下山武徳のウェイ・オブ・ライフの感想!魂のシンガーの現在形を凝縮

サーベル・タイガーのシンガー、下山武徳の9年ぶりとなる通算3作目のアコースティック・ソロ・アルバム「ウェイ・オブ・ライフ」がリリースされた。

この間、マキシシングル4部作「地・水・火・風」のリリースはあったが、本格的なソロ・アルバムとなると本当に久しぶりの感がある。

それだけに「ウェイ・オブ・ライフ」がどんな内容だったのか、下山武徳に何かしら変化はあったのか、興味深く聴いてみた。

今回は、魂のシンガーの現在形が凝縮された下山武徳の「ウェイ・オブ・ライフ」の感想を綴ってみたいと思う。

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下山武徳のウェイ・オブ・ライフを聴いた感想

最近の下山武徳のライブの声を聴いているとやや声ががさついてきたかなと思っていたが、1曲目のイントロの声を聴いてやはりその傾向はあるようだ。

もう年齢も50歳を過ぎて致し方ないだろうと思うし、それでも衰えは感じさせないさすがの歌いっぷりだ。

そして、”魂のシンガー”の名の通り、唄に込められた魂と説得力は尋常ではない。

いつの間にか、下山ワールドに引き込まれてしまうのは下山武徳の唄が健在であることの何よりの証拠だろう。

下山武徳のウェイ・オブ・ライフを聴いた感想を1曲1曲、綴っていきたいと思う。

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1. Always(作詞・遠藤フビト/作曲・下山武徳)

下山武徳のファースト・ソロアルバム「ACOUSTIC~always live on」収録(原題は「Always live on」)のリメイク。
下山武徳の唄も素晴らしいが、ギターの山本恭司のプレイも本当に素晴らしい。
細かく揺らしているスライドの音程も正確だし、繊細な表現もさすがといった感じだ。
オリジナル・バージョンとは違った味わいで、オープニングから惹きつけられる。

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2. The Face In The Mirror(作詞・下山武徳・遠藤フビト/作曲・下山武徳)

今回、新たに下山武徳自身が書き下ろした曲だが、歌詞が英詩なのがちょっと意外だった他はいかにも下山武徳といった曲だ。
こういう口だけのヤツは嫌いだということを歌っているが、確かに周りにいるかな。(笑)
ギターは、サーベル・タイガーの田中康治がプレイしているが、なかなかカッコいい。

3. Autumn Leaves(作詞・Johnny Mercer/作曲・Joseph Kosma)

邦題の「枯葉」のほうがしっくりくるかもしれないジャズのスタンダードソングである。
筆者は以前からエヴァ・キャシディのバージョンが好きで愛聴しているのだが、下山武徳的夜会で取り上げたのにはビックリした。
下山武徳自身もエヴァ・キャシディが好きだというから嬉しくなった記憶がある。
当然ながらエヴァ・キャシディよりロック寄りのアプローチだ。
ギターは、サーベル・タイガーの木下昭仁がプレイしているが、いい味出している。

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4. 手のひらの蝶(作詞・下山武徳/作曲・青柳慎太郎)

「手のひらの蝶」は、イントロを聴いただけですぐにシックスライドの香りがプンプンしてきたが、やはりシックスライドの青柳慎太郎の作曲。
ギターも慎太郎がプレイしている。
ライブ会場限定で2曲入りのシングルCDを販売していた中の1曲だが、ソロアルバムに入れるよりはシックスライドのアルバムに入れるべき曲のように思う。
そう思わせるほど、本当にシックスライドそのままという曲だ。

5. 母へ(作詞・下山武徳/作曲・梶山章)

梶山章と下山武徳のアルバム「Into The Deep」収録のリメイクで、ギターはサーベル・タイガーの木下昭仁が担当している。
アルバム「Into The Deep」では英詩だったが、今回は日本語でキーを落として収録されている。
やはり日本語のほうがグッとくるものがあるし、今回改めて名曲だと思った。
下山武徳的夜会でも取り上げられることが多く、この曲で女性たちがすすり泣いていたことが思い出される。

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6. Sorrow, Duty(作詞・下山武徳/作曲・田中康治) 

この「Sorrow, Duty」と次の「あなたと出会えて幸せだった猫の詩」が、サーベル・タイガーの両ギタリスト提供の曲になるが、両者ともにサーベル・タイガーの雰囲気をまるで感じさせないのがとにかく意外だった。
この「Sorrow, Duty」は、マシンこと田中康治の手によるもので、下山武徳のソロアルバム用の曲をイメージするとこういう曲ができるのかというのがおもしろいところ。

