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ディープ・パープル「ライブ・イン・ジャパン完全版」は永遠の名作!

ロックのライブ・アルバムの最高峰として名高いディープ・パープル「ライブ・イン・ジャパン」であるが、LPレコード2枚組から始まって、CD時代となり、その後も再発・リマスターが繰り返されてきた。

そんな中で「ライブ・イン・ジャパン完全版」なるものがリリースされてからは、現在のところ「ライブ・イン・ジャパンSUPER DELUXE」が最終到達点ともいえる決定版になっている。

今後、これを上回る「ライブ・イン・ジャパン完全版」が登場するかどうかはわからないが、今回は、ディープ・パープルの永遠の名作「ライブ・イン・ジャパン完全版」について見ていきたいと思う。

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ディープ・パープル「ライブ・イン・ジャパン完全版」

「ライブ・イン・ジャパン完全版」は、1993年にリリースされ内容は3日間の本編をほぼ完全収録した3枚組CDである。

アンコールは一部のみの収録で、本編も一部カットがあったりと完全版といいながら実は完全版ではない。

ディープ・パープル「ライブ・イン・ジャパン完全版」の収録曲とメンバーは、以下の通り。

「ライブ・イン・ジャパン完全版」 ディープ・パープル

収録曲
CD1:8月15日・大阪フェスティバルホール
1.ハィウェイ・スター(Highway Star)
2.チャイルド・イン・タイム(Child in Time)
3.ミュール(The Mule)~ドラム・ソロ(Drum Solo)
4.ストレンジ・ウーマン(Strange Kind of Woman)
5.レイジー(Lazy)
6.スペース・トラッキン(Space Truckin)
7.ブラック・ナイト(Black Night)

CD2:8月16日・大阪フェスティバルホール
1.ハィウェイ・スター(Highway Star)
2.チャイルド・イン・タイム(Child in Time)
3.スモーク・オン・ザ・ウォーター(Smoke on the Water)
4.ミュール(The Mule)~ドラム・ソロ(Drum Solo)
5.ストレンジ・ウーマン(Strange Kind of Woman)
6.レイジー(Lazy)
7.スペース・トラッキン(Space Truckin)

CD3:8月17日・東京日本武道館
1.ハィウェイ・スター(Highway Star)
2.スモーク・オン・ザ・ウォーター(Smoke on the Water)
3.チャイルド・イン・タイム(Child in Time)
4.ストレンジ・ウーマン(Strange Kind of Woman)
5.レイジー(Lazy)
6.スペース・トラッキン(Space Truckin)
7.スピード・キング(Speed King)

メンバー
ギター:リッチー・ブラックモア
ヴォーカル:イアン・ギラン
ベース:ロジャー・グローヴァー
キーボード:ジョン・ロード
ドラムス:イアン・ペイス

ディープ・パープル「ライブ・イン・ジャパン完全版」の感想

ディープ・パープル「ライブ・イン・ジャパン完全版」というタイトルを初めて目にしたときは「ウソだろ!」と思った記憶がある。

ものすごい音源が出た、と。

この「ライブ・イン・ジャパン完全版」がリリースされた衝撃は相当なもので、3日間の音源がオフィシャルのクオリティで聞けるということ自体が信じられなかったのである。

そしてそれは、この時期のディープ・パープルがいかに優れたライブ・バンドであったかを証明する充実した内容になっている。

それどころかこんな質の高い演奏をよくも毎晩のように続けていたなと思ったものである。

やはりインプロヴァイズ主体の演奏になればリスクは上がる。

そこにバンドの力量が問われてくるわけだが、ディープ・パープルの場合、そのリスクをスリルに変えて見事に最上級の音楽に作り変えている

3日間のほぼ全貌が見えて驚嘆の言葉しか見つからない。

ディープ・パープル「ライブ・イン・ジャパンSUPER DELUXE BOX」

そしてついに決定版ともいえる真の意味での「ライブ・イン・ジャパン完全版」が2014年にリリースされる。

その「ディープ・パープル・ライブ・イン・ジャパン」がさらにパワーアップして登場したリマスター盤が「ライヴ・イン・ジャパンSUPER DELUXE BOX」である。

