ギターの種類によってフレット数は違うが、特にエレキギターはフレット数でもさまざまなタイプがある。
以前は大きくフェンダー21フレット、ギブソン22フレットというイメージがあったが最近では24フレットをはじめフレット数の多いギターも増えてきた感じだ。
フレット数があまりに多いとハイポジションは弾きづらいようにも思うのだが、ギターのフレット数は最大でいくつのものがあるのだろうか?
今回は、ギターのフレット数は最大でいくつなのか、またハイポジションが弾きづらいかどうかを見ていきたいと思う。
ギターのフレット数は最大でいくつ?
同じギターでもアコースティック・ギターよりエレキギターのほうが断然フレット数が多い。
より高い音を出したいという気持ちがフレット数が増えていった原因だと思われるが、程よいフレット数が21・22・24だったため(?)、この辺が主流になっていったと思われる。
しかし、このフレット数に収まらずさらなる高音を出したいということで、フレット数はさらに増えていくことになる。
ギターのフレット数は最大でいくつかということになると、確認できた限りでは48フレットというのがあった。
M.A.N.のギタリストRob Guzのギターであるが、通常のギターのフレットとは違い通常のスケールをさらに半分にしたもので高音側に48フレットということではないから少々意味が違うかもしれない。
他には、JINMOのギター「Mew」が42フレット、ウリ・ジョン・ロートの「スカイギター」が32フレットがある。
フレット数が30台というのはかなりあるようで、フレット数の最大もまだまだ相当なものがありそうだ。
フレット数が多いギターはハイポジションが弾きづらい?
ギターはフレット数が多くなると、どうしてもハイポジションが弾きづらいのではないかという心配がある。
確かに通常のポジションに比べて多少の弾きづらさはありそうだが、エレキギターの場合はどうだろうか?
ギターのボディが邪魔で弾きづらい?
まず、フレット数が多いギターはハイポジションにいくとギターのボディが邪魔になりそうだ。
しかし、ボディが邪魔で弾きづらい問題はかなり改善されている。
ギターのボディがハイポジションに合わせてデザインされているからだ。
弾きやすいようにボディにカットが入っていたりとそれぞれのギターで工夫してある。
ハイポジションが弾きづらいという点ではクラシックギターが最強だろう。
クラシックギターの場合、12フレットでボディとジョイントしてあるため15フレットあたりでもフレーズによってはかなりの弾きづらい。
クラシックギターに比べたら、エレキギターはフレット数が多少多いギターでもほとんど苦にならないといっていいだろう。
フレット幅が狭くなるので弾きづらい?
むしろ問題なのは、フレット数が多くなればハイポジションにいくほどフレット幅が狭くなるという弾きづらさだ。
30フレットともなればかなりの狭さで、これはかなり弾きづらいといえるだろう。
これを改善するためにギタリストによってはフレットを削るスキャロップド・フィンガーボードにしたりと苦労している。
フレット数が多いギターのメリットとデメリット
ここまでフレット数が多いギターのメリットとしてはより高い音が出せること、デメリットとして多少弾きづらさがあることをあげてきた。
しかし、フレット数が多いギターのメリットとデメリットはこれだけではない。
メリットとデメリットをそれぞれ見ていこう。
フレット数が多いギターのメリット
フレット数が多いギターのメリットはより高い音が出せること、つまり音域が広がってより表現の幅が広がるということだ。
音域が広がること以外のメリットは正直言って見当たらない。
ギタリストはこのメリットを追求するためにデメリットを克服することが課題になる。
フレット数が多いギターのデメリット
通常はフレット数が多いギターはデメリットのほうがかるかに多いといえる。
その他のデメリットとして、
・ネックがボディに食い込むためにフロント・ピックアップの位置が限定される
フレット数が多いギターではフロント・ピックアップの位置がリアに近づいてしまい、フロント・ピックアップならではのサウンドが変わってしまいかねない。
・音が細くなる
高い音が出せるのはフレット数が多いギターのメリットではあるが、逆に音が細くなってしまう。
ヴァイオリンのようなサウンドともいえるが、サウンド的には好みが分かれるだろう。
実際のところ本当に細いサウンドで、このあたりはギタリストの力量が問われるかもしれない。
ギターのフレット数は最大でいくつ?~まとめ
今回は、ギターのフレット数は最大でいくつなのか、またハイポジションが弾きづらいかどうかを見てきた。
ギターのフレット数は最大で48フレットはあったが、まだまだ相当なものがありそうで未知数の部分が残る。
ハイポジションが弾きづらいかどうかは、ボディが邪魔で弾きづらいというよりフレットの幅が狭くなって弾きづらいほうが問題になるだろう。
ギターのフレット数が多くなれば音域が広がるというメリットはあるが、サウンドも独特なものがあるから、好みが分かれるところだろう。
メリットとデメリットをよく理解した上で、自分の求めるサウンドに本当に必要かどうかを考えるべきだろう。
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