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ディープ・パープル・イン・ロックの感想!第2期の黄金時代の幕開け

「ディーペスト・パープル(Deepest Purple)」でディープ・パープルに目覚め、片っ端からディープ・パープルのアルバムを聞いていった筆者だったが、第1期と第4期はあまり好きになれず、第2期と第3期が気に入っていた。

第4期にいたっては、実はいまだにフルアルバムも聞いてない状態である。

そして、その気に入った第2期ディープ・パープルの中でも勢いという点で最も凄いと思えるのが、この「ディープ・パープル・イン・ロック」だ。

今回は、第2期の黄金時代の幕開けとなったディープ・パープル・イン・ロックの感想を綴ってみたいと思う。

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ディープ・パープル・イン・ロック

「ディープ・パープル・イン・ロック」は、ヴォーカルのイアン・ギランとベースのロジャー・グローヴァーが加入して初のスタジオ。アルバムとなる。

それまでのディープ・パープルは、プログレッシブでサイケデリックなロック・バンドで決してハード・ロック色の強いバンドではなかった。

クラシックとロックの融合を試みたり試行錯誤を繰り返していたが、メンバーを一新して初めてハード・ロックを徹底的に追求したのが、この「ディープ・パープル・イン・ロック」だ。

そういった意味でも「ディープ・パープル・イン・ロック」は、ディープ・パープルのその後の方向性を決定づけた極めて重要なアルバムといえるだろう。

「ディープ・パープル・イン・ロック」の収録曲とメンバーは、以下の通り。

「イン・ロック」 ディープ・パープル

収録曲
1.スピード・キング(Speed King)

2.ブラッドサッカー(Bloodsucker)
3.チャイルド・イン・タイム(Child in Time)
4.フライト・オヴ・ザ・ラット(Flight of the Rat)
5.イン・トゥ・ザ・ファイア(Into the Fire)
6.リヴィング・レック(Living Wreck)
7.ハード・ラヴィン・マン(Hard Lovin’ Man)

メンバー
ギター:リッチー・ブラックモア

ヴォーカル:イアン・ギラン
ベース:ロジャー・グローヴァー
キーボード:ジョン・ロード
ドラムス:イアン・ペイス

1970年の発表。

ディープ・パープル・イン・ロックの感想

中でも筆者が最も衝撃を受けたのが、この「ディープ・パープル・イン・ロック」だ。(ライブ・アルバム除く)

世間一般では、スタジオ・アルバムの最高傑作は、「マシン・ヘッド」とされてるが、少年には、「マシン・ヘッド」は、きれいにまとまり過ぎてる印象があった。(ぜいたく!)

しかし、こちらの「ディープ・パープル・イン・ロック」は、より荒削りで疾走感があって、ハード・ロックの醍醐味がギッシリと詰まっている気がした。

破壊的という意味ではNo.1ではなかろうか?

「ディーペスト・パープル(Deepest Purple)」とダブるのは、「スピード・キング(Speed King)」と「チャイルド・イン・タイム(Child in Time)」だけだが、他の曲も全然劣らないと思う。

ディープ・パープル・イン・ロックはリッチー・ブラックモアの音楽生命を賭けたアルバム

この「ディープ・パープル・イン・ロック」には、他のディープ・パープルのアルバム以上の勢いがある。

聞けば、第1期の音楽性に疑問を持っていたリッチー・ブラックモアが音楽生命をかけて作ったアルバムだそうではないか。

なるほどそのエネルギーがこのアルバムの緊張感につながったのか。

リッチー・ブラックモアという人は、やる気がない時はひどいプレーもするけど本気を出した時の凄さって誰もかなわないぐらいの集中力を発揮する。

今までのキャリアでも節目節目でそういうプレイを聞いてきたが、この「ディープ・パープル・イン・ロック」の時がイチバン命を賭けたのではないか?

その緊張感がアルバム全体にあふれている。

加えて他のメンバーも音楽性の方向転換とあってやる気満々だ。

最初から最後まで尋常ではないテンションで押し切っている。

ディープ・パープル・イン・ロックの感想~まとめ

今回は、第2期の黄金時代の幕開けとなったディープ・パープル・イン・ロックの感想を綴ってみた。

これぞハードロックである!

音質の面ではそりゃあ古くはなってるが、スリリングな演奏、長い曲でもダレることなくドラマティックに聞かせるアレンジ、各メンバーの個人技の高さ、それが非常に高い次元で融合している。

この時期、この瞬間だけに実現した奇跡である。

ディープ・パープルの入門編には、「ディーペスト・パープル(Deepest Purple)」をおすすめしたが、2枚目はぜひこの「ディープ・パープル・イン・ロック」を聞いていただきたい。

その後、第2期のアルバムを全部聞くのがいいだろう。

この後筆者はディープ・パープルのライブ・アルバムを聞くことになり、さらにディープ・パープルの真価はライブにあるのだと気づくことになった。

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