ブラック・サバスでのデビューから50周年を迎えたオジー・オズボーンだが、10年ぶりにソロ・アルバムをリリースしたばかりである。
ソロに転向してからも40周年となったが、いつまでも歴史に残るだろうと思われる名曲も数多い。
そんなオジー・オズボーンの名曲は、オジーの片腕ともなったギタリストたちが個性を発揮した名曲でもある。
今回は、オジー・オズボーンの名曲ランキング10選をソロ時代の歌入り限定で見ていきたいと思う。
- オジー・オズボーンの名曲ランキング10選
- オジー・オズボーンの名曲ランキング①~ミスター・クロウリー
- オジー・オズボーンの名曲ランキング②~クレイジー・トレイン
- オジー・オズボーンの名曲ランキング③~ダイアリー・オブ・ア・マッドマン
- オジー・オズボーンの名曲ランキング④~オーヴァー・ザ・マウンテン
- オジー・オズボーンの名曲ランキング⑤~月に吠える(バーク・アット・ザ・ムーン)
- オジー・オズボーンの名曲ランキング⑥~暗闇にドッキリ!(ショット・イン・ザ・ダーク)
- オジー・オズボーンの名曲ランキング⑦~ミラクル・マン
- オジー・オズボーンの名曲ランキング⑧~アイ・ドント・ウォント・トゥ・チェンジ・ザ・ワールド
- オジー・オズボーンの名曲ランキング⑨~ノー・モア・ティアーズ
- オジー・オズボーンの名曲ランキング⑩~ママ、アイム・カミング・ホーム
- オジー・オズボーンの名曲ランキング~まとめ
オジー・オズボーンの名曲ランキング10選
オジー・オズボーンの名曲ランキングとして10曲をチョイスするにあたって、困ったのがどうしても年代が初期の曲に偏ってしまったことである。
オジー・オズボーンはソロに転向してからは、何人もの無名の優秀なギタリストを発掘してきた。
その中でも特に重要だったのが、最初の3人のギタリスト、すなわちランディ・ローズ、ジェイク・E・リー、ザック・ワイルドであるのは明らかだ。
名曲をチョイスするにしてもこの3人のギタリストの曲がひと際、輝いている(と個人的には感じる)。
なので、オジー・オズボーンの名曲ランキング10選もこの3人のギタリストの時代で占めることになった。
オジー・オズボーンの名曲ランキング①~ミスター・クロウリー
オジー・オズボーンの1stソロ・アルバム「ブリザード・オブ・オズ〜血塗られた英雄伝説」収録の名曲で、ギタリストはランディ・ローズ。(1980年の発表)
邦題で「死の番人」という邦題がついた「ミスター・クロウリー」は、黒魔術師アレイスター・マッケンジーを題材にした名曲で、イントロからエンディングまでこの曲にしかない独特の雰囲気で満たされている。
特にエンディングの鬼気迫るようなギター・ソロは別格で、筆者も初めて聞いた時には鳥肌が立つほどの衝撃を受けた。
オジー・オズボーンの雰囲気にもピッタリだが、何よりランディ・ローズのギタープレイが際立つ超名曲。
ライブ・バージョン(「トリビュート〜ランディ・ローズに捧ぐ」)もあり、スタジオ・バージョンと甲乙付け難い。
オジー・オズボーンの名曲ランキング②~クレイジー・トレイン
オジー・オズボーンの1stソロ・アルバム「ブリザード・オブ・オズ〜血塗られた英雄伝説」収録の名曲で、ギタリストはランディ・ローズ。(1980年の発表)
初期のライブでは前半に演奏されていたが、現在では後半のラスト周辺で演奏されているオジー・オズボーンを代表する名曲。
イントロ~リフ~中間部にかけてのソロと「クレイジー・トレイン」もランディ・ローズの活躍なしでは生まれなかったであろう。
ライブ・バージョン(「トリビュート〜ランディ・ローズに捧ぐ」)では、スタジオ・バージョンより解放された伸び伸びとしたギター・プレイを聞くことができる。
オジー・オズボーンの名曲ランキング③~ダイアリー・オブ・ア・マッドマン
オジー・オズボーンの2ndソロ・アルバム「ダイアリー・オブ・ア・マッドマン」収録の名曲で、ギタリストはランディ・ローズ。(1981年の発表)
アコースティックギターのイントロで始まり、エレキギター~オジー・オズボーンのヴォーカル、そしてギター・ソロとオジー・オズボーンのイメージそのものを表現しているかのような名曲。
おどろどろしい雰囲気が強いが、途中からストリングスが入ってクラシカルな展開を見せ、エンディングではクワイアも加わって壮大なラストにつながる圧巻の大作だ。
オジー・オズボーンの名曲ランキング④~オーヴァー・ザ・マウンテン
オジー・オズボーンの2ndソロ・アルバム「ダイアリー・オブ・ア・マッドマン」収録の名曲で、ギタリストはランディ・ローズ。(1981年の発表)