完全限定生産盤で未発表映像入りDVD、ボーナス特典、ミックス楽曲、オリジナル特典、豪華ブックレット付きとあって値段も相当なものだ。

マニアというのは悲しいもので、どうしても欲しいという欲望には勝てずに購入に至った次第である。

しかし後悔はない。

曲順も実際のライブ通りに入れ替えられ、アンコールも完全収録し、DVDには最終日の武道館公園の映像まで加わるという奇跡的なセットだ。

その素晴らしい3日間の日本公演をそれぞれ1日づつ振り返ってみよう。

CD1:1972.8.15 大阪フェスティバルホール

収録曲
1.ハィウェイ・スター
2.スモーク・オン・ザ・ウォーター
3.チャイルド・イン・タイム
4.ミュール(Drum Solo)
5.ストレンジ・ウーマン
6.レイジー
7.スペース・トラッキン

まず初日は8月15日の大阪フェスティバルホール公演である。

ディープ・パープルのメンバーは前日に日本入りしたとあって、時差ボケと疲労でコンディションはよくなかったと言っているが、プレイを聞けば本当に疲れていたのかと思うほどの充実ぶりだ。

所々にミスは見られるもののオープニングからスリリングなプレイが最後まで展開され、しかもアンコールで「ブラック・ナイト」と「スピード・キング」の2曲をしっかりプレイしている。

それに聞き慣れたオリジナルの「ライブ・イン・ジャパン」と聞き比べてみるのが面白い。

どの曲もインプロヴァイズされており、オリジナルと同じプレイは2つとしてない。

この辺は、まさにライブ・バンドとしての面目躍如といったところで、絶頂期のディープ・パープルが見事に捉えられている。

この日の「スモーク・オン・ザ・ウォーター」が、オリジナルの「「ライブ・イン・ジャパン」に収録されている。

CD2:1972.8.16 大阪フェスティバルホール

収録曲
1.ハィウェイ・スター
2.スモーク・オン・ザ・ウォーター
3.チャイルド・イン・タイム
4.ミュール(Drum Solo)
5.ストレンジ・ウーマン
6.レイジー
7.スペース・トラッキン

続いては、3日間で最も出来が良かったといわれている8月15日の大阪フェスティバルホール公演である。

この日のテイクがオリジナルの「ライブ・イン・ジャパン」収録曲の過半数を占めているということもあって来日公演3日間でのベストとされている。

2日目とあってメンバーも慣れてきたのであろうか前日に勝るとも劣らない自由奔放なプレイが展開されている。

どの曲もオリジナルの「ライブ・イン・ジャパン」に収録されてもおかしくない出来であるが、強いて理由を考えてみると、この日の「スモーク・オン・ザ・ウォーター」はイントロからリッチー・ブラックモアがいろいろいじっており、一般的なリスナーには向いていないと判断されたのかもしれない。

逆にマニアからしてみれば非常に興味深いものがあるからして全く問題ない。

「ミュール」であるが、これはドラム・ソロの後にチューニングのせいか音程がやや不安定な箇所が聞き取れるのが理由か。

「レイジー」は単純に収録された日のテイクが勝ったためだろう。

聞き比べると東京公演に軍配が上がるとおもうが思うがどうだろう。

いずれにしても、この日がオリジナルの「ライブ・イン・ジャパン」の中心になっており、「ハイウェイ・スター」「チャイルド・イン・タイム」「ストレンジ・ウーマン」「スペース・トラッキン」が収録されている。

CD3:1972.8.17 日本武道館

収録曲
1.ハィウェイ・スター
2.スモーク・オン・ザ・ウォーター
3.チャイルド・イン・タイム
4.ミュール(Drum Solo)
5.ストレンジ・ウーマン
6.レイジー
7.スペース・トラッキン

