マイケル・シェンカー・フェストが、ハード・ロック/ヘヴィ・メタルの祭典「ラウドパーク」でヘッドライナーとして出演のため来日した。
2016年8月にはマイケル・シェンカー・グループ(MSG)の歴代ヴォーカリスト3人を引き連れての来日公演を行って好評を博したが、またもや同一メンバーでの来日が実現したのである。
そんなマイケル・シェンカー・フェスト来日公演2017のセトリは、どんなものだったのか?
今回は、マイケル・シェンカー・フェスト来日公演2017のセトリと感想などを綴ってみたいと思う。
マイケル・シェンカー・フェスト来日公演2017のセトリ
2016年の来日公演とセトリや構成などでどんな変化があるのか楽しみにしていたのだが、基本的にはほぼ同じで特に大きなサプライズはなかった。
違いは多少ロビン時代の曲が入れ替わったのとグラハム時代の曲が1曲増えた程度で、UFOの曲は1曲減っていた。
2016年の来日公演では、オープニングの「サーチング・フォー・フリーダム(Searching For Freedom)」はイントロでテープ(?)だったが、今回はバンドで姿を見せての生演奏である。
徐々に客席のヴォルテージも上昇し、続いては、同じ構成で「イントゥ・ジ・アリーナ(Into the Arena)」なのだが、なぜか演奏前にマイケル・シェンカーからメンバー紹介があった。
「Are you ready?」と連呼した後に「What your name?」の問いかけはいったい何だったのだろうか?
そういえば去年の来日公演では「I am Michael Schenker」だった!
相変わらず、何を考えているのかわからない?(笑)
マイケル・シェンカー・フェスト来日公演2017のラウドパークでのセトリは、以下の通り。
マイケル・シェンカー・フェスト来日公演2017(ラウドパーク)のセトリ
1.イントロ(Intro)~ サーチング・フォー・フリーダム(Searching For Freedom)
2.イントゥ・ジ・アリーナ(Into the Arena)
3.スリーピング・ドッグス(Let Sleeping Dogs Lie)
4.ヴィクティム・オブ・イリュージョン(Victim of Illusion)
5.クライ・フォー・ザ・ネーションズ(Cry for the Nations)
6.アタック・オブ・ザ・マッド・アクスマン(Attack of the Mad Axeman)
7.アームド・アンド・レディ(Armed and Ready)
8.コースト・トゥ・コースト(Coast to Coast)
9.デザート・ソング(Desert Song)
10.ダンサー(Dancer)
11.砕かれた誓い(Broken Promises)
12.アソート・アタック(Assault Attack)
13.キャプテン・ネモ(Captain Nemo)
14.ノー・タイム・フォー・ルーザーズ(No Time For Losers)
15.ディス・イズ・マイ・ハート(This Is My Heart)
16.セイヴ・ユアセルフ(Save Yourself)
17.バッド・ボーイズ(Bad boys)
18.ロック・ボトム(Rock Bottom)
19.ドクター・ドクター(Doctor Doctor)
マイケル・シェンカー・フェスト来日公演2017の日程と会場
マイケル・シェンカー・フェスト来日公演2017は、このラウドパーク2017の翌日に大阪で単独公演が行われている。
セトリはラウドパーク2017より2曲多く、ドクター・ドクター(Doctor Doctor)の後、UFOの「ナチュラル・シング(Natural Thing)」と「ライツ・アウト(Lights Out)」が加わっている。
しかも「ナチュラル・シング(Natural Thing)」では、マイケルの息子タイソン・シェンカーが飛び入り参加するというおまけ付きだった。
マイケル・シェンカー・フェスト来日公演2017の日程と会場
2017年10月15日(日) 埼玉スーパーアリーナ(ラウドパーク2017)
2017年10月16日(月) 大阪国際会議場メインホール
マイケル・シェンカー・フェスト来日公演2017の感想
1度だけでも凄いと思ったのだが、まさか2度目の来日があるとは思わなかったというのが正直な感想だった。
マイケル・シェンカーは、2016年の東京国際フォーラムでのライヴを見たのだが、80年代にタイムスリップしたようなステージにノスタルジックな気分に浸れることができた。
