フェア・ウォーニングは、ドイツのハード・ロック・バンドで、1992年にアルバム「FAIR WARNING」でデビューした。
1995年にリリースした2ndアルバム「RAINMAKER」が日本でヒットするも本国ドイツではふるわずという経緯を経て、この3rdアルバム「GO!」がリリースされた。
今回は、フェア・ウォーニングのメロディアス・ハードの名盤「GO!」の感想を綴ってみたいと思う。
フェア・ウォーニング「GO!」
筆者にとって、フェア・ウォーニングを体験したのは、このアルバム「GO!」が初めてで、確か某ヘヴィ・メタル/ハード・ロック専門誌でのレビューを見て、これは自分の好みなのではないか、と思って購入したのがきっかけだったように思う。
メンバーがドイツ人でウリ・ジョン・ロートやジーノ・ロートからの流れを汲むということで、とても期待してアルバムを購入した記憶がある。
フェア・ウォーニング「GO!」の収録曲とメンバーは、以下の通り。
「GO!」 フェア・ウォーニング
収録曲
1. エンジェルズ・オヴ・ヘヴン(Angels of Heaven)
2. セイヴ・ミー(Save Me)
3. オール・オン・ユア・オウン(All On Your Own)
4. アイル・ビー・ゼア(I’ll Be There)
5. マン・オン・ザ・ムーン(Man On the Moon)
6. ウィズアウト・ユー(Without You)
7. フォロウ・マイ・ハート(Follow My Heart)
8. リヴァーズ・オヴ・ラヴ(Rivers of Love)
9. サムウェア(Somewhere)
10. アイズ・オヴ・ア・ストレンジャー(Eyes of a Stranger)
11. セイリング・ホーム(Sailing Home)
12. ザ・ウェイ・ユー・ウォント・イット(The Way You Want It)
13. ザ・ラヴ・ソング(The Love Song)
メンバー
ヴォーカル:トミー・ハート
ギター:ヘルゲ・エンゲルケ
ギター:アンディ・マレツェク
ベース:ウレ・リトゲン
ドラムス:C.C.ベーレンス
1997年の発表。
フェア・ウォーニング「GO!」の感想
フェア・ウォーニング「GO!」の1曲目は「エンジェルズ・オヴ・ヘヴン(Angels of Heaven)」
で幕を開けるが、この曲を聞いて一発でこのフェア・ウォーニングが好きになった。
メロディアスかつドラマティックな曲展開が完全に筆者のツボにはまったアルバム随一の名曲である。
その後もバラードやポップな曲などをうまくフックをきかせ、流れるように心地いいメロディアス・ハード・ロックが最後まで続く。
曲はベースのウレ・リトゲンが中心に書いているようだが、この人の作曲センスがピカイチなのだろう。
一切ブレることなくバンドの音楽性が一貫している。
アレンジも緻密で練りに練られた印象で、各メンバーの実力も相当なものだ。
トミー・ハートの声は情感にあふれて突き抜けるようだし、ヘルゲ・エンゲルケのギターはウリ・ジョン・ロートのスカイ・ギターを譲り受けた(?)のかヴァイオリンのような高音と構築美あふれるメロディアスなソロは秀逸だ。
このアルバム「GO!」を気に入った筆者は、1stアルバムと2ndアルバムも遡って聞いてみたが、やはりメロディアス・ハード・ロックという音楽性はずっと貫いており、これが3rdアルバム「GO!」で完璧な形に仕上がったような印象を受けた。
アルバムを出すごとにバンドが進化し、成熟していく過程が見てとれる。
フェア・ウォーニング「GO!」の感想~まとめ
今回は、フェア・ウォーニングのメロディアス・ハードの名盤「GO!」の感想を綴ってみた。
途中、活動休止があったものの今も活動を続けているフェア・ウォーニングであるが、筆者の中での最高傑作は、この「GO!」である。
これからフェア・ウォーニングを聞いてみたいと思う方に真っ先におすすめしたいアルバムが「GO!」だ。
本国ドイツより日本で最初にブレイクし、音楽性もメロディアス・ハード・ロックと80年代のヨーロッパと重なる部分があるが、フェア・ウォーニングはウリ・ジョン・ロートのバンドで経験を積んだりした熟練のミュージシャンの集団である。
ヘヴィ・メタル/ハード・ロックのファンだけでなく一般リスナーにも幅広く聞いてもらいたいバンドである。
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