アルバム「ダイアリー・オブ・ア・マッドマン」のオープニングだけでなく、ライブでもオープニングを飾った名曲。
ランディ・ローズの中では、最もメタリックなサウンドでヘヴィ・メタル度数が高いのではないだろうか。
スリリングかつトリッキーで、トンガリ度も初期オジー・オズボーンでは最強の1曲。
オジー・オズボーンの名曲ランキング⑤~月に吠える(バーク・アット・ザ・ムーン)
オジー・オズボーンの3rdソロ・アルバム「月に吠える(Bark at the Moon)」収録の名曲で、ギタリストはジェイク・E・リー。(1983年の発表)
おそらくはジェイク・E・リー在籍時代で最も有名な名曲だと思われるのが、この「月に吠える(バーク・アット・ザ・ムーン)」。
魅力は何と言ってもイントロのリフで、オジー・オズボーンの名曲の中でも3本指に入るのではないかと思うほどだ。
リフだけでなく、エンディングのギター・ソロまで完璧で、ジェイク・E・リーの最高傑作と評価したい。
オジー・オズボーンの名曲ランキング⑥~暗闇にドッキリ!(ショット・イン・ザ・ダーク)
オジー・オズボーンの4thソロ・アルバム「罪と罰(The Ultimate Sin)」収録の名曲で、ギタリストはジェイク・E・リー。(1986年の発表)
ハーモニクスを巧みに駆使したイントロからうまく組み立てられたリフ、そしてキャッチーな歌メロとオジー・オズボーンの名曲の中では最もポップな名曲といえるのが、この「暗闇にドッキリ!(ショット・イン・ザ・ダーク)」ではないだろうか。
と同時に、LAメタルの華やかさも感じさせられて懐かしい。
オジー・オズボーンの名曲ランキング⑦~ミラクル・マン
オジー・オズボーンの5thソロ・アルバム「ノー・レスト・フォー・ザ・ウィケッド」収録の名曲で、ギタリストはザック・ワイルド。(1988年の発表)
ジェイク・E・リーに代わってオジー・オズボーンの新しいパートナーになったのがザック・ワイルドだったが、ヘヴィさとパワーでは歴代ギタリスト・ナンバーワンかと思う。
アルバム「ノー・レスト・フォー・ザ・ウィケッド」のオープニングを飾ったこの「ミラクル・マン」でもそのヘヴィさとパワーは全開で、ビブラートの強引さもまさにザック・ワイルドならではで愛用のレスポールのペイントのようだ。
オジー・オズボーンの名曲ランキング⑧~アイ・ドント・ウォント・トゥ・チェンジ・ザ・ワールド
オジー・オズボーンの6thソロ・アルバム「ノー・モア・ティアーズ」収録の名曲で、ギタリストはザック・ワイルド。(1991年の発表)
この「アイ・ドント・ウォント・トゥ・チェンジ・ザ・ワールド」もザック・ワイルドらしく、グイグイと押してくる。
オジー・オズボーンというよりもザック・ワイルド色が強い名曲といっていいだろう。
オジー・オズボーンの名曲ランキング⑨~ノー・モア・ティアーズ
オジー・オズボーンの6thソロ・アルバム「ノー・モア・ティアーズ」収録の名曲で、ギタリストはザック・ワイルド。(1991年の発表)
印象的なベースのイントロから広がりを見せる曲だが、ザック・ワイルド加入後としては最もオジー・オズボーンのイメージに沿った名曲ではないだろうか。
中間部の展開もホラー映画というわけではないが、ブラック・サバスを彷彿とさせる傑作だ。
オジー・オズボーンの名曲ランキング⑩~ママ、アイム・カミング・ホーム
オジー・オズボーンの6thソロ・アルバム「ノー・モア・ティアーズ」収録の名曲で、ギタリストはザック・ワイルド。(1991年の発表)
ヘヴィでパワフルなザック・ワイルドの違った一面が垣間見えるバラードの名曲。
ザック・ワイルドの音楽的なルーツのひとつでもあカントリー調のイントロから入るが、目立たないがランディ・ローズ~ジェイク・E・リー~ザック・ワイルドとどの時代にも素晴らしいバラード曲が収録されているのもオジー・オズボーンの魅力のひとつ。
オジー・オズボーンの名曲ランキング~まとめ
今回は、オジー・オズボーンの名曲ランキング10選をソロ時代の歌入り限定で見てきた。
名曲はすべてオジー・オズボーンというキャラクターと3人のギタリストの個性を反映しているが、ギタリストによってその色合いはまったく異なることがわかる。
クラシカルでメロディアスなランディ・ローズ、トリッキーでLAメタル然としたジェイク・E・リー、豪腕で硬派なザック・ワイルドといった具合だ。
気に入った曲があれば、ぜひアルバム単位で聞いていただければ、と思う。
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