禁じられた遊びはクラシックギターを代表する名曲であるとともに、クラシックギタリストにとっては登竜門的な曲でもある。
禁じられた遊びを弾ければ一人前のクラシックギタリストともいえるような位置付けだが、はたしてその難易度はどのくらいのレベルなのだろうか?
また、クラシックギター以外のギター、例えばエレキギターで弾くのは難しいのだろうか?
今回は、禁じられた遊びの難易度はどのレベルなのか、エレキギターでは難しいのか、を考えていきたいと思う。
禁じられた遊びの難易度はどのレベル?
禁じられた遊びの難易度はどのレベルなのかは、ギタリストなら興味ある話題なのではないだろうか?
クラシックギターの曲集を見ると難易度はやさしいレベルに分類されていることが多いが、本当にそんなに簡単に弾ける曲だろうか?
禁じられた遊びは、ギターを始めて半年とか1年でマスターできるとかよく聞くが、自分の経験上、半年で弾けるようなレベルの曲とはとうてい思えない。
どう考えてもある程度の基礎が身についていないと、箸にも棒にも掛からないからだ。
なので、期間でいうとクラシックギターを1年くらいは基礎をみっちりと練習してきた人が初めて取り組む曲だと思う。
禁じられた遊びの難所
禁じられた遊びの最大の難所は、セーハではないだろうか。
前半ではセーハしながらの5フレットから7フレットへの移動があるし、さらに転調した後にはセーハしながら左手のストレッチが加わる。
どう考えても慣れていないと一筋縄ではいかぬ難所だ。
指が届かないなんていうギタリストもいるはずだ。
セーハができていないときちんとした音が出ないのは言うまでもない。
ギターを始めて最初の頃はだれしもがセーハに苦労するので、ある程度の時間は必要になるだろう。
禁じられた遊びは初心者には難しい?
禁じられた遊びは、1弦薬指、2弦中指、3弦人差し指で順番に弾き、親指は伴奏で低音弦を担当する。
このパターンが曲の最初から最後まで続くわけだが、初心者が基礎をマスターするには打ってつけの練習曲となる。
上述のセーハや初心者が弱い右手薬指の強化、左手のストレッチなどギターの基礎が詰まっているからだ。
これらの基礎ができていない初心者には当然、難しいだろうし、初心者でもある程度マスターしていれば割と短期間で弾けるようになると思う。
なので、禁じられた遊びは、初心者向けの曲とはいいながら難しいのは事実である。
ただ、ギターの基礎が詰まっている曲なので、禁じられた遊びを弾けるということは脱初心者といっていいだろう。
禁じられた遊びはエレキギターでは難しい?
ところで、禁じられた遊びはクラシックギターの名曲ですが、エレキギターで弾くのは難しいのだろうか?
結論としては、クラシックギター(アコースティックギター)とエレキギターではサウンドも奏法もまるっきり違うのでかなり難しいとは思う。
しかし、難しいながらも弾いて弾けないこともない。
しかし、いつものサウンドを変えるという条件付きになる。
エレキギター特有のディストーションをきかせたサウンドは、禁じられた遊びにはアウトだ。
開放弦を鳴らすことが多い禁じられた遊びでは、ディストーション・サウンドではノイズの嵐になってしまうから。
必ずクリーンサウンドで歪みを抑えたサウンドで演奏する必要がある。
禁じられた遊びをラウドネスの高崎晃が演奏
禁じられた遊びを実際にエレキギターで演奏した例がある。
ラウドネスの高崎晃が、80年代にライブで演奏している。
どう演奏したかというと、いつものディストーション・サウンドではなく、クリーンなサウンドで、開放弦は極力使用せずにタッピング(ライトハンド奏法)での演奏である。
クラシックギターの弾き方とはまったくの別物だが、曲の魅力も損なわずに見事なアレンジ、そして演奏だ。
さすがの演奏に脱帽だ。
禁じられた遊びの難易度のレベル~まとめ
今回は、禁じられた遊びの難易度はどのレベルなのか、エレキギターでは難しいのか、を考えてきた。
禁じられた遊びの難易度は、基礎ができていないと弾きこなせるレベルではなく初心者には難しいといっていいだろう。
禁じられた遊びの最大の難所はセーハとストレッチで、これらを克服するのが脱初心者にもつながる。
また、エレキギターではサウンドも奏法もまるっきり違うのでかなり難しいが、サウンドとアレンジを工夫することで演奏も可能だ。
禁じられた遊びは、ギターの基礎がたっぷり詰まった曲なので、あせらず段階を踏んでいけば必ず弾けるようになるはずだ。
コメント