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シン・リジィ「ブラック・ローズ」の感想!らしい名曲満載のアルバム

ゲイリー・ムーアの「ワイルド・フロンティア」を聞いて以来、アイリッシュのメロディーを気に入っていた筆者はゲイリー・ムーアがちょっとだけ在籍していたシン・リジィというバンドを知る。

シン・リジィは、ベースとヴォーカルを担当しているフィル・ライノットのバンドで彼が曲を書き、ツインギターのハーモニーが特徴というバンドであった。

そんなシン・リジィにゲイリー・ムーアが唯一フル参加したアルバムが、この「ブラック・ローズ 」である。

今回は、シン・リジィらしい名曲が満載のアルバム「ブラック・ローズ」の感想を綴ってみたいと思う。

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シン・リジィ「ブラック・ローズ」

「ブラック・ローズ」は、シン・リジィの9枚目のスタジオ・アルバムで、ゲイリー・ムーアがギターでフル参加した唯一のアルバム。

いかにもハード・ロックといった楽曲からアイリッシュ・テイストあふれる楽曲、ソフトなバラード曲とシン・リジィの多彩さが表出している。

ゲイリー・ムーアとスコット・ゴーハムによるツイン・リード・ギターによるハモリも印象深い。

シン・リジィ「ブラック・ローズ」の収録曲とメンバーは、以下の通り。

「ブラック・ローズ」 シン・リジィ

収録曲
1. ヤツらはデンジャラス!!(Do Anything You Want)
2. 無法の街(Toughest Street In Town)
3. S&M(S&M)
4. アリバイ(Waiting For An Alibi)
5. サラ(My Sarah)
6. キヴ・イット・アップ(Got To Give It Up)
7. ゲット・アウト・オブ・ヒアー(Get Out Of Here)
8. ウィズ・ラヴ(With Love)
9. ブラック・ローズ(Roisin Dubh (Black Rose) A Rock Legend)

メンバー
ヴォーカル&ベース:フィル・ライノット
ギター:ゲイリー・ムーア
ギター:スコット・ゴーハム
ドラムス:ブライアン・ダウニー

1979年の発表。

シン・リジィ「ブラック・ローズ」の感想

この「ブラック・ローズ 」の発表前のUSツアーから負傷したブライアン・ロバートソンに代わって、ゲイリー・ムーアが参加、そして正式加入に至った。

同じアイリッシュの血を引くゲイリー・ムーアとフィルライノットが組めば、出来上がったアルバムがアイリッシュ風となるのは当然の成り行きだっただろう。

それまでも幾度となくかかわってきた2人なので、コンビネーションにはなんの問題もなく、「ブラック・ローズ 」はシン・リジィの最高傑作との呼び声も高いアルバムに仕上がている。

ゲイリー・ムーアが加入したことでさらに従来からのツインギターのハーモニーがパワーアップし、抒情性がさらに高まることになった。

5曲目の「サラ」が好例だ。

そして、ツインギターのハーモニーといえば4曲目の「アリバイ」とラストの「ブラック・ローズ」であろう。

「アリバイ」はその後、ボン・ジョヴィなどもカバーしており、ロックのスタンダード的な名曲と位置付けられている。

そして、圧巻なのがラストを飾る「ブラック・ローズ」だ。

7分にも及ぶこの大作は、アイルランド民謡「ダニー・ボーイ」などのメロディーを取り入れ、アイリッシュ大叙事詩ともいえる名曲に仕上がっている。

壮大に流れる曲は、まさにシン・リジィの大傑作と呼ぶにふさわしい。

シン・リジィの「ブラック・ローズは、」実に聞きごたえがある名盤に仕上がっている。

ゲイリー・ムーアとフィル・ライノットもすでに故人となり、もう共演は叶わぬ願いだがこうしていっしょにアルバムを作ったのがあまりにも少ないのが本当に惜しい限りだ。

シン・リジィ「ブラック・ローズ」~まとめ

今回は、シン・リジィらしい名曲が満載のアルバム「ブラック・ローズ」の感想を綴ってみた。

名曲を多く生んだアルバム「ブラック・ローズ」であるが、個性の強い2人であるからして、関係は長続きせずに「ブラック・ローズ」のツアー後にゲイリー・ムーアが脱退してしまう。

その後は何度かゲイリー・ムーアのアルバムやライブで共演することはあったが、フルアルバムでの共演はこれっきりなのである。

まさに一期一会の名演といえよう。

2人ともすでに故人であり、新しい音源はもう出ないだろう。

アイリッシュ魂が高い次元で昇華したアルバムとして、シン・リジィの「ブラック・ローズ」は忘れてはならない1枚だ。

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