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フレディ・マーキュリー最後の曲を収録のアルバム「イニュエンドウ」

クイーンとしてはこの「イニュエンドウ」の後、フレディ・マーキュリーが亡くなってから1995年に「メイド・イン・ヘヴン」というアルバムがリリースされているが、フレディ・マーキュリーの声は使われているもののほとんどが残された3人のメンバーで作られている。

そのため実質的にはこの「イニュエンドウ」がフレディ・マーキュリーの最後の曲が収録されているアルバムといっていいだろう。

今回は、フレディ・マーキュリー最後の曲が収録されているアルバム「イニュエンドウ」について見ていきたいと思う。

フレディ・マーキュリー最後の曲を収録のアルバム

フレディ・マーキュリー最後の曲を収録のアルバムは、「イニュエンドウ」でクイーンの14枚目のアルバムに当たる。

フレディ・マーキュリーの死後、「メイド・イン・ヘヴン」がリリースされているが、存命中にリリースされたということではこの「イニュエンドウ」ということになる。

実質的にもフレディ・マーキュリーをヴォーカルにしたクイーンの最後のアルバムということにもなる。

フレディ・マーキュリー最後の曲を収録のアルバム、クイーンの「イニュエンドウ」の収録曲とメンバーは、以下の通り。

「イニュエンドウ」 クイーン

収録曲
1.イニュエンドウ(Innuendo)
2.狂気への序曲(I’m Going Slightly Mad)
3.ヘッドロング(Headlong)
4.アイ・キャント・リヴ・ウィズ・ユー(I Can’t Live With You)
5.ドント・トライ・ソー・ハード(Don’t Try So Hard
6. ライド・ザ・ワイルド・ウインド(Ride The Wild Wind)
7.神々の民(All God’s People)
8.輝ける日々(These Are The Days Of Our Lives)
9.愛しきデライラ(Delilah)
10.ザ・ヒットマン(The Hitman)
11.ビジュウ(Bijou)
12.ショウ・マスト・ゴー・オン(The Show Must Go On)

メンバー
ヴォーカル:フレディ・マーキュリー
ギター&ヴォーカル:ブライアン・メイ
ベース&ヴォーカル:ジョン・ディーコン
ドラムス&ヴォーカル:ロジャー・テイラー

1991年の発表。

フレディ・マーキュリー最後のアルバム「イニュエンドウ」の感想

クイーンの「イニュエンドウ」は、フレディ・マーキュリー最後の曲が収録されたアルバムであるが、アルバム全編に漂う緊張感は尋常ではない。

それもそのはず、この「イニュエンドウ」をリリースして数か月後にはフレディ・マーキュリーは45歳の若さで帰らぬ人となってしまったのだから…。

1991年のリリース当時は、まさかフレディ・マーキュリーの余命が短いなどとは知る由もなく、何がきっかけでこんな緊張感が漲る素晴らしいアルバムができたのか理解できないでいた。

そして、このアルバム中、どの曲がフレディ・マーキュリーの最後の曲になったのかはわからないが、最後の曲として最もふさわしいのが、アルバムの最後に収録されている「ショウ・マスト・ゴー・オン(The Show Must Go On)」ではないだろうか?

まさに絶唱である。

タイトルも最後の曲としてふさわしく、鬼気迫る歌唱にはフレディ・マーキュリーの想いが詰まっているように思えてならないのだ。

言葉や理屈など無用の凄まじい説得力を持って聞く人の胸に迫るものがある。

フレディ・マーキュリー最後のアルバム「イニュエンドウ」の背景

ここでフレディ・マーキュリー最後のアルバム「イニュエンドウ」が制作された背景を考えてみると、なぜ「イニュエンドウ」がこれほどまでに緊張感漲るアルバムに仕上がったのかがわかる。

この時すでにフレディ・マーキュリーも他のメンバーもフレディ・マーキュリーに残された時間が少ないことを知っていたのである。

前作「ザ・ミラクル」の完成後すぐに制作に取り掛かったのが何よりの証拠ともいえる。

この頃、クイーンのバンドとしての結束は過去最強になったといえるのではないだろうか。

ブライアン・メイという優秀なギタリストがいるにもかかわらず、オープニングの「Innuendo」ではイエスのギタリストであるスティーヴ・ハウをフラメンコ・ギターのソロで招いている。

このことひとつとって見ても、この「イニュエンドウ」がフレディ・マーキュリーの最後のアルバムかもしれないという想いをクイーンのメンバーが共有していたと思える。

最後のアルバムをいいアルバムにするためにできる限りのことをした背景があって、最後の傑作が生まれたといえよう。

クイーン「イニュエンドウ」は「オペラ座の夜」以来の最後の傑作

個人的には、「イニュエンドウ」は「オペラ座の夜」以来のクイーンの最後の傑作だと思う。

正直言って、80年代のクイーンはあまり好きではなかった。

70年代のドラマティックな音楽性が薄れて、あまりにポップな方向に傾き過ぎたと感じたからだ。

好きな曲もあるのだが、どうしてもアルバム1枚を通して聞く気にはなれないものばかりだった。

なので、この「イニュエンドウ」を聞く前までは筆者の中ではクイーンはすでに過去のバンドになっていた。

ところが、この「イニュエンドウ」があまりにも素晴らしいのでとても驚いた記憶がある。

何がどうしてこうなったか不思議であったが、後から知ればそういうことだったのかと納得ではある。

「オペラ座の夜」がクイーン初期の傑作なら「イニュエンドウ」はクイーン後期の傑作といえるだろう。

フレディ・マーキュリー最後の曲を収録のアルバム「イニュエンドウ」~まとめ

今回は、フレディ・マーキュリー最後の曲が収録されているアルバム「イニュエンドウ」について見てきた。

「イニュエンドウ」がフレディ・マーキュリー最後のアルバムであることは確かだが、最後の曲となるとどれかははっきりしない。

しかし、最後の曲として最もふさわしいのが、「ショウ・マスト・ゴー・オン(The Show Must Go On)」ではないだろうか?

鬼気迫る歌唱はまさに絶唱で、ひとりの天才ミュージシャンの最後を飾る曲としてだれも異論はないだろう。

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