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カニサレスのフラメンコ・ギターによる新作発売と2018年来日情報

現代フラメンコ・ギターの最高峰、カニサレスの8年ぶりとなるフラメンコ・ギターによる新作「洞窟の神話」が、4月11日に発売になった。

また、カニサレスは、2018年9月にカニサレス・フラメンコ・クインテットとして、来日公演が決定している。

今回は、カニサレスのフラメンコ・ギターの新作「洞窟の神話」と2018年来日情報について、まとめてみた。

「洞窟の神話」 カニサレス


収録曲
1 洞窟の神話(セギリージャ)
2  魂の楽園(ブレリアス)
3  希望と光(アレグリアス)
4  小さな松の森(ガロティン)
5  妖艶な美(ソレア・ポル・ブレリアス)
6  雪の砂漠(フラメンコ風ハバネラ)
7  静寂な月(ティエントス)
8  夜の帳が降りる時(ソレア)
9  感受…(ルンバのための前奏曲)
10 …幻想(ルンバ)

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カニサレスのフラメンコ・ギターによる新作発売

カニサレスのフラメンコ・ギターによる新作「洞窟の神話」は、「魂のストリング〜クエルダス・デル・アルマ」以来、フラメンコとしては実に8年ぶりとなるアルバムとなる。

この8年の間には、サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルとの「アランフェス協奏曲」、ファリャの3部作などスペインの作曲家によるクラシックの作品が続いていた。

カニサレスの「アランフェス協奏曲」の記事はこちらからどうぞ!
☞ 天才フラメンコ・ギタリスト!カニサレスの「アランフェス協奏曲」!

クラシックの素養のあるカニサレスであるから、フラメンコ・テイストのあるクラシック作品を取り上げるのは、不思議なことでも何でもないことである。

しかし、やはりフラメンコ・ファンからしてみれば純然たるカニサレスのフラメンコを聞きたいと思うのが自然なことでもあるだろう。

「洞窟の神話」というタイトルは、プラトンの「洞窟の比喩」からで、伝承音楽として発展してきたフラメンコの伝統が「洞窟の中の影」として喩えられ、カニサレスが育んできたクラシック音楽の知識(太陽の光)に照らされる。

これまで対象的だった「光」と「影」を絶妙に調和と融合させたのが、この新作「洞窟の神話」である。

スペインと聞いて筆者が真っ先に思い浮かぶのが、この「光」と「影」という言葉なのだが、まさに今回のアルバムは、このスペイン文化の両極端の部分を表現している。

また、フラメンコという民族音楽が「光」と「影」を表現するのに、最も適した音楽であることをも思わせる。

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カニサレスの2018年来日情報

カニサレスの2018年の来日公演は、スペインと日本の外交関係樹立150周年を記念して「カニサレス・フラメンコ・クインテット 来日公演2018」と銘打って開催される。

2018年の来日公演は、10都市11公演に及び、前回2015年の来日公演を上回る規模になっている。

 

カニサレス・フラメンコ・クインテット 来日公演2018 日程

9月16日(日)
福島 いわき芸術文化交流館アリオス

9月17日(月・祝
山形 テルサ

9月18日(火)
北海道 札幌

9月20日(木)
兵庫 兵庫県立芸術文化センター 

9月22日(土)
静岡 静岡音楽館 AOI
〈カニサレス・フラメンコ・クインテット×福田進一〉

9月23日(日)
神奈川 よこすか芸術劇場

9月24日(月・祝)
東京 三鷹市公会堂 光のホール

9月26日(水)
宮城 えずこホール

9月28日(金)
千葉 船橋市民文化ホール

9月29日(土)
東京 めぐろパーシモンホール 大ホール

9月30日(日
埼玉 所沢市民文化センターミューズ マーキーホール

来日メンバー
ファン・マヌエル・カニサレス(フラメンコ・ギター)
ファン・カルロス・ゴメス(セカンド・ギター)
ホセ・アンヘル・カルモナ(カンテ、マンドラ、パルマ)
アンヘル・ムチョス(バイレ、カホン、パルマ)
チャロ・エスピーノ(バイレ、カスタネット、パルマ)

カニサレスのフラメンコ・ギター新作と2018年来日~まとめ

今回は、カニサレスのフラメンコ・ギターの新作「洞窟の神話」と2018年来日情報について、まとめてみた。

久しぶりのフラメンコ・ギターによるアルバムとあって、カニサレス・ファンからは、新作は待望の1枚といえるだろう。

秋には来日公演も決まり、今年はカニサレス旋風が吹き荒れそうだ。

現代最高峰のフラメンコ・ギターに酔いしれたい。

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