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イングヴェイの「セブンス・サイン・ツアー」の感想!7回目の来日!

90年代に入ってからというもの世界的に見るとそれまでのハード・ロック/ヘヴィ・メタルという音楽ジャンルが氷河期に突入し、いわゆるギター・ヒーローとかスーパー・ギタリストと呼ばれる存在が活動を続けていくのが難しい時代になっていた。

そんな中で、ここ日本だけは状況が異なっており、日本で飛び抜けてブレイクしているアーティスト、いわゆるビッグ・イン・ジャパン現象というのが起きていた。

の代表格ともいえるアーティストが、イングヴェイ・マルムスティーンだった。

今回は、7回目の来日となったイングヴェイの「セブンス・サイン・ツアー」の感想を綴ってみたいと思う。

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イングヴェイの「セブンス・サイン」

イングヴェイ・マルムスティーンの前作「ファイヤー・アンド・アイス(FIRE AND ICE)」は、初登場第1位を記録しており、ハード・ロック/ヘヴィ・メタルが苦戦する90年代にあって、ここ日本では異常とも思える人気を誇っていた。

そして、勢いに乗ってリリースされた当時の最新作「セブンス・サイン」も日本アルバム・チャート初登場第2位と、日本ではまさに飛ぶ鳥を落とす勢いだった。

プライベートでもフィアンセを伴って公私ともに絶好調で、アルバム「セブンス・サイン」はそんなイングヴェイの充実ぶりを反映した90年代の名盤に仕上がった。

イングヴェイ・マルムスティーンの「セブンス・サイン」の収録曲とメンバーは、以下の通り。

「セブンス・サイン」 イングヴェイ・マルムスティーン

収録曲
1.ネヴァー・ダイ(Never Die)
2.アイ・ドント・ノウ(I Don’t Know)
3.メント・トゥ・ビー(Meant to Be)
4.フォーエヴァー・ワン(Forever One)
5.ヘアトリガー(Hairtrigger)
6.ブラザーズ(Brothers)
7.セブンス・サイン(Seventh Sign)
8.バッド・ブラッド(Bad Blood)
9.プリズナー・オブ・ユア・ラヴ(Prisoner of Your Love)
10.ピラミッド・オブ・キープス(Pyramid of Cheops)
11.クラッシュ・アンド・バーン(Crash and Burn)
12.ソロウ(Sorrow)
13.エンジェル・イン・ヒート(Angel in Heat)

メンバー
ギター、ベース、シタール&ヴォーカル:イングヴェイ・マルムスティーン
ヴォーカル:マイク・ヴェセーラ
キーボード:マッツ・オラウソン
ドラムス:マイク・テラーナ

1994年の発表。

イングヴェイの「セブンス・サイン・ツアー」の感想

「セブンス・サイン」リリース後の7回目の来日公演、イングヴェイに関しては筆者にとって2回目のライブ体験であった。

ライブは、新作「セブンス・サイン」からの「NEVER DIE」で幕を開ける。

「オレは死んでもオレの芸術はなくならない」という内容のイングヴェイらしい曲だ。

続いてジミ・ヘンドリックス風の「BEDROOMS EYES」~「RISING FORCE」と畳みかけていく。

ストラトキャスターをくるくる回すアクションがお気に入りのようで何回も回す。

新作「セブンス・サイン」からのバラード「FOREVER ONE」では当時の奥さんのアンバーがワインを持って登場だ。

ワケわかんない…。

このシーンはDVD「LIVE AT BUDOKAN」でも見られる。

インストゥルメンタルは前回見た時と同じく「FAR BEYOND THE SUN」「TRILOGY SUITE Op5」「BLACK STAR」で、これはイングヴェイのキャリア通してほぼ固定となっている。

新旧織り交ぜたバランスのいい選曲で大いに盛り上がったが、個人的に、このライブのハイライトのひとつが「BROTHERS」であった。

電車の事故で他界した兄への曲で、雰囲気は「アルビノーニのアダージョ」そのもの。

これをイングヴェイが目一杯、感情移入をして弾き倒した。

もはやこれは、イングヴェイのブルースともいえる入魂のプレイであった。

そして、今回の来日公演のもうひとつのハイライトはアンコールで演奏したディープ・パープルの「BURN」だ 。(日によっては「HIGHWAY STAR」の日もあったらしい)

