ある日のこと、ロイヤル・アルバート・ホールで行われたというチャリティー・ライブのDVDを見ていたのだが、あるシンガーの声に釘付けになった。
レインボーの「シンス・ユー・ビーン・ゴーン」を歌うそのシンガーは、ケリー・エリスという女性シンガーだった。(ちなみにギターは、クイーンのブライアン・メイ)
素晴らしい声の持ち主だと思い、早速、どんなアルバムがリリースされているのか調べた。
そして、最初に聞くには一番いいだろうと思って購入したのがこの「キャンドルライト・コンサート~ライヴ・アット・モントルー2013」である。
今回は、ブライアン・メイ&ケリー・エリス「ライヴ・アット・モントルー2013」の感想を綴ってみたいと思う。
ブライアン・メイ&ケリー・エリス「ライヴ・アット・モントルー2013」
ブライアン・メイ&ケリー・エリスの「ライヴ・アット・モントルー2013」収録曲は、クイーンのカバーとケリー・エリスのソロ・アルバムからの曲を中心に往年の名バンドの有名曲のカバーという内容で構成されている。
基本的にアコースティック中心だが、時折、ブライアン・メイのレッド・スペシャルが登場してロックの雰囲気に様変わりしたりする。
ブライアン・メイ&ケリー・エリス「ライヴ・アット・モントルー2013」の収録曲は、以下の通り。
「The Candlelight Concerts – Live At Montreux 2013」 ブライアン・メイ&ケリー・エリス
収録曲
1.Born Free
2.I Loved A Butterfly
3.I Who Have Nothing
4.Dust In The Wind
5.The Kissing Me Song
6.Nothing Really Has Changed
7.Life Is Real
8.The Way We Were
9.Something
10.Love Of My Life
11.I´m Not That Girl
12.I Can´t Be Your Friend
13.In The Bleak Midwinter
14.Crazy Little Thing Called Love
15.No One But You(Only The Good Die Young)
ギター&ヴォーカル:ブライアン・メイ
ヴォーカル:ケリー・エリス
2014年の発表。
ブライアン・メイ&ケリー・エリス「ライヴ・アット・モントルー2013」の感想
ブライアン・メイ&ケリー・エリス「ライヴ・アット・モントルー2013」は、シンガーのケリー・エリスの歌を存分に堪能できるものであった。
ケリー・エリスは、クイーンを題材にしたミュージカル「ウィ・ウィル・ロック・ユー」のヒロインということだが、まったくのノーマークのシンガーであった。
演奏曲は、上述のようにクイーンをはじめとするカバー曲に数曲オリジナルを絡めるといった構成だが、ロックからスタンダードまで何を歌ってもうまい。
あの美声であの歌唱力なのだからどんな曲も安心して聞いていられる。
クイーンの曲で盛り上がるのは当然としてもオリジナル曲も密かにいい出来だったので、いずれフル・アルバムを出してもいいだろうなぁと感じた。
ブライアン・メイのファンの方は異論もあるかもしれないが、個人的にはクイーンのカバーより他の曲のほうが気に入ってしまったが、そんな中でも「The Way We Were」(邦題「追憶」)がおすすめだ。
バーバラ・ストライサンドで有名なあの曲である。
前回取り上げたオッターの「ジ・アザー・ウーマン」同様、ワイングラスでも傾けながらじっくり聞ける曲だ。
これからの秋の夜長にもピッタリである。
ブライアン・メイ&ケリー・エリス「ライヴ・アット・モントルー2013」~まとめ
今回は、ブライアン・メイ&ケリー・エリス「ライヴ・アット・モントルー2013」の感想を綴ってみた。
ヘヴィ・メタル/ハード・ロック系のシンガーというと年齢とともに衰えが出てきてしまい、ハイ・トーンがどうしても厳しいというケースがある。
仕方がない部分もあるが聞くに堪えないものも結構ある。
安心して聞けないのだ。
こちらのほうが緊張して顔の血管が浮き出てしまいそうになる。
その点、このケリー・エリスをはじめとする最近紹介している女性ヴォーカルは安定感が抜群だ。
パワーこそロック・シンガーには及ばないが歌のうまさでは負けてはいない。
ハード・ロック好きの筆者がここ最近、女性ヴォーカルを紹介するのも変かもしれないが、聞いて損はないと思うので、食わず嫌いの方は、ぜひ聞いてもらいたい。
当然そうでない方にもおすすめのアルバムだ。
コメント