これまでレインボーを聞きまくってきたハード・ロック初心者の少年は、リッチー・ブラックモアがレインボーの前にディープ・パープルというバンドにいたことを知り、ついに伝説のバンドを体験する。
またしてもどれから聞いていいのかわからず、友人に相談したところおすすめしてくれたのがこの「ディーペスト・パープル」だった。
今回は、ディープ・パープル入門におすすめのアルバム「ディーペスト・パープル」について見ていきたいと思う。
ディープ・パープル「ディーペスト・パープル」収録曲とメンバー
この「ディーペスト・パープル」は非常に思い切った選曲をしたベスト・アルバムで、ディープ・パープルの第2期と第3期の曲しか収録されていない。
第1期と第4期の曲は一切収録しないという潔さだ。
当時はそんなことは知る由もなく、ただただ夢中になって聞いていた思い出がある。
ディープ・パープル「ディーペスト・パープル」の収録曲とメンバーは、以下の通り。
「ディーペスト・パープル」 ディープ・パープル
収録曲
1. Black Night (Single Version)
2. Speed King
3. Fireball
4. Strange Kind Of Woman
5. Child In Time
6. Woman From Tokyo
7. Highway Star
8. Space Truckin’
9. Burn (Single Edit)
10. Stormbringer
11. Demon’s Eye
12. Smoke On The Water (1971 Recording)
メンバー
ギター:リッチー・ブラックモア
キーボード:ジョン・ロード
ドラム:イアン・ペイス
ヴォーカル:イアン・ギラン、デイヴィッド・カヴァーデール
ベース:ロジャー・グローヴァー、グレン・ヒューズ
ディープ・パープル入門に「ディーペスト・パープル」がおすすめ
それにしても第1期と第4期の曲は一切収録しないというのも凄い選曲だ。
しかし、後になって考えてみるとディープ・パープルを初めて聞くならこの「ディーペスト・パープル」ほどいいアルバムもないのではないかと思えてきた。
それほどこの「ディーペスト・パープル」における選曲は、ツボをついている。
まさに究極のベスト・アルバムである。
当時高校生だった少年は、非常にハード・ロックの熱い高校に通っており、毎日のようにLPレコードが教室内を飛び交っていた。
ディープ・パープルのメンバーの個人技の凄さ
そして、静かに針を落とすとアルバムにはレインボーとは違う様式美の世界が展開されていた。
とにかくディープ・パープルは曲が強烈でカッコいい。
破壊的というかストレートな疾走感というか…。
友人がおすすめしてくれるだけのことはある。
それとレインボー以上に個人技が凄いバンドだなと思った。
キーボード・ソロもレインボーより多いし、ヴォーカルもシャウトが凄いし、ドラムのスイング感も独特なものを感じた。
レインボーより覚えやすく記憶に残るようなソロが多いし、キーボードのジョン・ロードもリッチー・ブラックモアと同じくらいソロを弾いていて同じくらい良かった。
「レインボー・ライジング」(虹を翔ける覇者)以来の衝撃であった。
そして早くも他のアルバムも聞いてみたくなった。
ディープ・パープルのベスト・アルバムなのに第2・3期限定?!
でもよくよくライナーノーツを読むとディープ・パープルって第1期から第4期まである。
なのにこのアルバムに入っているのは第2期と第3期の曲だけである。
これはベスト・アルバムなんだから第1期と第4期の曲入れなくていいのかな?
で、あとあと知った。
これがやっぱりリアルベストアルバムなんだと。
素晴らしい選曲なんだと。
当時は激しくて速い曲が好きだったので、「ハイウェイスター」「バーン」「スピードキング」「ファイアボール」「ストームブリンガー」、ドラマティックな「チャイルド・イン・タイム」が特に気に入ってたが、だんだんに全部好きになっていった。
ただ速いだけじゃなく、その中にカッコいいリフやソロがあってツボを突いてくるからどうしたって好きになってしまう。
ディープ・パープルのおすすめのアルバム~まとめ
今回は、ディープ・パープル入門におすすめのアルバム「ディーペスト・パープル」について見てきた。
このアルバムは、これからディープ・パープルを聞こうという人には最適なアルバムなのではないだろうか?
ライヴで演奏する定番曲はほぼ網羅されているし、これを聞いて気に入ったら、他のスタジオアルバムやライヴアルバムを聞くのがおすすめだ。
筆者もそうだった。やはりディープ・パープルは第2期か第3期から入るのがいいだろう。
そういう意味でもこのアルバムをおすすめてしくれた友人に感謝している。
こうしてディープ・パープルにもハマった少年は、この後も次々とディープ・パープルのアルバムを聞き漁り、ついにあの歴史的名盤に出会うことになる!
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