ウリ・ジョン・ロート「トーキョー・テープス・リヴィジテッド」感想

スコーピオンズのライブ・アルバム「蠍団爆発!!スコーピオンズ・ライヴ/トーキョー・テープス」は間違いなくライブ・アルバムの名盤であるが、ウリ・ジョン・ロートが中野サンプラザホールの取り壊しを聞き、同ホールで再現ライブを行った。

そのライブを収録したのが、ウリ・ジョン・ロートの「トーキョー・テープス・リヴィジテッド」である。

出来映えはスケールアップした楽曲解釈から演奏まで、ウリ・ジョン・ロートの魅力が存分に楽しめる豪華な内容に仕上がっている。

今回は、ウリ・ジョン・ロート「トーキョー・テープス・リヴィジテッド」の感想を綴ってみたいと思う。

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ウリ・ジョン・ロート「トーキョー・テープス・リヴィジテッド」

「蠍団爆発!!スコーピオンズ・ライヴ/トーキョー・テープス」を録音したのが、中野サンプラザホールであったが、同時にこのホールはウリ・ジョン・ロートのお気に入りのホールでもあった。

しかし、2020年の東京オリンピックの開催に伴う都市再開発のため、取り壊しが決まってしまう。

それを知ったウリが、この場所でスコーピオンズ時代のナンバーを再演したアルバム「スコーピオンズ・リヴィジテッド」(2015年)のライブを行い、収録することを決めたのだった。

ライブは「蠍団爆発!!スコーピオンズ・ライヴ/トーキョー・テープス」と同じく「オール・ナイト・ロング」からスタートし、ほとんどがウリ在籍時のスコーピオンズの曲で占められ、そこに「荒城の月」や「トーキョー・ドリーム・プレリュード」、ジミ・ヘンドリックスのナンバーが加わった構成で、いわば「蠍団爆発!!スコーピオンズ・ライヴ/トーキョー・テープス」の豪華再現版といったものだった。

2015年2月20日、中野サンプラザホールでのライブを収録している。

ウリ・ジョン・ロート「トーキョー・テープス・リヴィジテッド」の収録曲とメンバーは、以下の通り。

「トーキョー・テープス・リヴィジテッド〜ウリ・ジョン・ロート・ライヴ・アット・中野サンプラザ」

収録曲
1. オール・ナイト・ロング
2. 炎を求めて
3. クライング・デイズ
4. カロンの渡し守
5. サン・イン・マイ・ハンド
6. ヴァージン・キラー
7. 荒城の月
8. 空を燃やせ
9. イン・トランス
10. トーキョー・ドリーム・プレリュード
11. フライ・トゥ・ザ・レインボウ
12. トップ・オブ・ザ・ビル
13. 自由への叫び
14. 暗黒の極限
15. ダーク・レディ
16. 幻の肖像
17. キャッチ・ユア・トレイン
18. 見張塔からずっと
19. リトル・ウィング

メンバー
ギター&ヴォーカル:ウリ・ジョン・ロート
ヴォーカル:ネイサン・ジェイムズ
ドラムス:ジェイミー・リトル
ベース:ウレ・リトゲン
ギター:デイヴィッド・ロシンスキ
キーボード:コーヴィン・バーン
ギター&ヴォーカル:ニクラス・ターマン

2016年の発表。

ウリ・ジョン・ロート「トーキョー・テープス・リヴィジテッド」感想

ウリ・ジョン・ロート「トーキョー・テープス・リヴィジテッド」では、“聖地”中野サンプラザでの最後のライブということもあってか、ウリ・ジョン・ロートの集中力も充実しており、“スカイ・ギター”から繰り出されるクラシカルなフレーズや情緒豊かなリード・プレイなど、キャリアを重ねて磨き抜かれた円熟の境地を感じさせる。

加えてトリプル・ギターでのスリリングで美しいハーモニー、弦を切りながらの圧巻のパフォーマンスを展開した「トーキョー・ドリーム・プレリュード」~「 フライ・トゥ・ザ・レインボウ」など見どころ、聞きどころ満載だ。

1990年代以降、カバー・アルバムやトリビュート・アルバムが大流行りであるが、オリジナルを超えているものはほとんどないと思う。

しかし、このウリ・ジョン・ロートの「スコーピオンズ・リヴィジテッド」と「トーキョー・テープス・リヴィジテッド」はオリジナルを超えた数少ない例のひとつではないだろうか?

特にギター・パートは、オリジナル・バージョンをさらに練り込んで、数段レベルアップしている。

この仕上がりを聞いて、ウリのミュージシャンとしての進化を感じずにはいられない。

ラウドパーク16でウリ・ジョン・ロートを初体験

「蠍団爆発!!スコーピオンズ・ライヴ/トーキョー・テープス」(1978年)で、ウリ・ジョン・ロートのプレイを聞いて以来、その独特のプレイ・スタイルや存在感に惹かれ、いつかライブを見たいとずっと思っていた。

しかし、この1978年以来、来日はおろかアルバムも数枚しかリリースしないというさびしい状況が続いていた。

変化が訪れたのが2001年5月、なんと23年ぶりの来日公演が決まったのであるが、筆者はチケットも入手していたのだが残念ながら仕事の都合で断念。

その後も何度か来日するもなかなか都合がつかなずにライブには接することができないでいた。

それが2016年の「ラウドパーク16」でついに念願が叶った。

もちろんプレイは最高、サウンドも新しいダブルネックのスカイ・ギターも登場したりと楽しめた。

しかもこの日、会場内でロック番組の生収録があり、その場で握手までできたのだ。

このあたりは、ラウドパークだからこそのお得感だった。

そんな思い出に残る「ラウドパーク16」であったが、唯一残念だったのが、持ち時間の少なさであった。

フェス形式だから仕方がないのだが、やはり前年に中野サンプラザホールで行われたライブに行けなかったのが、本当に悔やまれた。

そのライブを収録したのが、この「トーキョー・テープス・リヴィジテッド~ウリ・ジョン・ロート・ライヴ・アット・中野サンプラザ」ということで、「ラウドパーク16」をさらにスケールアップしたライブとなっている。

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ウリ・ジョン・ロート「トーキョー・テープス・リヴィジテッド」~まとめ

今回は、ウリ・ジョン・ロート「トーキョー・テープス・リヴィジテッド」の感想を綴ってみた。

「ラウドパーク16」は、この「トーキョー・テープス・リヴィジテッド」の短縮版ではあったが、クオリティは文句のないものであった。

次は単独公演でウリの世界観を満喫したいものだ。

孤高の存在としてのイメージが強かったウリであるが、間近で見た印象は温和な普通のオジサンであった。

サイン会の注意事項として、ウリの話が長くなるからという理由で、「ギターの質問はNG」というのがあったがギター好きのウリらしい笑えるエピソードである。

それだけギターに対して真摯に向き合ってきた証である。

その進化がよく表れた名盤として、この「トーキョー・テープス・リヴィジテッド」は、スコーピオンズのファンの方や一般のロック・ファンの方にも幅広くおすすめしたい。

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