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クラシックコンサートで指揮者が出たり入ったりするのはなぜ?

クラシックコンサートでいい演奏をした時などは、指揮者がステージの袖に見えなくなったかと思ったらまた現れるという出たり入ったりを何度も繰り返すのを見かけます。

拍手が鳴りやみそうにない時は、いったいいつまで続くんだろうといった感じです。

その日のコンサートが素晴らしい演奏だったことに対するお客さんの評価だというのはわかりますが、初めて見る人には奇妙に見えるのではないでしょうか?

そこで今回は、クラシックコンサートで指揮者が出たり入ったりするのはなぜなのかを見ていきます。

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クラシックコンサートで指揮者が出たり入ったりするのはなぜ?

クラシックコンサートで指揮者が出たり入ったりするのには、歴史的な事情が関係しています。

まず、以前はクラシック音楽のコンサートはコンサートホールではなく、劇場(オペラハウス)で行なわれていました。

劇場(オペラハウス)では演奏(オペラ)が終わると幕が下りてくるのですが、指揮者たちはお客さんの拍手に応えるために幕の前に出てくることになります。

オペラでは現在でもこのような形になっているのですが、通常のホールでのクラシックコンサートでは劇場(オペラハウス)のような舞台装置もなく幕があっても開いたままのため、演奏終了後、指揮者は袖に引っ込まない限りステージの上にいることになってしまいます。

そこで、劇場(オペラハウス)での慣習に倣って、一度ステージから消えることが幕の後ろに引っ込むことの代わりになりました。

これが、クラシックコンサートで指揮者が出たり入ったりするようになったいきさつです。

だれがいつ始めたのかは定かではありませんが、コンサートホールでの演奏が主流となったのは19世紀以降からと思われます。

現在ではいい演奏をした時には、指揮者が出たり入ったりするのはクラシックコンサートの半ば常識ともなっています。

通常、指揮者がステージの袖に引っ込んで姿が見えなくなれば拍手は止まるのですが、いい演奏であればあるほど拍手が鳴り止まない状況になります。

となると指揮者も何度も出たり入ったりしなくてはならなくなるというわけです。

といっても何度出たり入ったりするかは指揮者次第ですが、指揮者にとっては自分の指揮にお客さんが満足してくれた証でもありますし、お客さんにとっても素晴らしい演奏を聞かせてくれたことへのお礼となっています。

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クラシックコンサートで指揮者が出たり入ったりしない場合

では、クラシックコンサートで指揮者が出たり入ったりしないということは、あるのでしょうか?

筆者の経験では、最後の曲の演奏後ということでは今までに一度もありません。

前半の部分ではあるにはあるが、これは珍しいことではないでしょう。

しかし、最後の曲の演奏後はいくら拍手が少なくても一度は出たり入ったりするものだと思います。

一度も出たり入ったりがないというのは筆者は見たことがありませんが、やはり相当悪い演奏だったというお客さんの評価とみていいでしょう。

アンコールも当然ありません。

一方で海外ではブーイングも起こるといいますから、日本のお客さんは世界的に見ればやさしいといっていいでしょう。

クラシックコンサートの終演の合図

クラシックコンサートの終演の合図は、演奏者側からという意味では、指揮者が演奏者に合図を出して奏者が起立して時が終演ということになります。

しかし、お客さんの拍手が鳴り止まなければ、そうもいきません。

拍手が続く限り指揮者はその拍手に応えるために出たり入ったりすることになり、その回数も決まっているわけではありません。

そして、場合によってはアンコールを演奏します。

しかし、お客さんの拍手が止まれば、やっとコンサートの終演となります。

拍手が続いていても指揮者のほうで終演とする場合もありますが、これは会場を使える時間がもうあまりない場合とみていいでしょう。

あるいは、会場を明るくしたり、アナウンスを入れたりしてコンサートの終演を知らせることもあります。

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クラシックコンサートで指揮者が出たり入ったり~まとめ

今回は、クラシックコンサートで指揮者が出たり入ったりするのはなぜなのかを見てきました。

クラシックコンサートで指揮者が出たり入ったりするのは、劇場(オペラハウス)での慣習からきており一度ステージから消えることが幕の後ろに引っ込むことの代わりとなりました。

これが現在ではいい演奏をした時には、指揮者が出たり入ったりするのはクラシックコンサートの半ば常識となったというわけです。

相当悪い演奏という評価の時には指揮者が一度も出たり入ったりしないこともありえますが、日本ではほとんどないといっていいでしょう。

少々無駄なことのように思えなくもないですが、こうなった経緯を知ればなるほどという話です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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