フラメンコというとスペインの民族舞踊として知られているが、ポップなアレンジで一般大衆の心を掴んだユニークなフラメンコ・バンドがいる。
ジプシー・キングスだ。
その大衆性は、ドラマ「鬼平犯科帳」でも採用されたほどである。
今回は、鬼平犯科帳で有名なジプシー・キングスのベスト・アルバム「グレイテスト・ヒッツ」を聞いた感想を綴ってみたい。
鬼平犯科帳で有名なジプシー・キングスのベスト・アルバム
「グレイテスト・ヒッツ」ジプシー・キングス
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収録曲
1. Djobi, Djoba
2. Baila Me
3. Bamboleo
4. Pida Me La
5. Bem, Bem, Maria
6. Volare (Nel blu di pinto di blu)
7. Moorea
8. A Mi Manera (Comme D’habitude)
9. Un Amor
10. Galaxia
11. Escucha Me
12. Tu Quieres Volver
13. Soy
14. La Quiero
15. Allegria
16. Vamos A Bailar
17. La Dona
18. Medley :Bamboleo~Volare~Djobi Djoba~Pida Me La~Baila Me
1994年の発表。
ジプシー・キングスとの出会い
ジプシー・キングスといえば「鬼平犯科帳」の主題歌にもなっている「インスピレーション」が有名だが、アルバムをちゃんと聞いたことはなかった。
ジプシー・キングスを知るきっかけは、あるジャズ・バーでの会話から。そこのシンガーだったかピアニストだったかは定かではないが、「ギターとフラメンコが好きならジプシー・キングスを聞いてみれば?」と言われて。
まったくはじめてだったので、ベストアルバムがいいだろうと思い、選んだのがこの「グレイテスト・ヒッツ 」である。
ジプシー・キングスのベスト・アルバム「グレイテスト・ヒッツ」の感想
残念ながら「鬼平犯科帳」の「インスピレーション」は未収録であったが、なぜこれを薦められたのか、すぐわかった。
とにかく聞きやすい。
なんというかフラメンコにややポップな味付けをしたような感じで、それが聞きやすさにつながっている。
フラメンコ特有のジプシーの悲哀や泥臭さはあまり表に出ていないが爽快な疾走感やわかりやすいメロディーがアルバムを支配している。
しかし、そんな中でも各曲は確実に聞き手のツボをついており、フラメンコのノリで一気に聞かせてくれる。
演奏もピカイチなのだが、メンバーの中にすごくアレンジや曲作りに突出した才能を持っている人がいるのだろう、フラメンコ・マニアではなくてもたのしめるいい意味での大衆性がある。
それが、このバンドの一番の武器だと思う。
「Djobi, Djoba」「Bamboleo」「Bem, Bem, Maria」などだれでも乗れる曲、「Moorea」「Tu Quieres Volver」での哀愁感たっぷりな曲、「Galaxia」「Allegria」のインストゥルメンタルも秀逸、と非の打ち所がない出来ばえだ。
あっぱれである。
「鬼平犯科帳」の「インスピレーション」が未収録でもたっぷり楽しめるアルバムだ。
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ジプシー・キングスのベスト・アルバムの感想~まとめ
今回は、鬼平犯科帳で有名なジプシー・キングスのベスト・アルバム「グレイテスト・ヒッツ」を聞いた感想を綴ってみた。
ジプシー・キングスといえば、鬼平犯科帳の「インスピレーション」が有名であるが、残念ながら、この「グレイテスト・ヒッツ」には「インスピレーション」は収録されていない。
しかし、これだけバリエーション豊かな素晴らしい曲が収録されていれば十分であろう。
フラメンコの名手たちが、一般リスナーにも聞きやすいフラメンコとしてこれ以上のものは望めないのではないだろうか?
ジャズ・バーで筆者が薦められたのと同様、多くの方に聞いていただきたいアルバムだ。
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