ディープ・パープルの曲をプレイしてリッチー・ブラックモア以外で最もフィットするギタリストがイングヴェイだと思っているので、これも最高だった。

やはりディープ・パープルの曲にはストラトキャスターがよく似合う。

そして、最後に「I’ll SEE THE LIGHT、TONIGHT」でライブは大盛況のうちに終了した。

イングヴェイの「セブンス・サイン・ツアー」のDVD

このイングヴェイの「セブンス・サイン・ツアー」の来日公演は、幸いにも映像化されており「LIVE AT BUDOKAN」として発売されている。

3月16日の日本武道館公演のライブを収録したDVDで、セットリストも筆者が見たライブとほぼ同じだ。

ちなみにこの武道館でのライブ、ライブ3日後のWOWOWで放映されたのだが、音や映像をいじることなくそのままの生々しい状態で放映されている。

ストラトキャスターのサウンドが生々しいところがいい。

DVDではカットされた「BURN」も放映された!

こちらの方が個人的には好きなのだが、保管している方はかなり少ないと思われる。

「LIVE AT BUDOKAN」 イングヴェイ・マルムスティーン

収録曲
1. オープニング(Opening) 
2. トッカータ(Toccata) 
3. ネヴァー・ダイ(Never Die)
4. ベッドルーム・アイズ(Bedroom Eyes)
5. ライジング・フォース(Rising Foece)
6. バッド・ブラッド(Bad Blood)
7. フォーエヴァー・ワン(Forever One)
8. インタビューI(Interview I)
9. ピラミッド・オブ・キープス(Pyramid of Cheops)
10. ドラムソロ(Drum solo)
11. セブンス・サイン(Seventh Sign)
12. ギターソロ(Guitar solo)
13. インタビューII(Interview II)
14. ユー・ドント・リメンバー(You Don’t Remember, I’ll Never Forget)
15. キーボードソロ(Keyboard solo)
16. ブラザーズ(Brothers)
17. クラッシュ・アンド・バーン(Crash and Burn)
18. ヘヴン・トゥナイト(Heaven Tonight)
19. インタビューIII(Interview III)
20. ブラック・スター(Black Star)
21. アイル・シー・ザ・ライト・トゥナイト(I’ll See The Light Tonight)
22. フォーエヴァー・ワン(Forever One)(ボーナストラック)

メンバー
ギター&ヴォーカル:イングヴェイ・マルムスティーン
ヴォーカル:マイク・ヴェセーラ
キーボード:マッツ・オラウソン
ベース:バリー・スパークス
ドラムス:マイク・テラーナ

1994年3月16日、東京・日本武道館で収録。

1994年の発表。

イングヴェイのビッグ・イン・ジャパンのピーク

ライブの構成自体は前回と同じような傾向で、代表曲に新曲を織り交ぜていくような構成。

これは現在もメンバーが代わろうが何があっても変わっていない。

この後、イングヴェイは何度も来日し、筆者もライブを見る機会に恵まれたが、この「セブンス・サイン・ツアー」がバンド形式のライブでは筆者の中ではベストである。

推測だが、公私ともに90年代のイングヴェイが最も充実していた時期ではないだろうか?

アンバーともうまくいってたし、それが曲にも反映されている。

それが創作意欲につながったことをイングヴェイ本人も認めている。

イングヴェイのビッグ・イン・ジャパンのピークを感じさせる「セブンス・サイン・ツアー」であった。

イングヴェイの「セブンス・サイン・ツアー」~まとめ

今回は、7回目の来日となったイングヴェイの「セブンス・サイン・ツアー」の感想を綴ってみた。

いついかなる時代でもそのスタイルを変えることなく今日まで貫き通してきたイングヴェイ、そんな”ビッグ・イン・ジャパン”時代の絶頂期をとらえたアルバムとして、この「セブンス・サイン」が光り輝いている。

「セブンス・サイン・ツアー」は、90年代のイングヴェイが最も充実していた時期を捉えているといっていいだろう。

これからイングヴェイを聞きたいという方には、80年代は「トリロジー」、90年代は「セブンス・サイン」がおすすめだ。

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