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第2期ディープ・パープル再結成来日!「ハイウェイスター」が甦る!

レインボーが解散してディープ・パープルが再結成された頃、筆者は大学生になっていた。

相変わらずのロック三昧な生活であったが、大好きなリッチー・ブラックモアがまさかのディープ・パープル再結成!

しかもイチバン好きな黄金時代といわれる第2期のメンバーである。

再結成第1弾アルバム、「パーフェクト・ストレンジャーズ」もリリースし、当時は、伝説だの本物だの凄いキャッチコピーが飛び交っていた。

そんな時、来日公演が決まった。

田舎者だった筆者は、東京へ行くのが不安であったが意を決して武道館のラスト2daysへの参加を決意した。

今回は、再結成した第2期ディープ・パープルの1985年の来日公演を振り返ってみたいと思う。

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第2期ディープ・パープル再結成~来日公演1985スケジュール

筆者が参戦したのは5月15日(水)・16日(木)の武道館の2日間であったが、両日ともに会場は満席であった。

席は右サイド2階席であまりいい席ではなかったが、とにかく黄金の第2期ディープ・パープルを生で体験できるだけで筆者の心は踊っていた。

開演前は、リッチー・ブラックモアお好みのクラシック音楽が延々と流れ、今か今かと開演を待ちわびていたのを思い出す。

当時はまったく気づかなかったが、この時、後にブラックモアズ・ナイトで演奏されることになる「ルネサンス・フェア」などの中世の音楽も流れていたのである。

この頃からすでにリッチー・ブラックモアの中には、この種の音楽があったというのも今思えば興味深い。

ディープ・パープル来日公演の日程と会場は以下の通り。

ディープ・パープル来日公演1985年の日程と会場
1985年5月8日(水) 大阪公演・大阪城ホール
1985年5月9日(木) 大阪公演・大阪城ホール
1985年5月11日(土) 愛知公演・名古屋国際展示場
1985年5月13日(月) 東京公演・日本武道館
1985年5月14日(火) 東京公演・日本武道館
1985年5月15日(水) 東京公演・日本武道館
1985年5月16日(木) 東京公演・日本武道館(追加公演)

第2期ディープ・パープルのメンバーがステージに!

そして、いよいよ「ハイウェイスター」で開演である。

あの5人が再び武道館のステージに立って名曲の数々をプレイしている。

新作「パーフェクト・ストレンジャーズ」の曲も織り交ぜながら、レインボー時代のベートーヴェン「第九」と興奮の中、ライブは続いた。

みんな同窓会のようで楽しそうである。

本編ラストは名作「ライブ・イン・ジャパン」と同じく「スペース・トラッキン」で締めくくった。

アンコールは、「スピード・キング」「ブラック・ナイト」「スモーク・オン・ザ・ウォーター」の3曲。

最終日はギター・クラッシュまでやってくれた。

ファンが聞きたい曲はすべてプレイしたライブで、これ以上は望めないであろう構成のライブであった。

メンバーは同じでも違うバンドだったディープ・パープル

少年のイメージしていたディープ・パープルは、名作「ライブ・イン・ジャパン」であった。

当時は、あの黄金の第2期ディープ・パープルを見れるというだけで興奮して冷静になれずにいた。

しかし、振り返ってみるとやはりあの時に見たディープ・パープルは、かつてのディープ・パープルではなかったように思う。

それらしい部分は確かにある。

メンバーが同じなのだから当然のことだ。

しかしながら当時のディープ・パープルは後期レインボーの流れを汲むものであったように思う。

月日は流れて、いつまでも同じでいろという方が無理というものだ。

かつての破壊的なテンションやスリリングな緊張感みなぎるインタープレイは残念ながら聞けなかった。

これに気づいてからはレインボーを解散させたのは失敗ではなかったか、とも思ったものである。

「パーフェクト・ストレンジャーズ」ツアー~DVDやCD

この「パーフェクト・ストレンジャーズ」のツアーはCDやDVDでも発売されている。

DVDはツアー序盤のオーストラリアのシドニー公演、CDはイギリスのネブワース公演を収録したものだ。

セットリストもほぼ同じなので興味もある方はぜひどうぞ!

「紫の奇蹟〜パーフェクト・ストレンジャーズ ライヴ・イン・シドニー ’84」

収録曲
1. ハイウェイ・スター(Highway Star)
2. ノーバディズ・ホーム(Nobody’s Home)
3. ストレンジ・カインド・オブ・ウーマン(Strange Kind of Woman)
4. ア・ジプシーズ・キッス(A Gypsy’s Kiss)
5. パーフェクト・ストレンジャーズ(Perfect Strangers)
6. アンダー・ザ・ガン(Under the Gun)
7. ノッキング・アット・ユア・バック・ドア(Knocking at Your Back Door)
8. レイジー(Lazy)〜イアン・ペイス ドラム・ソロ
9. チャイルド・イン・タイム(Child In Time)
10. 治療不可(Difficult to Cure)
11. ジョン・ロード キーボード・ソロ
12. スペース・トラッキン(Space Truckin’)〜リッチー・ブラックモア ギター・ソロ
13. ブラック・ナイト(Black Night)
14. スピード・キング(Speed King)
15. スモーク・オン・ザ・ウォーター(Smoke on the Water)

「ネブワース1985」

 

 

 

 

 

 

収録曲
CD1
1. ハイウェイ・スター(Highway Star)
2. ノーバディズ・ホーム(Nobody’s Home)
3. ストレンジ・カインド・オブ・ウーマン(Strange Kind of Woman)
4. ア・ジプシーズ・キッス(A Gypsy’s Kiss)
5. ノッキング・アット・ユア・バック・ドア(Knocking at Your Back Door)
6. スペース・トラッキン(Space Truckin’)
7. 治療不可(Difficult to Cure)
8. スピード・キング(Speed King)
9. ブラック・ナイト(Black Night)
10. スモーク・オン・ザ・ウォーター(Smoke on the Water)

CD2
1. ブラック・ナイト(Black Night)
2. スモーク・オン・ザ・ウォーター(Smoke on the Water)

第2期ディープ・パープル再結成来日~まとめ

今回は、再結成した第2期ディープ・パープルの1985年の来日公演を振り返ってみた。

昔とは違うディープ・パープルだったとはいえ、今となってはいい思い出である。

念願の第2期ディープ・パープルを見れた!これだけでも十分だったが、この時少年は生まれて初めてクラシック音楽の素晴らしさに気付いた。

開演前にルネサンス音楽が流れていたのはさほど気にならなかったのだが、J.S.バッハの「トッカータとフーガ ニ短調」の荘厳な響きが耳に残ったのである。

ジョン・ロードのソロでのクラシックの小品もなぜか印象に残った。

その後、クラシックのLPレコードも買うようになり、ついにはクラシック・ギターの教室にまで通うようになってしまったのである。

なんだか変なライブ回顧録になってしまったが、クラシック音楽への扉を開けてくれたライブとして貴重な体験であった。

このライブを最後にリッチー・ブラックモアのいるディープ・パープルのライブは見ていない。

ギタリストがスティーブ・モーズに変わってからは2回ほど見て、とても楽しめはしたが、少年にとってのディープ・パープルはやはり70年代のあのディープ・パープルなのだ。

それが、もうマジックをなくした変わり果てた姿とはいえ、1985年に見ておいて本当に良かったなと思う。

ジョン・ロードも亡くなった今、物理的にこのメンバーが揃うことはないのだから。

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