ
ギター:レブ・ビーチ
ベース:マイケル・デヴィン
キーボード:ミケーレ・ルッピ
ドラムス:トミー・アルドリッジ

2018年の発表。

ホワイトスネイク「ザ・パープル・ツアー・ライヴ」の感想

オープニングはやはりあの曲、第3期ディープ・パープルの名曲「Burn」である。

イントロを聞いただけで血が騒ぐ泣く子も黙る名曲だが、現メンバーで来日した「ラウドパーク16」を思い出さずにいられなくなる。

あの時はラストに演奏され会場がひっくり返るような盛り上がりようだった。

続いてホワイトスネイクの定番曲、そして中盤でデヴィッド・カヴァーデール在籍時のディープ・パープルの代表曲が立て続けに演奏される。

その後はいつものホワイトスネイクのパターンで、ライブ終盤はホワイトスネイクお決まりの定番ヒット曲連発で幕を閉じる。

個人的には、ディープ・パープルの曲に70年代を感じてうれしくもなったのだが、やはりサウンドは現代風、プレイもギターなどは音数が昔とは比べ物にならないくらい増えている。

音楽メディアもLPレコードからCD、そしてデジタル配信と何もかもが変わってきている。

時代を感じずにはいられない。

ホワイトスネイク「ザ・パープル・ツアー・ライヴ」の新メンバー

ホワイトスネイク「ザ・パープル・ツアー・ライヴ」は、新加入のギターのジョエル・ホークストラとキーボードのミケーレ・ルッピが加入して初のアルバムとなる。

ディープ・パープルの楽曲では少しずつツイン・ギターを生かしたアレンジが施されていて、新加入の2人も何年も在籍しているかのようにバンドに馴染んでいる。

一縷の隙もない完璧な演奏だ。

特にギターのジョエル・ホークストラがいい。

ディープ・パープルの曲においてはオリジナルを尊重しながら独自のプレイを盛り込んでいるが、それが見事にフィットしている。

アコースティック・ギターで奏でた「幸運な兵士(Soldier of Fortune)」も素晴らしい出来で、ブラックモアズ・ナイトのバージョンと聞き比べてみるのもおもしろいかもしれない。

このメンバーでのアルバムも制作中だというから期待して待ちたいところだ。

ホワイトスネイク「ザ・パープル・ツアー・ライヴ」では全アルバムを網羅しきれない

すべて聞き終えた瞬間、少々物足りない気がしたが、収録時間・収録曲ともに短めなのが理由だろ思う。

よくよく調べてみたところ「ザ・パープル・ツアー・ライヴ」の収録日は、デフ・レパードとのコ・ヘッドライニングで75分の時間制限があったらしいのだ。

DVDとブルーレイでは「 ユー・キープ・オン・ムーヴィング(You Keep On Moving)」、「レイ・ダウン、ステイ・ダウン(Lay Down Stay Down)」、「嵐の使者(Stormbringer)」がボーナス扱いで収録されているが、本編に収録されなかったのがなんとも残念である。

これらが本編フル収録なら、さらに素晴らしい出来になったことだろう。

それと当たり前のことだが、ホワイトスネイクの全アルバムは網羅しきれてはなく、いつもの定番曲だったこと。

仕方がないこととはいえ、いつか全アルバムからまんべんなく選曲したライブを見てみたいものだ。

今さら新しいものができてくるとは思っていないが、いつも同じではちょっとという気分にもなった。

贅沢な話だが、個人的には大いに期待している。

ホワイトスネイク「ザ・パープル・ツアー・ライヴ」の感想~まとめ

今回は、ホワイトスネイク「ザ・パープル・ツアー・ライヴ」の感想を綴ってみた。

今回収録されている曲はすべて1987年以前に作られた曲ばかりで、なんと30年以上も前の曲ばかりである。

筆者のようなオジサン世代のロック・ファンは違和感なく楽しめるのであるが、若い世代のファンはどう感じるだろうか?

今回、リッチー・ブラックモアとのコラボが実現しなかったのは残念だったが、こうして古き良きハード・ロックの名曲に少しでもスポットが当たったのは非常にいいことだったと思う。

デイヴィッド・カヴァーデールというシンガーの歴史を辿るという意味では少々物足りない感はあるが、コンパクトに聞けるという意味で、ぜひ若い世代のファンにも聞いていただきたい「ザ・パープル・ツアー・ライヴ」である。

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