ダブル・ディーラーの前作「FATE&DESTINY」が素晴らしいアルバムだっただけに、それに続くアルバムはどんな方向性でくるのか気になっていたが、いい意味で期待を裏切るアルバムを届けてくれた。
がしかし、バンド内では思いもよらないトラブルが勃発し、リリース前にダブル・ディーラーは解散してしまう。
そんな気まずい空気の中でリリースされたのが、このダブル・ディーラー「DESERT OF LOST SOULS」である。
今回は、ダブル・ディーラーの最終作にして最高傑作「DESERT OF LOST SOULS」を見ていきたいと思う。
ダブル・ディーラー最終作「DESERT OF LOST SOULS」
アルバム「DESERT OF LOST SOULS」は、「FATE&DESTINY」に続くダブル・ディーラーの通算4作目のスタジオ・アルバムで現在のところ最終作となっている。
さらにハードにラウドに、そしてバリエーション豊かな音楽性はさらなる高みを目指すダブル・ディーラーの意欲作であることを感じさせる。
ダブル・ディーラーの最終作「DESERT OF LOST SOULS」の収録曲とメンバーは、以下の通り。
「DESERT OF LOST SOULS」 ダブル・ディーラー
収録曲
1. HOWL OF THE WOLF
2. LIKE A FREE WIND
3. TRAEUMEREI
4. STAR IN THE DAWN
5. JUDGEMENT
6. CAT IN A BACKYARD
7. HEART NEVER BENDS
8. LABYRINTH
9. CLUSTER OF WONDERS
10. WITHERED GRASSES
11. STAINED LIFE
メンバー
ヴォーカル:下山武徳
ギター:島紀史
ベース:木本高伸
キーボード:小池敏之
ドラムス:磯田良雄
2007年の発表。
ダブル・ディーラー最終作の感想~最高傑作の誕生
「DESERT OF LOST SOULS」では前作「FATE&DESTINY」の延長線という方向でくるのではないかという筆者の予想を覆し、よりラウドに、そしてよりパワフルに攻めてきたというのが第一印象だった。
1曲目の「HOWL OF THE WOLF」からして、それまでのダブル・ディーラーにはない強烈な曲調だ。
そんなラウドな中にも島紀史ならではのメロディーは健在で、1曲1曲が非常に練り込まれており完成度はダブル・ディーラー4作の中で最高傑作といっていいだろう。
下山武徳のヴォーカルもさらに磨きがかかり、コーラスの分厚さ、歌詞、そして歌唱力とも過去最高レベルといっても過言ではない。
まさに絶頂期ではなかっただろうか。
ダブル・ディーラーの「DESERT OF LOST SOULS」は、最終作にして最高傑作と呼ぶにふさわしい内容に仕上がっている。
下山武徳と島紀史の再共演に期待
おそらくは十分に時間をかけることができたのだろう、「DESERT OF LOST SOULS」では妥協を許さない音作りにさらに上を目指すバンドの意気込みが伝わってくる。
ヘヴィでラウドな方向性の中にも「STAR IN THE DAWN」のようなバラード、「WITHERED GRASSES」のようなポップ・センスあふれる曲もあり、バラエティに富んだ内容で、次の躍進への過渡的な雰囲気も感じられる。
この「DESERT OF LOST SOULS」でも最高傑作なのだが、次はさらなる最高傑作の予感さえしてくる。
それだけにここでダブル・ディーラーが空中分解してしまったことが残念でならない。
それは下山武徳と島紀史にとっても同じ思いだったことだろう。
早く再結成してダブル・ディーラーとして5枚目のアルバムをリリースしてもらいたいものだ。
そして、もちろんツアーも!
ダブル・ディーラー最終作は最高傑作~まとめ
今回は、ダブル・ディーラーの最終作にして最高傑作「DESERT OF LOST SOULS」を見てきた。
結局ダブル・ディーラーは、この「DESERT OF LOST SOULS」を最後にツアーをすることもなく、活動を停止してしまったダブル・ディーラーだが、最近になって何度か下山武徳と島紀史が中心となってダブル・ディーラーの曲をプレイしている。
本格的な再結成とはいえないが、この2人がまた同じステージに立つ姿は再結成を願う筆者にとっては涙ものであった。
リリースからもう10年が経過するが、今聞いてもまったく古さを感じさせない。
2つの類いまれな才能が残した名盤として、この「DESERT OF LOST SOULS」は、これからも輝き続けるだろう。
そして、またいつかダブル・ディーラーのニュー・アルバムがリリースされることを期待している。
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