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オジー・オズボーン「ダイアリー・オブ・ア・マッドマン」の感想!

オジー・オズボーンのセカンド・アルバムというよりも筆者にとってはランディ・ローズのギターが聞ける最後のスタジオ・アルバムという印象が強いのが、今回の「ダイアリー・オブ・ア・マッドマン(Diary of a Madman)」である。

前作「ブリザード・オブ・オズ(血塗られた英雄伝説)」からあまり間をおかずに作られたアルバム「ダイアリー・オブ・ア・マッドマン(Diary of a Madman)」であるが、置かれていた環境がだいぶ変わってランディ・ローズのギターにも変化が見られているようだ。

今回は、ランディ・ローズのギターが聞ける最後のアルバムとなったオジー・オズボーン「ダイアリー・オブ・ア・マッドマン(Diary of a Madman)」の感想を綴ってみたいと思う。

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オジー・オズボーン「ダイアリー・オブ・ア・マッドマン」

「ダイアリー・オブ・ア・マッドマン(Diary of a Madman)」は、オジー・オズボーンのソロ・デビュー作「ブリザード・オブ・オズ(血塗られた英雄伝説)」に続くセカンド・アルバムで、ランディ・ローズ最後のスタジオ・アルバムである。

「オーヴァー・ザ・マウンテン(Over the Mountain)」で幕を開け、ラストの「ダイアリー・オブ・ア・マッドマン(Diary of a Madman)」まで収録曲は8曲と少ないが、前作同様にヴァリエーション豊かな曲が並ぶ。

メンバーは、前作「ブリザード・オブ・オズ(血塗られた英雄伝説)」と同じだ。

オジー・オズボーン「ダイアリー・オブ・ア・マッドマン」の収録曲とメンバーは、以下の通り。

「ダイアリー・オブ・ア・マッドマン(Diary of a Madman)」 オジー・オズボーン

収録曲
1. オーヴァー・ザ・マウンテン(Over the Mountain)
2. フライング・ハイ・アゲイン(Flying High Again)
3. ユー・キャント・キル・ロックン・ロール(You Can’t Kill Rock and Roll)
4. ビリーヴァー(Believer)
5. リトル・ドールズ(Little Dolls)
6. トゥナイト(Tonight)
7. S.A.T.O.
8. ダイアリー・オブ・ア・マッドマン(Diary of a Madman)

メンバー
ヴォーカル:オジー・オズボーン
ギター:ランディ・ローズ
ベース:ボブ・デイズリー
ドラムス:リー・カースレイク

1981年の発表。

オジー・オズボーン「ダイアリー・オブ・ア・マッドマン」の感想

アルバム「ダイアリー・オブ・ア・マッドマン(Diary of a Madman)」は、オープニングから疾走感があって、ギター・ソロもアーミングを交えたトリッキーかつスリリングなプレイで、ランディ・ローズの魅力が最初から全開だ。

聞き終えたまず感じたのがギター・サウンドの変化だ。

明らかに前作よりメタリックなサウンドに仕上がっている。

生前ランディ・ローズが「メタリックなギター・サウンドが好き」と語っていたが、その方向に向かっていたことがわかるサウンドだ。

しかし、個人的には曲のクオリティは前作「ブリザード・オブ・オズ(血塗られた英雄伝説)」の方が一歩上をいっているような気がする。

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アルバム「ダイアリー・オブ・ア・マッドマン(Diary of a Madman)」ももちろん名曲は多いのだが、おそらくは時間がなかったのではないだろうか?

バンドが上昇気流にある中、早く新しいアルバムをリリースしたかったのではないだろうか?

もう少し曲を練り上げる時間があったならばもっといいアルバムになったに違いないと思う。

逆に短期間でよくここまでクオリティの高いアルバムを仕上げたともいえる。

ちなみに前作「ブリザード・オブ・オズ(血塗られた英雄伝説)」のリリースは1980年9月、このアルバム「ダイアリー・オブ・ア・マッドマン(Diary of a Madman)」は1981年11月で、この間には当然ツアーも行っている。

結果的にアルバム「ダイアリー・オブ・ア・マッドマン(Diary of a Madman)」はランディ・ローズの最後のスタジオ・アルバムになってしまっただけにその点が残念でならない。

「ダイアリー・オブ・ア・マッドマン」はまさにオジーのイメージ

そして、このアルバムにはオジー・オズボーンのイメージにピッタリの曲が収録されている。

アルバムのラストを飾る「ダイアリー・オブ・ア・マッドマン(Diary of a Madman)」だ。

アコースティック・ギターで始まる不気味なイントロ、そしてもちろんこの歌詞、ノン・スケールというか変態的なギター・ソロとまさにオジー・オズボーンの世界を表現するのにピッタリの曲調である。

エンディングに向かってクワイアでドラマチックに盛り上がっていくパートこそランディ・ローズのクラシックのセンスが出ているが、全体としてはまさにオジー・ワールド全開といった感じである。

ブラック・サバスから現在に至るまで、「ダイアリー・オブ・ア・マッドマン(Diary of a Madman)」ほどオジー・オズボーンのイメージ通りの曲はないのではないかと思わせる1曲だ。

他にも「ビリーヴァー(Believer)」なんかもランディ・ローズがオジーのイメージを考えて作ったのかなと思わせられるような曲だ。

「トゥナイト(Tonight)」などオジーのイメージではないバラードなども収録されてはいるが、オジー・オズボーンというイメージを損なわないように、という配慮もうかがえるようなアルバムだと思う。

オジー・オズボーン「ダイアリー・オブ・ア・マッドマン」~まとめ

今回は、ランディ・ローズのギターが聞ける最後のアルバムとなったオジー・オズボーン「ダイアリー・オブ・ア・マッドマン(Diary of a Madman)」の感想を綴ってみた。

残念ながらランディ・ローズのギターは、このアルバム「ダイアリー・オブ・ア・マッドマン(Diary of a Madman)」が最後になってしまったが、サウンド的には好みのメタリックなサウンドを一歩推し進めるような変化が見られたアルバムだった。

曲を練り込む時間が少なかったためか、曲のクオリティが前作よりやや落ちるのが悔やまれる(個人的感想)。

また、「ダイアリー・オブ・ア・マッドマン(Diary of a Madman)」はブラック・サバスから現在に至るまで、オジー・オズボーンのイメージを最もよく表現した1曲といえる。

このアルバム「ダイアリー・オブ・ア・マッドマン(Diary of a Madman)」は、1981年にリリースされて以来、何度かリマスター盤がリリースされているが、おすすめなのが、未発表ライブが収録されている2011年リリースの2枚組である。

数少ないランディ・ローズのライブ・テイクが収録されており、すでに発売されているライブ・アルバム「トリビュート(TRIBUTE)」とは別バージョンであるから、これから購入を検討している方はぜひこちらをどうぞ!

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