ヴァンデンバーグに関しては、実は、この前に同級生に薦められたデビュー・アルバム「ネザーランドの神話」を聞いていたのだが、正直あまりピンとこなかった。
なので、この2ndアルバム「誘惑の炎(Heading for a Storm)」もあまり期待していなかったのだが…。
それが、いい意味で期待を大きく裏切るアルバムで、かなり聞き込んだ覚えがある。
今回は、極上のメロディーが光る名盤、ヴァンデンバーグ「誘惑の炎(Heading for a Storm)」の感想を綴ってみたいと思う。
ヴァンデンバーグ「誘惑の炎」
「誘惑の炎(Heading for a Storm)」はヴァンデンバーグの2ndアルバムであるが、ヴァンデンバーグはオランダのバンドで、ギタリストのエイドリアン・ヴァンデンバーグが中心である。
曲は作詞も含めてすべてが、エイドリアン・ヴァンデンバーグが書いたものだ。
つまり、良くも悪くもエイドリアン・ヴァンデンバーグのワンマンバンドといっていい。
ヴァンデンバーグ 「誘惑の炎(Heading for a Storm)」の収録曲とメンバーは、以下の通り。
「誘惑の炎(Heading for a Storm)」 ヴァンデンバーグ
収録曲
1.フライデイ・ナイト(Friday Night)
2.ウェルカム・トゥ・ザ・クラブ(Welcome to the Club)
3.タイム・ウィル・テル(Time Will Tell)
4.ディファレント・ワールド(Different Worlds)
5.闘いの日々(This Is War)
6.ファイア(I’m on Fire)
7.誘惑の炎(Heading for a Storm)
8.ロック・オン(Rock On)
9.ウェイティング・フォー・ザ・ナイト(Waiting for the Night)
メンバー
ギター:エイドリアン・ヴァンデンバーグ
ヴォーカル:バート・ヒーリンク
ベース:ディック・ケンパー
ドラムス:ジョス・ズーマー
1983年の発表。
ヴァンデンバーグ「誘惑の炎」の感想
今回は、この「誘惑の炎(Heading for a Storm)」に散りばめられた質の良いヨーロピアンなメロディーの虜になってしまった。
オープニングの「フライデイ・ナイト」からキャッチーでメロディアスな曲が並ぶ。
小気味いい曲で畳みかけた後は、名バラード「ディファレント・ワールド」が美しい。
B面に入ってからもハード・ロックの王道的な曲が続き、最後は、アルバムをラストを飾るにふさわしい疾走感のあるハード・ナンバー「ウェイティング・フォー・ザ・ナイト」で締めくくる。
完璧なアルバムで、名盤といっていいだろう。
それにしてもギターのエイドリアン・ヴァンデンバーグ のメロディー・センスはピカイチで、哀愁を帯びたドラマティックな展開は、マイケル・シェンカーを彷彿とさせる。
エイドリアンのメロディーは、少年のハートを一気に掴んだ。
そして、このアルバムから楽曲の質が格段に向上したように思う。
作詞・作曲はもちろんのことアルバムのアートワークまで手掛けている。
なんて芸術的な才能に恵まれた人なんだろう。
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ヴァンデンバーグ「誘惑の炎」~まとめ
今回は、極上のメロディーが光る名盤、ヴァンデンバーグ「誘惑の炎(Heading for a Storm)」の感想を綴ってみた
この後、ヴァンデンバーグ は、3rdアルバム「アリバイ」を発表するが、解散してしまう。
そしてエイドリアンは、ホワイトスネイクに加入する。
これからヴァンデンバーグを聞こうという方には、アルバムとしてはこの「Heading for a Storm」(誘惑の炎)を迷わずおすすめするのだが、このバンドの場合、どうしても触れておかなければばならない曲がある。
「バーニング・ハート(Burning Heart)」である。
デビュー・アルバムの「ネザーランドの神話」に収録されているこの曲は、哀愁のあるまさに(ヨーロピアン・クラシックとでも言ったらいいのだろうか?)名曲である。
かのデイヴィッド・カヴァーデールがこの曲を気に入り、エイドリアンをホワイトスネイクに誘ったのは有名な話。
もしヴァンデンバーグで1曲選べと言われたら間違いなく「バーニング・ハート(Burning Heart)」だ。
「バーニング・ハート(Burning Heart)」1曲のためにお金を払う価値は十分あると思う。
少々おすすめが分散してしまったが、アルバムなら「誘惑の炎(Heading for a Storm)」、1曲だけ選ぶなら「バーニング・ハート(Burning Heart)」がおすすめである。
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