マイケル・シェンカーを見るのも30年ぶり以上だったし、それが夢中になっていた頃のラインナップで見れたのだから満足しないわけがないというものだ。
そして、今回はラウドパークのヘッドライナーであるが、PM7時、いよいよマイケル・シェンカー・フェストの出番がやってきた。
シンガーは、ゲイリー・バーデンとグラハム・ボネットがかなりメロメロで、2016年の来日公演のほうが声が出ていたように思う。
ロビン・マコーリーは相変わらずの安定感だった。
肝心のマイケル・シェンカーであるが、終始上機嫌でプレイも安定感抜群であった。
以前からいわれてきた精神的な不安定さは微塵も感じさせることなく、充実感たっぷりな様子だった。
おそらくはどこかでそういった壁を克服したのであると思うのだが、健全に音楽に向き合うマイケル・シェンカーは立派だと思うし見ていて嬉しもあった。
このバンドの場合、他はどうであれ、マイケルさえ良ければ…、という部分もあるのでシンガーには目をつぶるしかないだろう。
なんかもうマイケルの無事を確認できただけでもうれしい。
最後は、「ドクター・ドクター(Doctor Doctor)」で大合唱し、フェスの持ち時間をフルに使ったまさにお祭りのようなラウドパークが終わった。
近年ではまれにみるマイケル・シェンカーの絶好調ぶりだった。
マイケル・シェンカー・フェスト来日公演2017のCD・DVD
マイケル・シェンカー・フェスト来日公演2017を収録したCD・DVDは、残念ながらリリースされていない。
しかし、この日のラウドパークのセットリストは、去年の東京国際フォーラムのライヴを完全収録した「ライヴ2016~東京国際フォーラム・ホールA」とほとんど同じ構成である。
興味のある方は、こちらがおすすめだ。
以前は失踪したり、ライヴを途中で放り出してしまうこともあったマイケル・シェンカーだが、ラウドパーク同様に上機嫌な姿を見ることができる。
「ライヴ2016~東京国際フォーラム・ホール A」 マイケル・シェンカー・フェスト
収録曲
1.イントロ(Intro):サーチング・フォー・フリーダム(Searching For Freedom)
2.イントゥ・ジ・アリーナ(Into the Arena)
3.アタック・オブ・ザ・マッド・アクスマン(Attack of the Mad Axeman)
4.ヴィクティム・オブ・イリュージョン(Victim of Illusion)
5.クライ・フォー・ザ・ネーションズ(Cry for the Nations)
6.スリーピング・ドッグス(Let Sleeping Dogs Lie)
7.アームド・アンド・レディ(Armed and Ready)
8.コースト・トゥ・コースト(Coast to Coast)
9.アソート・アタック(Assault Attack)
10.デザート・ソング(Desert Song)
11.ダンサー(Dancer)
12.キャプテン・ネモ(Captain Nemo)
13.ディス・イズ・マイ・ハート(This Is My Heart)
14.セイヴ・ユアセルフ(Save Yourself)
15.ラヴ・イズ・ノット・ア・ゲーム(Love Is Not A Game)
16.シュート・シュート(Shoot Shoot)
17.ロック・ボトム(Rock Bottom)
18.ドクター・ドクター(Doctor Doctor)
メンバー
ギター:マイケル・シェンカー
ヴォーカル:ゲイリー・バーデン、グラハム・ボネット、ロビン・マコーリー
ドラムス:テッド・マッケンナ
ベース:クリス・グレン
ギター&キーボード:スティーヴ・マン
2016年8月24日、東京国際フォーラムで収録
マイケル・シェンカー・フェスト来日公演2017~まとめ
今回は、マイケル・シェンカー・フェスト来日公演2017のセトリと感想などを綴ってみた。
今後もこのプロジェクトは継続し、来年にはドゥギー・ホワイトを加えてニュー・アルバムをリリースし、ツアーも決定しているらしい。
また来日公演もあるだろう。
正直ここまで規模が大きくなるとは思わなかった、と同時にこういう大きなプロジェクトは1度きりのほうがいいような気もしている。
もう新しいものは何も出てこないだろうし同窓会的要素が強いから、何年も継続しないほうがいいように思うのだがみなさんはいかがだろうか?
そんなことを思いながら、ラウドパークの会場を後にした。
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