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ジョー・リン・ターナー「レスキュー・ユー」の感想!歌唱力光る名盤

レインボーが解散し、ディープ・パープルが再結成したのは筆者にとってとても大きな出来事であったが、一方ではジョー・リン・ターナーはどうするのだろうなと思っていたら、ソロ・アーティストに転身した。

まるで雛鳥が親鳥から巣立ったような印象だったのを覚えている。

そして、ソロ第1弾のアルバムがこの「レスキュー・ユー」だ。

今回は、ジョー・リン・ターナーの歌唱力が光る名盤「レスキュー・ユー」の感想を綴ってみたいと思う。

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ジョー・リン・ターナー「レスキュー・ユー」

「レスキュー・ユー」は、レインボー解散後のジョー・リン・ターナー初のソロ・アルバムで、レコーディングには元レインボーのチャック・バーギも参加している。

元フォリナーのアラン・グリーンウッドがキーボードで参加しているのも大きいが、このジャンルの音楽をやるにはうってつけのメンバーが名を連ねている。

レインボー後期のポップ路線をさらに推し進めた音楽性で、収録曲はジョー・リン・ターナーが歌うのにピッタリのキャッチーな楽曲が並ぶ。

ジョー・リン・ターナー「レスキュー・ユー」の収録曲とメンバーは、以下の通り。

「レスキュー・ユー」 ジョー・リン・ターナー

収録曲
1. ルージング・ユー(Losing You)
2. ヤング・ハーツ(Young Hearts)
3. プレリュード(Prelude)
4. エンドレスリィ(Endlessly)
5. レスキュー・ユー(Rescue You)
6. フィール・ザ・ファイア(Feel The Fire)
7. ゲット・タフ(Get Tough)
8. アイズ・オブ・ラヴ(Eyes Of Love)
9. オン・ザ・ラン(On The Run)
10. ソウル・サーチャー(Soul Searcher)
11. ザ・レイス・イズ・オン(The Race Is On)

メンバー
ヴォーカル:ジョー・リン・ターナー
キーボード:アラン・グリーンウッド
ドラムス:チャック・バーギ
ギター&ベース:ボビー・メッサーノ

1985年の発表。

ジョー・リン・ターナー「レスキュー・ユー」の感想

サウンドは、後期レインボーの流れを汲むポップ路線で、まさにジョー・リン・ターナー・ワールド全開といった印象である。

全体的にレインボーよりキーボードのウェイトが高いが、後期レインボーが好きな人は間違いなく気に入るサウンドだ。

ロニー・ジェームズ・ディオ時代こそレインボーと信じる人にはとうてい受け入れられないだろうが、非常に高品質なメロディアス・ハード・ロックが展開されている。

「レスキュー・ユー」では、なんといってもジョー・リン・ターナーの歌唱力が光る。

ポップなメロディーをソウルフルかつエモーショナルに歌い上げるそのスタイルは、レインボーのラストアルバム「ストリート・オブ・ドリームス(BENT OUT OF SHAPE)」とこの「レスキュー・ユー」で頂点を極めたように思う。

ソウルフルな節回しが絶品で、とにかくこの手の曲を歌わせたら無類のうまさを発揮する。

その歌いっぷりは水を得た魚のようでもある。

レインボーという看板なしに、あるいはリッチー・ブラックモアなしでどこまでやれるんだろうと危惧していたが、杞憂だったようで見事に自身のスタイルで名盤を完成させている。

同時に後期レインボー・サウンドへのジョー・リン・ターナーの貢献度がいかに高いものだったかがうかがい知れる。

ジョー・リン・ターナー「レスキュー・ユー」の感想~まとめ

今回は、ジョー・リン・ターナーの歌唱力が光る名盤「レスキュー・ユー」の感想を綴ってみた。

この後、ジョー・リン・ターナーはソロ活動、ディープ・パープル参加、ヒューズ・ターナー・プロジェクト、サンストームなど様々な活動を続けて今に至るが、個人的には、この「レスキュー・ユー」が最もジョー・リン・ターナーらしさが出た名盤のように思う。

初々しくポップでソウルフルな歌声は、なるほどリッチー・ブラックモアが求めていた音楽性に最もフィットするものだったのだろう。

この後は、徐々に声のツヤを失ってしまったような印象で、らしさが減退してしまった感がある。

残念ながら、あまり取り上げられることの少ない「レスキュー・ユー」だが、最もジョー・リン・ターナーらしい歌唱力が光るメロディアス・ハード・ロックの名盤として広くおすすめしたい。

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