投稿第1回目は何について語ろうかと思ったが、やはりこれをおいて他には考えられないということで、レインボーの「ライジング(虹を翔ける覇者)」に決めた。
だれにでも思い出の名曲・名盤はあるかと思うが、筆者にとってはこのアルバムがまさにそうで一生涯忘れることがないであろうアルバムになっている。
虹の最高傑作ともいわれ評価の高いアルバムであるが、いったいどんなアルバムなのだろうか?
今回は、レインボーの最高傑作の誉れ高い「ライジング(虹を翔ける覇者)」の感想を綴ってみたいと思う。
レインボー・ライジング(虹を翔ける覇者)
だれにでも自分の音楽人生を振り返るとターニングポイントになったなぁという出来事とか体験とかあると思うが、筆者の場合は、このアルバム「レインボー・ライジング(虹を翔ける覇者)」だった。
それまでの筆者はフォークソング中心に邦楽しか聞いておらず、当時14~15歳だった少年は音楽に更なる刺激を求めていた。
そして、洋楽ってどうなんだろうなって思い始め、洋楽に関して何の知識・情報もないまま手にしたのが、この「レインボー・ライジング(虹を翔ける覇者)」だった。
内容も何も関係なく完全にジャケ買いだった。
筆者にとっては、暗闇の中から虹を掴むあのジャケが何かを期待させたのだ。
そして今思えばとんでもない名曲揃いの名盤だった。
レインボー・ライジング(虹を翔ける覇者)の収録曲とメンバーは、以下の通り。
「ライジング(虹を翔ける覇者)」 レインボー
収録曲
1.タロット・ウーマン(Tarot Woman)
2.ラン・ウィズ・ザ・ウルフ(Run with the Wolf)
3.スターストラック(Starstruck)
4.ドゥ・ユー・クローズ・ユア・アイズ(Do You Close Your Eyes)
5.スターゲイザー(Stargazer)
6.ア・ライト・イン・ザ・ブラック(A Light in the Black)
メンバー
ギター:リッチー・ブラックモア
ヴォーカル:ロニー・ジェームズ・ディオ
ドラムス:コージー・パウエル
キーボード:トニー・カレイ
ベース:ジミー・ベイン
1976年の発表。
レインボー・ライジング(虹を翔ける覇者)の感想
そしてレコードに針を落とすと(当時はCDもなくLPレコード全盛期)、あのキーボードの神秘的なイントロ・ソロ、そしてそれを切り裂くように入ってるくるコージー・パウエルのドラム、続いてリッチー・ブラックモアのギター、そしてロニー・ジェームズ・ディオのあの声!
この時は、リッチー・ブラックモアがだれなのかも、コージー・パウエルもロニー・ジェームズ・ディオも名前さえ知らず、純粋に音だけ追っかけていたのだが、たまたま手にしたのが名盤とされているこの「レインボー・ライジング」(虹を翔ける覇者)でとてもラッキーだった。
ロック初体験としてこれ以上はないといえるほど完璧だった。
全身鳥肌が立った!
まさに筆者の音楽観が変わった瞬間であった。
邦楽とはサウンドもまったく違うし、純粋により音楽的な感じがしたものだ。
しかもこの「虹を翔ける覇者」という邦題もいかにもレインボーらしいではないか。
そしてなにしろそれまで聞いてた音楽がほとんどフォークばっかりだったのだから、天と地がひっくり返ったようなものだった。
筆者が求めていた世界がまさに展開されていたのだった。
今から35~36年前の話である。
そして、B面に針を落とすと、あれっ、2曲しかない!
何かの間違いかと思い、確認したがやっぱり2曲しかない。
聞き終えて納得、曲が長かったのだ。
B面2曲は今でも名曲として名高いが、当時から何て壮大で激しい2曲なんだろうと思った記憶がある。
「スターゲイザー」に関してはもう2度とライブでは演奏されないんじゃないかと思っていたが、再結成してロニー・ロメロのヴォーカルで聞けた時には感慨深いものがあった。
作られてから40年以上経つのにまったく色褪せない。
レインボー・ライジング(虹を翔ける覇者)は虹の最高傑作
後で知ることになるのだが、この「レインボー・ライジング(虹を翔ける覇者)」は様式美の究極の名盤といわれている。
音だけでなくこのタイトルやジャケットのデザインを見ればトータルとしても納得だ。
この「レインボー・ライジング(虹を翔ける覇者)」を聞いた後、筆者はすべてのレインボーのアルバムを聞くことになるのだが、虹の最高傑作はやはりこの「レインボー・ライジング(虹を翔ける覇者)」だと思う。
理由は名曲が揃っているということに加え、リッチー・ブラックモア、コージー・パウエル、ロニー・ジェームズ・ディオの3人が在籍しているからだ。
この3人が揃ったスタジオ・アルバムはこの「レインボー・ライジング(虹を翔ける覇者)」と「バビロンの城門(Long Live Rock ‘n’ Roll)」の2枚のみだ。
「バビロンの城門(Long Live Rock ‘n’ Roll)」がアメリカ市場を意識して曲がコンパクトになったのに比べ、この時代ならではのレインボーを聞けるという意味で「レインボー・ライジング(虹を翔ける覇者)」の方が評価は高い。
ロニー・ジェームズ・ディオ以降、グラハム・ボネット、ジョー・リン・ターナーとヴォーカリストによって音楽性を変えていくが、ロックへの道を開いてくれたという意味でも個人的に虹の最高傑作はこの「レインボー・ライジング(虹を翔ける覇者)」で決まりだ。
レインボー・ライジング(虹を翔ける覇者)の感想~まとめ
今回は、レインボーの最高傑作の誉れ高い「ライジング(虹を翔ける覇者)」の感想を綴ってみた。
ハード・ロック入門としては本当に最適な名曲揃いの名盤に出会えてよかったと今でも思っている。
こうして筆者のロック初体験が終わったのだが、何の先入観も持たないまま聞いたロックにはもの凄い衝撃を受けた。
こうなるともう邦楽は聞いていられなくなり、「レインボー・ライジング(虹を翔ける覇者)」を聞いたこの日から筆者のロック人生が始まった。
「レインボー・ライジング(虹を翔ける覇者)」は虹の最高傑作というだけでなくハード・ロック入門としてもこれほどいいアルバムはないのではなかろうか?
リッチー・ブラックモアには、この後何回も自分の人生や音楽観に影響を与えてくれたのだが、その話も後ほど投稿していきたいと思う。
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