そして最終日は8月17日の日本武道館公演である。

移動日もなく3日連続ということで、この日が最も疲れがたまっているのではないかと心配もしてしまうが、どこ吹く風という感じで最後の日本公演を全力でやり遂げている。

この日もすべての曲でインプロヴァイズ全開で各メンバー自由奔放にプレイしている。

やはりこの日もどのテイクもオリジナルの「ライブ・イン・ジャパン」に採用されてもおかしくない出来であり、この3日間のディープ・パープルの充実ぶりがうかがえる。

この日の「ミュール」「レイジー」が、オリジナルの「ライブ・イン・ジャパン」に収録されている。

CD4:アンコール集

収録曲
1.ブラック・ナイト(1972.8.15 大阪フェスティバルホール)
2.スピード・キング(1972.8.15 大阪フェスティバルホール)
3.ブラック・ナイト(1972.8.16 大阪フェスティバルホール)
4.ルシール    (1972.8.16 大阪フェスティバルホール)
5.ブラック・ナイト(1972.8.17 日本武道館)
6.スピード・キング(1972.8.17 日本武道館)

アンコールは、3日間ともそれぞれ2曲プレイされている。

できれば本編からアンコールまで1枚のCDに収録できていたらと思うが、収録時間がこれで目一杯なのだろう。

残念だがアンコールが別収録となっているのは致し方ないところだ。

3日間の中では、武道館のプレイが出色の出来で、メンバーも最終日という意識があったのかどうかはわからないが、熱気も完成度も素晴らしい。

最後の「スピード・キング」では、リッチー・ブラックモアのギター・クラッシュと思われる音も聞き取れ、場内は興奮の坩堝と化している。

DVD:ライブ映像&ドキュメンタリー集

収録曲
1.ライブ・イン・ジャパン~ライズ・オブ・デープ・パープル・マークII
2.スモーク・オン・ザ・ウォーター(オフィシャル・クリップ)
3.レヴォリューション
4.ドイツ1972
(ドキュメンタリー:1972年2月10日シュツットガルト ベーブリンゲン体育館)
5.スモーク・オン・ザ・ウォーター
(ライブ・クリップ:1973年5月29日 ホフストラ大学)

そして、最後の大きな目玉ともいえるのが、このDVDである。

まさかこの日本公演の映像があるとは夢にも思わなかった。

もちろん完全版でもないし、商品化するには無理があるクオリティだが、一部でもこうして見ることができるということ自体が奇跡だ。

それにしてもディープ・パープルっていうバンドは映像にしても音源にしてもどうしてこんなにいいものが残っていないのだろうか?

いくら70年代とはいえモノクロはないだろう、と思う。

それだけに逆にこの「ライブ・イン・ジャパン完全版」の音の良さが信じられない。

生まれるべくして生まれた名盤ということか?

さらなる新映像の発掘を期待したいがもう無理だろう。

ディープ・パープル「ライブ・イン・ジャパン完全版」~まとめ

今回は、ディープ・パープルの永遠の名作「ライブ・イン・ジャパン完全版」について見てきた。

その長い歴史の中でもディープ・パープルが最もディープ・パープルらしかったのがこの時期で、乱暴な言い方をすれば80年代以降のディープ・パープルはもはやディープ・パープルではないようにも思う。

この時期にこの5人が揃ったからこそ成しえた理想の音楽という見方もできて、実際に生で体験できた方が本当に羨ましい。

ディープ・パープル「ライブ・イン・ジャパン完全版」にしても「ライブ・イン・ジャパンSUPER DELUXE BOX」にしてもディープ・パープルの毎晩違うプレイを楽しみたいというコアなファン向けで、マニア向けの商品であることは間違いない。

値段が値段であるだけにそう簡単に手を出せるものでもないし…。

一般のファンには、オリジナルの「ライブ・イン・ジャパン+アンコール集」(DELUXE EDITION 2CD)か「ライブ・イン・ジャパン」(REMASTER 1CD)がおすすめだ。

やはりオリジナルの「ライブ・イン・ジャパン」には3日間のベスト・テイクが収録されているのは間違いないからだ。

ハード・ロック不滅の金字塔として、ディープ・パープル「ライブ・イン・ジャパン」はこれからも永遠の名作として輝き続けることだろう!

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