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梶山章&下山武徳「イントゥ・ザ・ディープ」の感想!待望の共演!

ダブル・ディーラーもゴールドブリックも終わってしまい、筆者にとっての日本のハード・ロック2大バンドが消滅してしまい、これらのバンドに在籍していたメンバーはこれからいったいどうなっていくのだろうと思っていた。

希望としては、梶山章下山武徳でバンドを組んでくれたらおもしろいんじゃないかな、と密かに期待していた。

そんな想いが通じたのかどうかはわからないが、現実にこの2人のプロジェクトが実現し、届けられたのがこの「イントゥ・ザ・ディープ(Into The Deep)」である。

今回は、待望の共演、そしてあっけない終焉となった梶山章&下山武徳「イントゥ・ザ・ディープ(Into The Deep)」の感想を綴ってみたいと思う。

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梶山章&下山武徳「イントゥ・ザ・ディープ」

梶山章のデモテープがダンボール箱いっぱいに下山武徳の元に届けられ、その中から下山武徳が選んだ12曲が収録されたアルバムがこの「イントゥ・ザ・ディープ(Into The Deep)」である。

梶山章の場合、ジョー・リン・ターナーともソロ・アルバムを作っているので、この辺を聞き比べてみるのも面白いかもしれない。

今のところ梶山章と下山武徳にとって唯一の共演作となっている。

梶山章&下山武徳「イントゥ・ザ・ディープ(Into The Deep)」の収録曲は、以下の通り。

「イントゥ・ザ・ディープ(Into The Deep)」 梶山章&下山武徳

収録曲
1.ザ・ミンストレル・シングス(THE MINSTREL SINGS) 
2.ヘヴィネス・オブ・ザ・ダスト(HEAVINESS OF THE DUST)
3.ザ・ファイナル・ジャーニー(THE FINAL JOURNEY)
4.チェンジ・ユア・フェイト(CHANGE YOUR FATE)
5.アイ・リアライズ(I REALIZE)
6.ジュエルズ(JEWELS)
7.マザー(MOTHER)
8.フォール・イントゥ・ザ・ディープ(FALL INTO THE DEEP)
9.マイ・デスティニィ(MY DESTINY)
10.ボトム・オブ・ザ・ウォーター(BOTTOM OF THE WATER)
11.ザ・ワイルド・ホース(THE WILD HORSE)
12.クリアー・ブルー(C
LEAR BLUE)

2008年の発表。

梶山章&下山武徳「イントゥ・ザ・ディープ」の感想

下山武徳によると「イントゥ・ザ・ディープ(Into The Deep)」選曲の基準は、「ジョー・リン・ターナーが歌いそうもない曲」だったそうで、聞けばなるほどという感じだ。

いつも通り早い曲で始まるのはハードロックの王道だが、その後もバラエティに富んだ楽曲が続く。

曲は激しいものからバラードまで、梶山章ならではのメロディアスで良質なものがズラッと並び、そこに下山武徳の超絶な説得力抜群の歌が乗るといったもの。

おそらくは、梶山章のデモテープの中から選曲しアルバムを作るというやり方は、ゴールドブリックと同様だったと思われるが、シンガーの違いでアルバムの印象がまったく異なる。

このアルバム「イントゥ・ザ・ディープ(Into The Deep)」から突出した曲というと選ぶのが難しいかもしれないが、個人的には1曲目の「ザ・ミンストレル・シングス(THE MINSTREL SINGS)」と 3曲目の「ザ・ファイナル・ジャーニー(THE FINAL JOURNEY)」、そして7曲目の「マザー(MOTHER)」あたりが素晴らしい出来ばえで気に入っている。

良質な曲が多いので選び切れないが、どちらかというと前半の方がメリハリがあって充実している印象だ。

しかし、その中でも後半7曲目の「マザー(MOTHER)」が感動の1曲で、出色の出来だと思う。

この曲には日本語バージョン(発売時の限定CD、邦題「母へ」)もあり、下山武徳の母への想いが綴られている。

このプロジェクトが終わってからも「下山武徳的夜会」でアコースティックで歌われており、会場の女性が涙していの光景を見たことがある。

乱暴な言い方かもしれないが、この1曲だけのためにこのアルバムを買う価値があるといってもいいと思う。 

梶山章&下山武徳「Into The Deep」~まとめ

今回は、待望の共演、そしてあっけない終焉となった梶山章&下山武徳「イントゥ・ザ・ディープ(Into The Deep)」の感想を綴ってみた。

残念ながら、この「イントゥ・ザ・ディープ(Into The Deep)」のみで、梶山章&下山武徳のプロジェクトはあっけなく終焉を迎えてしまう。

ライブも東京公演の1回こっきりだった。

「ミュージシャンは板に上がってナンボ」という下山武徳のポリシーと完全主義の梶山章が水と油だったということだろうか?

本当にあまりにもあっけなく終わってしまい、とても残念に思ったのを覚えている。

この後、下山武徳はサーベル・タイガーに復帰したが、梶山章が第一線で活動し、アルバムを発表したという話は聞かない。

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