前に海外の有名ギタリスト(ロック)を8名選んで、初心者におすすめの代表作をあげてみましたが、今回は、その日本の有名ギタリスト編です。
やはり若いファンの中には、「名前は知っているけれど、どのアルバムを聞いたらいいのかわからない?」あるいは「どれが最高傑作?」という方も多いと思います。
そこで今回は、海外の有名ギタリストの代表作・ロック編に続いて「日本の有名ギタリストの代表作・ハードロック編!聞かなきゃ損?」と題して、日本の有名ギタリスト4人の初めて聞くのにおすすめのアルバムを紹介していきます。
”選出された4人以外にもまだまだいるんじゃない”という声もありそうですが、筆者の独断と偏見で頭に浮かんできた4人に絞らさせていただいたことを何卒ご容赦いただければと思います。
日本の有名ギタリストの代表作・ハードロック編
選出の基準は海外の有名ギタリストの時と同様に、なるべく古い時代から活動しているギタリストで、若い世代のファンが名前は知っていてもアルバムは聞いたことがないかもしれないギタリストです。
その中でも海外でも活動のあるギタリストを中心に選出してみました。
この4人のギタリストもキャリアが長く、アルバムも数多く発表しているギタリストが多いです。
その長いキャリアの中からどれか1枚を選ぶのはやはりメチャクチャ難しいことです。
しかし、今回もそんな中から入門用としての位置づけにちょうどいいアルバムを選ぶように心掛けました。
高崎晃(ラウドネス)
高崎晃はラウドネス、レイジーのギタリストで、愛称は「タッカン」。1961年2月22日大阪府大阪市生まれで、1977年レイジーでデビューしました。
レイジーでのアイドル路線は本来の活動ではなかったため、1981年にレイジーを解散し、ラウドネスを結成し、現在に至ります。
ラウドネスでは、ギタリストとしてはタッピングや速弾きなどのテクニックで頭角を現し、バンドとしては、積極的な海外進出を目指しました。
1985年には日本人アーティスト・バンドとして初めてマディソン・スクエア・ガーデンのステージに立ったり、日本のロック・バンドとしては初めてのビルボード100位圏内という快挙を成し遂げています。
「世界のタカサキ」と呼ばれ、ポール・ギルバートなど海外の有名ギタリストにも大きな影響を与えています。
使用ギターは、ESPのランダム・スターやキラーといったオリジナル・モデルで、独自のトーンを操っています。
そんな高崎晃のおすすめの1枚はこちら!
「THE LAW OF DEVIL’S LAND~魔界典章~」 ラウドネス
世界進出を果たした「THUNDER IN THE EAST」もいいですが、「IN THE MIRROR」「SPEED」と今でもライブで演奏される曲が多く収録されていることや高崎晃のギター・プレイや楽曲の完成度の高さからこの3rdをおすすめします。
初期の集大成ともいうこともできて、当時のラウドネスのやりたかったことがよく表現されているアルバムといえます。
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山本恭司(BOWWOW)
山本恭司はBOWWOW、WILD FLAG、VOWWOWのギタリストで、ソロ活動も行っています。
1956年3月23日島根県松江市生まれで、1976年BOWWOWでデビュー、1982年には、イギリスのレディング・フェスティバルにも出演しました。
矢沢永吉との活動でも知られ、海外ミュージシャンとは1977年にキッスやエアロスミスの日本ツアーに同行したり、2001年にはウリ・ジョン・ロートの日本公演にもゲスト出演しています。
日本ハードロック界を代表するギタリストで、ヤマハの山本恭司モデルから放たれる艶のあるギターのトーンは絶品です。
人柄も素晴らしく、「山本恭司 弾き語り・弾きまくりギター三昧」ではライブ後の打ち上げで歓談できます。
そんな山本恭司のおすすめの1枚はこちら!
「Vow Wow III」
最高傑作と言われる3rdを選びましたが、この方もキャリアが長く、1枚に絞るのは正直言ってかなり厳しいです。
このアルバムではバラエティーの富んだ楽曲が高いクオリティで並び、完成度は非常に高いといえます。バラードの良さも秀逸です。
近年のソロ作でも表現力の深さ・多彩さを発揮しており、ぜひ聞いてほしいアルバムです。
梶山章(ゴールドブリック)
梶山章は1965年山口県生まれで、ゴールドブリック、プレシャスのギタリストです。1987年プレシャスでデビューし、速弾きで注目されました。
1998年に虹伝説で「虹を継ぐ覇者」をリリースしましたが、この虹伝説に元レインボーのジョー・リン・ターナーが参加したことがきっかけで、その後ジョー・リン・ターナーとの活動が増え、2002年にはグレン・ヒューズも加わり、「HTP」へと発展しました。
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その後、2003年に森川之雄をヴォーカルにゴールドブリックを結成したものの、体調を崩し活動停止に追い込まれました。
しかし、今年14年ぶりに藤井重樹をヴォーカルにゴールドブリックでカムバックを果たしています。
使用ギターはフェンダー・ストラトキャスターで、極上のサウンドを展開しています。
そんな梶山章のおすすめの1枚はこちら!
「Into The Deep」AKIRA KAJIYAMA & TAKENORI SSHIMOYAMA
曲もギター・プレイも歌もすべて素晴らしいという理由で、このアルバムをおすすめします。
下山武徳との共演盤ですが、両者の技術はもちろん、エモーショナルな部分がうまく融合した名盤です。
ギター・プレイだけでなく、総合的な完成度の高いアルバムですが、両者はこの後、空中分解してしまいます。
「THE MINSTREL SINGS」「THE FINAL JOURNEY」「MOTHER」など、埋もれてしまうにはもったいない名曲揃いのアルバムといえます。2008年の発表。
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島紀史(コンチェルト・ムーン、ダブル・ディーラー)
島紀史はコンチェルト・ムーン、ダブル・ディーラーのギタリストで、1970年5月1日兵庫県尼崎市生まれです。
1996年コンチェルト・ムーンで、メジャー・デビューすると2000年には下山武徳とダブル・ディーラーを結成し、いずれもリッチー・ブラックモアやイングヴェイ・マルムスティーンの影響を強く感じさせる楽曲とギター・プレイを披露しています。
デビュー以来、メロディアスなハードロックを追及してきており、今もそのポリシーは変わることはありません。
現在の愛器は、フェンダー・ストラトキャスターで、デビューからガシガシしたヘヴィなサウンドを貫いています。
そんな島紀史のおすすめの1枚はこちら!
「Rain Forest」CONCERTO MOON
初期のアルバムを選ぼうとは思っていましたが、どれを選ぶか非常に悩みました。
最後は「Time To Die」「Lonely Last Journey」「Fight To The Death」など代表曲が多く収録されているということで、どれか1枚となるとこの「Rain Forest」になりました。
1stや2ndもおすすめですが、アルバムの完成度の高さとサウンドの良さからこの3rdが最もおすすめです。1999年の発表。
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日本の有名ギタリストの代表作~まとめ
今回は、海外の有名ギタリストの代表作・ロック編に続いて「日本の有名ギタリストの代表作・ハードロック編!聞かなきゃ損?」と題して、日本の有名ギタリスト4人の初めて聞くのにおすすめのアルバムを紹介してきました。
選んでみて思ったのは、それぞれ長いキャリアがあり名盤も多く、1枚だけ選ぶというのが無謀だったということです。
違う意見の方もいらっしゃると思いますが、ご容赦いただければと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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