7. あなたと出会えて幸せだった猫の詩(作詞・下山武徳/作曲・木下昭仁)

続いて、「あなたと出会えて幸せだった猫の詩」は、木下昭仁の作曲だが、まさか木下さんがこんな曲を書くとは!
今回のアルバム中、最大の驚きだったかもしれない。
筆者だけでなく、聴いた人はみんな同じ感想を持ったんじゃないだろうか。
だからこそ、こういうタイトルの曲ができたのかなとも思う。

8. Hallelujah(作詞・Leonard Cohen/作曲・Leonard Cohen)

次は、ボン・ジョヴィもカバーした「Hallelujah」。
パワーシンガーのイメージが強いかもしれない下山武徳だが、「ともしびの歌」などこういった曲調での声は、ツヤがあってとてもいいと思う。
ギターも下山武徳自身がプレイしているし、ぜひ生で聴いてみたい1曲だ。

9. Dec.(作詞・下山武徳/作曲・青柳慎太郎)

シックスライドの1stアルバム「チケット・トゥ・ライド」収録のリメイクで、青柳慎太郎の作曲、ギターも慎太郎がプレイしている。
今回のバージョンはスパニッシュ風のテイストがあって、個人的にはこちらのほうがいいなと思った。
やっぱりシックスライドを代表する名曲だ。

10. 確かな真実(作詞・下山武徳/作曲・下山武徳)

最後は、下山武徳自身の書き下ろした曲で、まさに下山ワールド全開でアルバムは幕を閉じる。
いついかなる時でも全身全霊で唄う下山武徳の姿が凝縮されている。
やっぱり生で聴いたら、完全に引き込まれてしまうのは間違いないだろう。

下山武徳のウェイ・オブ・ライフの収録曲など

下山武徳のアコースティック・ソロ・アルバム「ウェイ・オブ・ライフ」の収録曲は、全10曲となっている。

下山武徳自身の作曲は3曲で、その他はサーベル・タイガーやシックスライドといった下山武徳が関わっているギタリストたちが提供した曲やカバー曲などである。

「ウェイ・オブ・ライフ」収録曲
1. Always(作詞・遠藤フビト/作曲・下山武徳)
2. The Face In The Mirror(作詞・下山武徳・遠藤フビト/作曲・下山武徳)
3. Autumn Leaves(作詞・Johnny Mercer/作曲・Joseph Kosma)
4. 手のひらの蝶(作詞・下山武徳/作曲・青柳慎太郎)
5. 母へ(作詞・下山武徳/作曲・梶山章)
6. Sorrow, Duty(作詞・下山武徳/作曲・田中康治)
7. あなたと出会えて幸せだった猫の詩(作詞・下山武徳/作曲・木下昭仁)
8. Hallelujah(作詞・Leonard Cohen/作曲・Leonard Cohen)
9. Dec.(作詞・下山武徳/作曲・青柳慎太郎)
10. 確かな真実(作詞・下山武徳/作曲・下山武徳)

DVD収録内容
・下山武徳インタビュー
・ともしびの歌(アンプラグド・ライヴ映像)
・紫陽花(アンプラグド・ライヴ映像)

 下山武徳:ヴォーカル&ギター

2019年11月発表。

DVD付デラックス・エディションがおすすめ。

下山武徳「ウェイ・オブ・ライフ」のゲスト・ミュージシャン

下山武徳 – Always (OFFICIAL MUSIC VIDEO)

ゲスト・ミュージシャン
ギター:山本恭司(BOWWOW、VOW WOW、ワイルド・フラッグ)Track 1
ギター:田中康治(サーベル・タイガー)Track 2・6
ギター:木下昭仁(サーベル・タイガー)Track 3・5・7
ギター:青柳慎太郎(シックスライド)Track 4・9
ベース:関本洋平 Track4・9
カホーン:河鰭文成 Track4・9

まとめ

今回は、魂のシンガーの現在形が凝縮された下山武徳の「ウェイ・オブ・ライフ」の感想を綴ってみた。

やや声に変化はあるものの唄に込められた魂と説得力は健在である。

これまで関わってきたメンバーが提供している曲もそれぞれ個性的で、このアルバムに彩りを添えているが、すべてが下山ワールドに染め上げられている。

ヘヴィ・メタルとは違う現在進行形の下山武徳の魅力が詰まったソロアルバムだ。

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